「ゴ・ザザル・バ」
このグロンギ怪人は、何をモチーフとしていたのかがリアルで見た当初は分りませんでした。
鉤爪のような爪を装着し、その指先からこれ以上ないと思わせるような強力な強酸性の毒液を飛ばし、あまりの強力さにその毒液が気化した空気でさえも吸ってしまえば強力な武器となってしまう始末に負えそうもないグロンギ怪人でした。
しかも、グロンギ怪人にありがちな人間体でもその性格の歪みは異常な短気であり、ゲゲルとは無縁の自分の気でゲームをするかのようなその行動は、一定の法則があったとはいえ、その強酸を中和しようとした弾丸を喰らっても、仮面ライダークウガの決め技を3度も耐えてしまうほど、強烈な存在だったと思います。
グロンギ怪人がズからメへ、そしてゴと強力になっていく中、警察機構も対処力を新たに開発していくなど対抗しようとしていましたが、このゴ・ザザル・バが短気ではなく、もっと冷静沈着であったならば、末恐ろしい顛末になっていたかもしれません。
仮面ライダークウガもマイティフォームやタイタンフォームという接近戦で力を発揮するタイプでなく、距離を置いて戦うことを特徴とするドラゴンフォームやペガサスフォームで対抗しようとしていたのは、距離を置いて戦う他方策がなかったためです。
うまい具合にビートゴウラムも使い、戦い場所まで連行できたのは敵を見据えた作戦勝ちだったと思うのですが、それにしてもゴ・ザザル・バの防御力とその武器の強烈さにはただただその戦いを見るばかりでした。