HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

昭和の仮面ライダーとウルトラHEROが大好き。

5
「メカニズム怪獣 リッガー」
リッガー④
主が分からないまま、物語が終わってしまった話に登場したのがリッガーでした。
謎の浮遊惑星ディンは何者が作ったのか、惑星ディンを誘導する怪電波を発していたのはリッガーの頭部でしたが、それもウルトラセブンのアイ・スラッガーによって切断され、その頭部がウルトラセブンによって宇宙空間へ運び出されて初めて機械だったんだと知るに至り、何故こんな仕掛けをし、何をしようとしていたのかがはっきりわからないままでした。
ウルトラセブンに限らず、ウルトラ初期においてはこんな謎めいた話があったものですが、侵略宇宙人の存在を感じながらもその姿が影だけではなく、姿を見せないことはあっても、その存在すら気取らせないことは謎が謎を呼ぶ怪奇的なものでした。
ウルトラ初期は、この怪奇現象を前面に出してその怪奇現象の象徴が怪獣であり、宇宙人であったところに見るものの想像力を掻き立てるところに最大の魅力があったものです。
今のウルトラシリーズにはまるでない要素ですね。
ウルトラセブンには、採用されなかった規格がいくつかあって、実は惑星ディンやリッガーを創作し操っていたのはマンダラ星人という企画書もあったらしいですね。
この企画書の要素をある程度削った末に、気がついたら肝心の主であったマンダラ星人の存在まで削ってしまったというところでしょうけど、それでも物語として見応えがあったのは謎が謎を呼ぶ展開を作り上げた当時の制作サイドの展開力なんでしょう。
リッガー③
リッガーは見た目、恐竜のようでした。
メカが内蔵されていたのか、メカそのものだったのかは分かりませんが、それは頭部だけだったようでリッガーの目が死んでいます。
カプセル怪獣アギラとの戦いでは、その尻尾でアギラを翻弄していましたがその尻尾はまるで生物然としてここにメカを組み込むことはあり得ませんね。
尻尾に特徴があり、その尻尾攻撃が見事だったのは恐竜戦車がいましたけど、リッガーの胴体は恐竜戦車の着ぐるみ再利用でしたから当然だったかもしれません。
タイプは違えど、尻尾攻撃を武器としていたのはエレキングも同様でしたが、エレキングはこの尻尾で電気攻撃をしていましたから、全身にメカが内蔵される生体改造を施されていたのでしょう。
しかし、リッガーはこのタイプではないと思います。
マンダラ星人の登場要素を消さずに物語が展開していたら、どんな具合だったのだろうと今でも想像力を掻き立てられますが、長く強力な尻尾のリッガーとほとんど尻尾がなく割と小さめのカプセル怪獣であったアギラとの絡み合いが、リッガーの登場した物語の大きな魅力だったのかもしれません。
リッガー




    このエントリーをはてなブックマークに追加

5
「プラノドン」
プラノドン①
結構な傑作改造人間でした。
ショッカーの改造人間は、動植物の特性を人間に移植したものでしたが、プラノドンはまるでわかりませんでしたけど、そういうことはどうでもいい位、仮面ライダー2号との攻防が土にまみれてこれぞ仮面ライダーで見たかった戦闘シーンだ、という感じがしてお気に入りの一つでした。
それは初代大幹部ゾル大佐の正体であった黄金狼男の時もそうでしたけど、黄金狼男の時は戦う場所からして土まみれになりそうなところ、プラノドンの時はプラノドンの翼が巻き起こす強烈な突風で、それを浴びた者は仮面ライダー2号と言えど立っていることも難しく、大変な砂ぼこりが巻き上がっていましたから余計に土まみれとなって、迫力めいたものが出ていました。

プラノドンは恐竜プテラノドン型の改造人間だったことは、かなり後から知ったのですが、恐竜さえもモチーフとしてしまうのは、現物がそこにいたわけではなく、プテラノドンの化石の一部がショッカーにわたり、化石研究と居留研究の科学者の合作と見ることができるように思いますが、そこに怪音波を発するメカ迄内蔵させ、しかも口から強烈な破壊力を持ったミサイル段迄発射できるところまできて、ようやく生体改造を施された改造人間という感じが強くなりましたが、ここに至るまでのイメージは謎の怪人でした。
等身大の特撮で見たかったリアル感と出来る限りの迫力は、その土まみれ、砂ぼこりから来ており、物語はともかく、プラノドンの出来と立ち回りは見応えがあるものでした。
プラノドン⑦
キレのある特撮やコンクリートジャングルで立ち回る特撮もいいですけれど、仮面ライダーが放映されてブームになっていたのは昭和40年代でしたから、手作り感満載で後は改造人間の出来栄えと立ち回りのうまさで迫力感とリアルさを出そうとしていたのでしょう。
仮面ライダー2号の初代幹部ゾル大佐が倒される前後の頃は、それが顕著になっていたと思うし、それが黄金狼男と仮面ライダー2号との死闘がきっかけになっていたようで、皮肉と言えばそうですし、ただ肉弾戦が実は大きな見応え感を出していたことは、プラノドンを仮面ライダー2号がライダーキックで倒してしまう戦いの変遷で分かろうというものです。
プラノドン⑧


    このエントリーをはてなブックマークに追加

5
「吸血植物 ケロニア」
ケロニア③
植物怪獣とは昔から出てましたけど、それにはちっぽけな知能があったんでしょう。
或いは本能の赴くまま行動し、それが破壊行為になっていたかもしれません。
しかし、その植物が吸血型であったことは理解できても、人並みあるいはそれ以上に知能を有し、文明を築こうなどとは思いもしませんでした。
思いもしない存在、それが怪獣設定の根本なのかもしれません。
その高度な文明力は複数体に存在を増やそうとし、移動等のため円盤まで作り出してしまうほどであり、自らの身体も等身大から巨大化できるなど、肉体力も相当なものでしたね。
思うに人間も地内で電気を発し、それがすべての行動の源になるようにケロニアも体内で吸血から生存していたように電気を発していたはずで、等身大の時には目から光線を発し、それは巨大化すると戦車迄破壊してしまうほど威力が増大していました。
電気であれば植物であるケロニアの身体を燃やしてしまいそうですが、ケロニアの身体がは屈強なものとなっていたらしく、ウルトラマンのスペシウム光線ですらはねつけるほどでした。
思うにケロニアは吸血行為で異常進化してしまったために人間以上の体の組織となり、もはや人間の叶う相手ではなくなっており、元が植物なだけに人の注意力が削がれて出来た隙にその間隙を縫うように増殖していたわけですが、体色も緑というより黒っぽい深緑で目だけが異常に光る存在を見逃がしてしまうと、いつの間にか人はその文明どころか存在すら乗っ取られるところでした。
ケロニア⑤
身体の外側からの攻撃はもはや通用せず、体の内側からの攻撃でしか倒せない相手、それがケロニアだったのかもしれません。
しかし、知能が高くうっかりしたことでは体の内部に入り込むことが出来ないこともあって、初代ウルトラマンが初めて使用したウルトラアタック光線は超振動派であり、これを浴びると超振動派の為に身体が痺れ動きが取れず、その振動は身体の内部に入り込んでいたことから、破壊電気エネルギーがケロニアの身体の内部に入り込んだこととなって、そこにウルトラ念力で発火させれば内部破壊行為が完了して倒したものの、これが最も有効なケロニアの倒し方だったと思われます。
ケロニア⑧


    このエントリーをはてなブックマークに追加

3
「硫酸怪獣 ホー」
ホー(メビウス)③
失恋がそのままマイナスエネルギーを生んでしまうとは思えませんが、失恋した時の落ち込みがひねて恨みとか怒りを生んでしまう時、そこにマイナスエネルギーを生んでしまうのでしょう。
それさえなければ失恋は成長につながるきっかけになるものだと思いますが、人間の感情なんてそこまでうまくできてないのかもしれません。
時に怒り、時に恨みを生んでしまうのは状況のなせる業とそこに至るまでの変遷が要因なのかもしれません。
しかし、この感情は生まれても外に表現しなければいいのであって、思うに古き時代よりも今の時代の方が顕著ですね、
ストーカーとかよく言われてますけど、失った感情の果てにというよりは失うことの恐れがそれを生んでしまっているのかもしれず、世の中が便利になっていくというのに人間の感情は逆へ行ってしまう傾向が見られます。
ウルトラマン80に登場した硫酸怪獣 ホーは、演じる方法を変えれば今の時代に登場してほしい怪獣だったように思いますが、ウルトラマンメビウスに登場した硫酸怪獣 ホーは、そうした恨みとか怒りの感情が生んでしまった怪獣ではありませんでした。
学校の同級生が、先生を思い会いたいと同窓会を開くも肝心の先生に同窓会参加の意思がなく、再開を楽しみにすることはそこに成長を目で見たいと思うところ、その先生の正体はウルトラマン80だったという信じられないような状況で、ここに先制でありたいものの自分はウルトラ戦士なんだという自覚が会ってはいけないというマイナスエネルギーを生んでしまっていたのかもしれません。
ここで登場した硫酸怪獣 ホーは決してマイナスエネルギーではないエネルギー波が、そんなウルトラマン80の感情に反応して硫酸怪獣 ホーの姿になってしまった幻影だったのかもしれません。

マイナスエネルギーとマイナスエネルギーのようなものは明らかに違います。
ウルトラマン80が戦士と言えど、感情を持った超人ですから抑えの利くエネルギー波を生んでしまったとしてもおかしくなく、そこは超人ですからマイナスエネルギーのようなものを生んでしまったものの抑えが効いたということだったのかもしれません。
ホー(メビウス)①


    このエントリーをはてなブックマークに追加

4
「星雲守護獣 ホップホップ」
ホップホップ⑤

惑星が誕生し、そこに生命の息吹が芽生えるには様々な経緯を経ないといけないようです。
地球も火の玉から氷河期を何度か繰り返し、その上で海と陸地が分かれ、大気が出来上がっていったようです。
大気が出来上がるには海の生成と酸素を生み出す樹木が必要不可欠ですが、じゃあ二酸化炭素の大気に覆われた火星や木星は惑星が誕生したばかりかというとその逆で、いわゆる惑星のなれの果てなのかもしれません。
それでも大気が生成され、命が芽吹いたときはキリスト教のアダムとイヴじゃないけれど、何も知らず何も考えず、思うがままに生きようとし、様々な間違いを犯してはやり直し、それのくり返しの上で進んでいく中で、その生命体を守ろうとする何かがいたことを信じようとするところに信心が芽生え。宗教まで行ってしまったような気がしますが、人を正しい方向へ導くもの、或いは心の拠り所を得るためとはいえ、宗教はどれをとっても遣り過ぎの感はぬぐえません。
だからせめて特撮の世界で生まれたばかりの生命体を守る者がやはり怪獣だということでも、夢があっていいことだと思います。
ウルトラマンマックスに登場したホップホップがそれでしたけど、面白かったのはホップホップが守ろうとした対象のアダムとイヴが同じような姿をしていたところですね。
アダムとイブというよりそれらが生ませ生息していた星々を守ろうとしていたらしいですけど、この星々に恐らく住めなくなって移動しようとしたのでしょうけど、それを追い開けてくるところの¥も興味津々でした。
ホップホップは長い時間をかけて宇宙空間を移動したために外骨格が異常に丈夫になったがためにマクシウムソードですら跳ね返してしまう身体になっていたようですけど、だからと言って悪意があった訳でも好戦的であった訳でもなく、ひたすら守ろうとしていたところに生命が生まれたばかりの純粋さが際立ち、何が良くて何がよくないのかすらわからないものの守ろうとする力を感じましたね。
ホップホップ①


    このエントリーをはてなブックマークに追加

4
「カオスウルトラマン」
カオスウルトラマン
カオスヘッダーは創造主の為に無機質なものにまでも憑依してしまう光のウィルス。
そのウィルスは憑依し戦いを強いられる中で相手から学び取る能力まであるのだから、進化するウィルスなのかもしれません。
無機質なものから生命エネルギーへと憑依する対象を変えたりするのはその証拠とも言え、いつもその意を邪魔されてしまう対象がウルトラマンコスモスだったので、ウルトラマンコスモスについて学び取ることも多々あったと思われます。
憑依ではないにせよ、ウルトラマンコスモスも人間と一体化してることはそのエネルギーに流れをつぶさによく見て学んでたはずで、進化する光のウィルスがカオスヘッダーならば、ウルトラマンコスモスがカオス化するのも時間の問題だったのかもしれません。
カオスヘッダーが何で何者なのか、それは人類どころかウルトラマンコスモスさえ把握し切れていなかったこともあって、それまで幾多のカオス化した怪獣と戦い、カオスヘッダーに取り付かれた怪獣を海住しても、カオスヘッダーそのものを消滅させられなかったことが効いてた感じです。
ウルトラマンコスモスの能力の源となっていた独特のエネルギーを読み取って学び、そしてウルトラマンコスモスの人間体に憑依してしまったのですからそこからその人間が自らの生体エネルギーと合わさってウルトラマンコスモスとなっていくのですから、カオスウルトラマンの方が能力的に高かったと言えるのかもしれません。
カオスウルトラマン⑥
これまでニセウルトラマンは何体も見てきました。
宇宙人が化けてしまったもの、ロボット等様々な偽物が登場しましたが、カオスウルトラマンはその基がウィルス、しかも知能がありそうなウィルスでしたから、偽物にはうってつけのような存在でした。
体色はウルトラマンコスモスのルナモードのような感じでしたけど、模様はコロナモードというところも考えた偽物、いやこれも意外とオリジナルなのかもしれません。
だからウルトラマンコスモスさえも凌駕出来ていたとも考えられます。
カオスウルトラマン②


    このエントリーをはてなブックマークに追加

4
仮面ライダーアギト
「仮面ライダーアギト(グランドフォーム)」

結局、アギトの力って何だったんだろうと思います。

謎の光を浴びて覚醒したのが仮面ライダーアギトでしたけど、目立つクロスホーンが開いて秘めた力が全開になるとき、仮面ライダークウガの時に見たくてみられなかったシーンがやっと披露された想いがありました。
仮面ライダーとは人為的な力が及ばない力を持つ超人でしたから、いわば超能力戦士であり、それが人の為になるのならば、立派な戦士だったと言えると思います。
人為的に人の力を高めた限界にいたのが仮面ライダーG3でしたから、それをはるかに凌駕する力を出した仮面ライダーアギトは超能力戦士だったと言えると思います。
自然界に超自然現象があるように、人も自然の一つと思うと人に超自然現象が起こることもあるわけで、それは極々稀なことであり常人の理解を超えたものであることからそれが超能力だったと言えなくもありません。
人にそうした超能力を持たせた謎の光は、人の領域どころか自然界にもあり得ない神の領域に踏み込んだ力だったのかもしれません。
偶発的に神の領域にあるべき力は人に宿してはいけないからか、神自身が人の世界に乗り出して仮面ライダーアギトを消そうとしたようにも見えました。
だから、謎が多く、それが見応えとなって見続けていたように思います。
仮面ライダーアギト①
一つの番組で複数の仮面ライダーがでたのは、この仮面ライダーアギトが初めてでした。
人の力の限界を示した仮面ライダーG3、アギトになり損ねた仮面ライダーギルス、とタイプの異なるもう一人の仮面ライダーアギトであったアナザーアギトと対比的でそこは良かったと思います。
しかし、勧善懲悪の世界観も仮面ライダーアギトまでで、複数の仮面ライダーを出してしまったことで勧善懲悪というよりうっかりすると見たくもない仮面ライダー同士の足の引き合いを見ることとなってしまいました。
だから仮面ライダーアギト以降の仮面ライダーはほとんど見てませんが、肉体が強化されたというよりロボットのようになり始めたとは言え、謎の光の力を宿す超能力戦士として見ていましたからこれ自体は通してみてると面白いとは思いましたね。
大地に眠る謎の光の力のタイプが仮面ライダーアギトとグランドフォームだったということでしたけど、クロスフォーンが開き、眠る力が全開となって本来の力以上の力が出てライダーキックで決める時、仮面ライダーアギトが独特の構えを取って「Ω」の力の光の影が出てくるところがミソでしたね。

仮面ライダーは改造人間という基本的コンセプトが、時代を経る中医療技術の向上で実現化に近い状態になっていたことも驚きでしたけど、そこから改造人間から超能力戦士とするためにそのコンセプトが霊石から賢者の石となっていくことは興味深いところでした。
仮面ライダーアギト②



    このエントリーをはてなブックマークに追加

5
「伝説魔獣 シャザック」
シャザック①
不可視の電磁ベクトル領域というのがよく分かりませんでしたが、地球上の大気の中はいくつもの光が屈折し、大気の濃さにも比例しながら光が地上に届きます。
この光は太陽光とは限らず、偶然の爆発光、隕石衝突でも起こり得ることでそうした光は屈折しながら降りそそぐといっても過言じゃありません。
しかもこの世の時空は幾重にも重なり合い、どんな偶然が起こって屈折した光が別時空に届くか分かりません。
素直な光が届くとは限らない世の中で、目に見える光の影に何か存在してるのかもしれないし、別時空にいるかもしれません。
その昔、異次元が考えられましたが、この次元と時空は異なるもので、目の前の世界はいくつも存在し、あるのに目に見えない世界があるのかもしないのです。
その目に見えない世界、目に見える光の裏側の世界にいたのがウルトラマンガイアに登場したシャザックではなかったのかと思うのです。
目にすることができない世界にいるわけですからそれこそ魔獣であり、でも種や事前を守り、それを侵害すると思われる行為があった時にシャザックは興奮し、その時だけめ目に見えることになるようですが、人にとっては謎の存在でありながら人以上に地球という惑星のために存在した怪獣だったように思います。
人の行為は自然のためにということは非常に少なくなりました。
開発進化という名の自然破壊、引いては地球という惑星を侵害し、人が人のためと思ってやることも地球のためではないことの方が多いのです。
地球という惑星に自浄作用があるかどうかわかりませんが、あるとしたらそれがシャザックの存在だったかもしれません。
このシャザックは自分の種や自然を守ることでの行動がほとんどで、人がそれを侵害しようものなら実体化して攻撃的になるようですが、これはあくまで自分の種や自然を守るための行為だったようで、これこそ地球怪獣と呼んでいいのではないかと思いますね。
シャザック③
ハリネズミのように体を丸めて針が生えたボール状になって体当たりをしたり、口から突風を吐き出すなど攻撃能力も持っていましたが、あくまで自分の種や自然を守るための対抗手段だったようです。
まるで幻魔怪獣ですが、時空の異なるところでも地球を守ろう、種を守ろうとする意志は怪獣ならではのものであろうとそれは人間以上のものでした。

自分の出たところを守る、種を守ることは生物としての本能で、眼鏡でありながらその感覚は純粋で鋭い怪獣でした。
シャザック⑥


    このエントリーをはてなブックマークに追加

3
「スピングレー」
スピングレー⑤
時代と共に少年たちの注目する玩具は変わっていきます。
ミニ四WDが流行っていたのは、それよりも前にラジコンカーが出てきたことに起因するように思います。
今でもこのミニ四WDが好きな少年は多いと思いますが、そうした玩具に仮面ライダー制作側は注目しますね。
仮面ライダーBlackRXが出てきた平成元年の頃もこのミニ四WDは流行っていたと思いますが、大体バイクの乗り手であったことが基本であった仮面ライダーに車を持ち込んでいたのですから、敵であった位ヒス帝国側としても何らかの車に注目しても当たり前だったかもしれません。
そのミニ四WDの捜査側を操る作戦上、ミニ四WD自体も怪人化しなければ意味がなく、それがスピングレーという怪魔ロボットだったわけです。
ミニ四WDが直立したような姿で、コックピット状の腹部のカバーの内部にはバルカン砲を内蔵、カッターのような刃のついたホイールを投てきしたり、頭頂部のバンパーのローラーからは破壊光線を撃ちながらバリアの役目をも果たすなど、ミニ四駆に攻撃性を見出していたように思います。
ただ、クライシス帝国側の狙いは少年たちコントローラーの養成にあって、スピングレーの存在は二次的だったようにみえました。
マリバロンと共闘したボスガンの狙いもそこに行き過ぎて、肝心のスイングレーへの指揮命令がもう一つであり、ロボットに知性を持ち込めなかったことが敗れる原因にもなっていたようです。
極端な話、車がロボット化するとその外観が陳腐なロボットに見え、スピングレーも例外じゃなかったということになりますかね。
スピングレー④


    このエントリーをはてなブックマークに追加

5
「ニセウルトラマンダイナ」
ニセウルトラマンダイナ④
HEROに偽物はつきものです。
初代ウルトラマンの偽物はザラブ星人、ニセウルトラセブンはサロメ星人の作り上げたロボットでした。
必ず、HEROの偽物が登場したわけではないですが、本物との差異がどこ?と翌々見入って夢中になっていたことが思い出されます。
それだけ偽物登場に注目が集められたということだと思いますが、ウルトラマンダイナに登場した偽ウルトラマンダイナはグレゴール人が化けた者でしたけど、相当出来がよかったと思います。
特撮と本格CGの端境期が平成ウルトラ三部作だったように思いますが、CGという技術に溺れていなかった手作り感のような気合を感じます。
設定も初めて地球にやって来た宇宙人が侵略目的ではなく、本物と戦い自らの能力と力を誇示することにあり、侵略者と誤解されないよう偽物に化けたということなど、注目すべきことが多く見受けられました。
地球に飛来する宇宙人は邪な想いを抱いて正面からやってくるか、秘密裏にやってくるかでしたから斬新だったよ思うと同時に時代を感じていました。
侵略ということで自らの意思、能力を誇示しようとするものは、その時点で闇の力に屈しており、どこかにもろさがありました。
自らの能力、力を誇示するには誤解を解いて、本物に挑戦するということも一つの方法であり、能力によっては本物・挑戦者のどちらに転ぶかわからない面白さがありましたね。
ニセウルトラマンダイナ③
本物同様タイプチェンジ能力もあって、本物との決戦ではミラクルタイプとなって敢えて区別されようとしていました。
ダークソルジェント光線やダークスラッシュ等タイプチェンジしても使っていた能力は変わりませんでしたけど、その光線等の能力が本物のそれを上回っており、タイプチェンジすることはサイキックパワーも使えたと思いますが、それも敢えて本物に沿ってその能力を使うことで、自らの能力の高さを誇示しようとしていた具合に見えました。
宇宙は広いですから、宇宙人皆侵略者ということではありません。
力・能力比べといっても格闘戦にあえて挑むもの、本物と同様の超能力と立ち回りで挑むものと多種多様でしょう。
昭和と平成のウルトラマンではテーマとした光の力の意味合いが異なっていましたけど、徐々に人だけでなく希望というものにそれを求めていたように思います。
背負う者と何もない者の差が、最後に現れて勝負を決していましたが、それはに背ううトラマンダイナに化けていたグレゴール人も認めて去っていったところにもう一つの魅力がありました。
ニセウルトラマンダイナ①


    このエントリーをはてなブックマークに追加

このページのトップヘ