HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

昭和の仮面ライダーとウルトラHEROが大好き。

4
グインジェ
「惑星破壊ロボット グインジェ」

UFOロボットは、それまでアニメの世界にはありました。
あくまで、人間が乗るものとして。
でもよくよく思い出してみれば、ウルトラセブンの時にインパクト十分に登場したキング・ジョーも、グインジェと同じく、分離可能な宇宙人が乗るUFOでしたね。

地球外には敵となる宇宙人が何故か攻めてくる展開の多かった特撮の世界。
人間でも良し悪しはあるもので、箸にも棒にも引っかからないのに、変に力と立場を持っている人間も少なからずいます。
それと同様、宇宙人にも同じようなものがいるはずで、それでも母星のためというか、その惑星に住む人類のために母星の外を見ようとする宇宙人がいてもおかしい話じゃありません。
グインジェを派遣したスレイユ星人は、好戦的だったかもしれないのがグインジェは実はロボット兵器で、惑星消滅ミサイルを搭載していたというところに現れていました。
しかし、単に相手を攻めようとはせず、自分の存在を脅かす存在なのか観察しようとしていましたから、好戦的宇宙人だとは言い過ぎかもしれません。
グインジェの右腕・左腕の武器は去ることながら、胸からの破壊光線は威力十分で、これだけでもスレイユ星人という人種の科学力が高いことが分かりますが、たかだか身長55mほどのロボットに惑星消滅ミサイルを搭載するとは、地球人には想像し難い科学力を持っていたかもしれません。
単に破壊力が高いだけでは、惑星を消滅させるとはいきませんから、グインジェに内蔵されていた惑星消滅ミサイルは惑星のマントルまで掘り進み、マントルの中でも溶解されない特殊合金で出来ていた上に核爆弾以上の破壊力を持っていたか、或いは破壊ではない能力を秘めたミサイルだったかもしれません。
ウルトラマンコスモスもルナモードではグインジェの怪力に対抗できなかったようですから、キング・ジョーと同様、グインジェはスレイユ合金と言うべき、地球の科学力では防ぎきれない強力な合金で出来ていたために、とんでもない怪力を発揮していたかもしれません。

ウルトラマンコスモスには、こうした隠れた強力ロボットが時に登場していましたが、グインジェも時代が時代ならキング・ジョーのようにインパクトが強い名作ロボットとして記憶に残ったかもしれません。
グインジェ②






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4
ゴ・ベミウ・ギ①

「ゴ・ベミウ・ギ」

グロンギ怪人が現代によみがえる前の古代に、音楽はどうなっていたんでしょうかね。
古代怪人が現代の音楽であるショパンのピアノ練習曲「革命」に同調してゲゲルを行っていたことは、そのリズム感に感じることがあったという事でしょうけど、古代に奏でられていた音楽らしきものと似たようなところがあったんでしょうかね。
しかも、殺しをゲゲルというゲームに仕立て上げる残酷な怪人が現代の音楽に同調するというアンバランス感、そしておそらく感銘していた音楽にもともと持っていたと思われる音楽的センスに驚かされます。
これは海蛇をモチーフとした鞭でしたけど、しかも雌。
グロンギ怪人も強力になった「ゴ」族の1匹でしたが、そうした強力さが顕著になるにつれて、怪人個々の個性が如実に出ていたと思いますね。
ゴ・ベミウ・ギの能力は、自らの装飾品を変型させた鞭で、鞭から「零下150度以上」と云う凄まじい冷気を放ち、水中から鞭の先端を胸に一瞬だけ接触させて超低温による「急性心臓麻痺」を引き起こさせることでゲゲルを遂行していました。
これも流石に海蛇をモチーフとしていた怪人だったということと、雌型怪人に見られる冷酷蹄鉄差が出ていたと思います。
音楽の調べに乗るように冷徹にゲゲルを遂行するなど、気が高揚するような素振りを見せていなかったことが、逆に恐ろしさとなっていたと思われます。
仮面ライダークウガもドラゴンロッドで何とかしようとしたところ、異常なまでの冷気でドラゴンロ度の先端が凍らされ先端を砕かれたことで、ライジングの能力に目覚めなければ危うかったグロンギ怪人でした。

音楽と冷気、そこにゴ・ベミウ・ギの個性が出ていました。
デザインはイマイチでしたけどね。
ゴ・ベミウ・ギ④





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5
パズズ②
「宇宙雷獣 パズズ」

ライオンの頭と腕、ワシの脚、背中に4枚の鳥の翼とサソリの尾、さらにはヘビの男根を隠し持つというまるで悪魔のようなその姿は、古代バビロニア神話に出てきた風の悪霊でした。

古代神話には、必ずと言っていいほど何人かの神々とそれを余計に神格化する悪魔のような存在が出てきます。
悪魔とは化け者であり、怪獣のモチーフになりやすいとは言え、あまりリアルに作ってしまうと悪魔の化身のようになります。
それこそ、ウルトラマンガイアの数年後に出てくるビーストがそれであり、その走りはこの頃から始まっていたのかもしれません。
怪獣にはリアルを求めていましたが、パズズはそれに応えていた様な怪獣だったかもしれません。
古代神話はあくまで空想の世界で、それを特撮の世界に持ってくるには理屈が必要です。
空想の世界から特撮の世界にもってくる契機として、時空の隙間、この場合歪みでそこに雷雲を設定したことで別の惑星の生物であったパズズを登場させることは、ウルトラマンガイア第1話に登場したコッヴと同じでした。
それでも、雷雲から発生していた雷がパズズの身体に染みついており、頭部の角を変形させることで電波を操り、電撃として武器として扱っていたところに現れていたように思います。
パズズはコッヴと同じく、いきなり環境が異なる惑星に飛ばされてしまったことで、俗にいうパニック状態になって暴れていたわけですが、電波を身にまとうことから電撃を武器化するに至るまで体内で火が発生することは、いわゆる電波のスパークが起ることは当然のことで、そのため火球を吐いたりしていました。
パズズ④
見た目は悪魔のような姿だったのは、古代バビロニア神話に出てきた悪霊をモチーフにしたためでしょう。
怪獣を作るには特撮センスが必要ですが、パズズのようなデザインを施した人には拍手を送りたい気分です。
漫画チックではなく、あくまでリアル感を特撮の世界で求めてほしかったところが表れた怪獣だったと思いますね。
パズズ⑥





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3
マットボット
「怪魔異生獣マットボット」

仮面ライダーシリーズ後期の仮面ライダーBlack,、仮面ライダーBlackRXは連続した物語でしたけど、敵柄組織で登場した話は少ないながら、最も目立ったのはシャドームーンでした。
黒い太陽としてブラックサンと呼ばれた仮面ライダーBlackに対抗したかのように月の影の運命にあったようなシャードームーンは、その名とは裏腹に全身銀色のボディが印象的でした。
最後の最後で仮面ライダーBlackに倒され死んだはずのシャドームーンは、実はクライシス帝国のジャーク将軍に見込まれ蘇生処置を施され、仮面ライダーBlackが太陽の力で強化された仮面ライダーBlackRXのように、蘇生処置という名の強化が施されていたのもその存在がどうしても日影の存在でありながらそういう運命にあったという事を訴えかけたかったのかもしれません。
敵組織がゴルゴムからクライシス帝国と移り変わりながらもその存在感が強く、そのためクライシス帝国の四大隊長に疎まれて第三勢力となってしまったのもその存在感にためでしょうし、クライシス怪人は存在しなかったクライシス科学陣ではなく、四大隊長が個別に創出していたため、どうしてもクライシス帝国への忠誠心が強くなく、ジャーク将軍の指揮の下で動く四大隊長の命令を聴くだけの存在だったかもしれません。
クライシス異生獣はゲドリアンの指揮下にありましたが、クライシス帝国でも隅っこで巣くう獣に近い生き者でしたから、知能が低くなっていた傾向がありました。
マットボットはどんな生物の変わり種かは分かりませんが、両出先の爪とそれを支える怪力によって掘削能力に優れた怪人だったらしいですが、シャドームーンの存在感の前にシャドームーンの命を聴くことで上司であったはずのゲドリアンでさえ裏切ってしまいました。

従来の秘密結社はその首領等の命令は絶対であり、それに服従する忠誠心で成り立っていましたらから、シャドームーンの存在感が強あれど指揮命令系が違えていたわけですから、尻ごみはあれど造反はあり得ないはずでした。
クライシス帝国の力はそれまでの秘密結社とは比べものにはならなかったと思いますが、組織のまとまりには欠けていたことは四大隊長の足並みを見れば分るこっとですけど、マットボットのような1怪人は簡単に寝返ってしまうのは意外でした。
上司であるゲドリアンの叱責により戦線に復帰したものの、それ以前に裏切りで話してしまったことの大きさに加えて、掘削力と怪力以外にこれといって目立った能力がなかったことを思うと仮面ライダーBlackRXに敗れたのも当然の成り行きでした。
マットボット①





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4
ソドム⑤
「超高熱怪獣 ソドム」

旧約聖書に出てくる退廃の象徴である神によって滅ぼされた街であるソドム。
ウルトラマンダイナに登場した怪獣ソドムは、まったく関係がないようですが、ソドムという街が神によって天から降り注ぐ炎と硫黄の雨により焼き尽くされ滅ぼされたのは、人が踏み込んではいけない性の解放の行きついた先として同性愛を求めたこと自体が神によって悪行とされ、また、怪獣ソドムは地球環境の変化によって地上に現れた怪獣としての設定でしたが、地球環境の変化も人が踏み込んではいけない自然開発という部分によるところがあります。
神の領域ではないですけど、人たるものが踏み込んではいけない世界が性の分野にも自然の世界にもあて、人がそこに踏み込んでしまったことに共通点があるかもしれません。

古代の人たちは(現代人もそうですけど)、自然界の怒りを恐れ、地の下にあるマントルの乱流は地や山の噴火を招き、それを抑えるものとして神を崇めていたところに怪獣の出現が乱れた自然環境を抑える者として見て取れる場合に、それは益獣として神のように崇められていたかもしれません。
怪獣とは人に害を与えるだけではなく、その逆に利益をもたらすものだったかもしれません。
どちらにしても怪獣とは人智の理解を超えるものと言えるんでしょう。
ソドム①
ソドムは火山地帯に生息し花崗岩を食べる怪獣で、自然の変異の中でそれはまるで神に使いのように出現し、ソドムが食べた花崗岩の後にマントルから流れ出たマグマが流れていったことにより、マントルの乱流による知や山の噴火を防いでいたことにより、人が救われていたことを思うと地上付近で生きる者にとっては神の使いのようでした。
マグマの影響を色濃くうけた地上では、ソドムの姿は見えなかったはずですから、自然の怒りは信心深い人にとっては神の存在のように思えたでしょうね。

しかし、怪獣とはいえ生き物ですから夢中になって花崗岩を食べ、それが地中深くならば影響を受けなかったところ、地表付近まで食べ進んでしまったことにより地上の気候の影響を受けて風邪をひいてしまうのは、まるでその肉体は人に近いものがあったかもしれません。
ソドムには悪意はないのです。
本能の通りに生きていること自体が、人の役に立っていたのです。
そうした自然に生きる者は救わなければならず、ソドムがウルトラマンダイナによって救わrれ火山地帯に戻されたことに大いにホッとしましたね。
ソドム②







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3
バッファロー怪人①
「バッファロー怪人」

昔も今も、男勝りの女っているもんです。
男女平等ではないけれど、筋肉質で実は力のある女がスポーツの世界で出てきてるのは女のスポーツ界での進出でしょう。
以前はスポーツと言えど女にとっては閉鎖的なところが大きかったですからね。
イメージとして繊細で柔らかそうなものは女に限らず、男にもあり得ます。
だから女だからと言って力持ちはいけないというつもりはありませんけど、以前もいました男勝りの女というのは。
だからと言って、そんな男勝りの力持ちで運動能力に長けた女に、ゴルゴム怪人であるバッファロー怪人が憑依して、世の中に混乱を巻き起こす一因になるとは思えません。

バッファローのイメージとして異常なまでの突進力は類まれなる怪力の持ち主であるものがりますし、バッファロー怪人もゴルゴムという組織がバカにせず、うまく使いこなせえれば仮面ライダーBlackと言えど危うかったかもしれません。
異常なまでの怪力をもつバッファロー怪人は、予想できない人に憑依する能力を駆使して運動能力と男勝りの力がある女の子を惑わせることで、混乱を引き起こそうとしていましたが、勝手な思い込みによるイメージとは裏腹のこうした能力で肉弾戦よりも混乱を招くことを狙った頭脳戦に持ち込む方がよかったと思いましたが、そこまでの頭脳は持っていなかったようです。

物語としてはつまらない内容ではありましたが、バッファロー怪人のデザインからの出来栄えは良かったと思いますよ。
バッファロー怪人②





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5
キリエロイドII③
「炎魔戦士 キリエロイドⅡ」

光は闇から生まれた、宇宙が生まれた時は闇がすべてだったかもしれません。
全てが闇の中からその存在を解き放つように光が生まれ、やがて生命の誕生自体が光だったかもしれません。
生命体の存在自体が光であり、生まれながら闇に負けてしまう存在が闇に引き込まれる者なのかもしれません。
命はたとえ短かろうと生き続けようとすれば、より輝きを増し、それは希望になっていくかもしれませんが、その希望という名の光の守護神がウルトラマンと言う捉え方は人の本能の先にあるものだったのでしょう。
しかし、生命体はすべて希望に包まれているわけでもなく、その対極にある絶望の淵にいる者もいるでしょう。
闇にはそれを引き込む力があり、それはこの世の先住が闇という事もあって光を飲み込んでしまう力なのでしょうけど、生命体にはすべて自分が決める要素に欠けるところがあって何かに導かれることを望む者が少なからずいることが問題なのかもしれません。
光の象徴のような神は、人が作り上げた信心めいたものの象徴であり、それに対して闇の権化のような存在は悪魔なのかもしれません。
人の想い一つで行きつく先が決まるのかもしれませんが、神であれ悪魔であれ、弱い人には彦込まれる要素が満載です。
悪魔は何かを仕掛け、光を求める人を騙すことにも長けていて、その吸引力は耐えられないものかもしれず、弱い人は知らぬ間に引き込まれてしまうのかもしれません。
ウルトラマンティガに登場したキリエロイドは、キリエル人の集合体である悪魔の巣窟・地獄からの使者だったのでしょう。
それは正に光対闇という縮図だったかもしれず、この世に存在し得た先住者としてキリエル人は人の希望の証であったウルトラマンティガに先住者としての力を誇示して、人を闇に引き込むもうとしていたのが本能だったしれません。
そのキリエル人の集合体キリエロイドが一度はウルトラマンティガに負けてしまった事実は、キリエル人の自尊心を痛く傷つけていたのかもしれません。
姿も能力も変えて登場したキリエロイドⅡは、初代キリエロイドを大きく上回っていたようで、一度はウルトラマンティガを圧倒し、気を失わせるところまで行きました。
人の希望はそれ自体光であり、騙しから我に返った人たちがウルトラマンティガに望みを託そうとしたこと、それと人工の光まで集めてウルトラマンティガにまた希望の光を灯そうとしたことが地獄の使者であり闇の存在の象徴であったキリエロイドⅡに勝てたと考えがちですが、「格闘戦タイプ」・「怪力戦タイプ」・「空中戦タイプ」と一度は敗れたウルトラマンティガを模するかのようなタイプチェンジ能力を身に着けていたことは、その能力自体はウルトラマンティガを上回るものでしたけど、基本的にはウルトラマンティガを真似たものであり、その真似た時点で実はキリエロイドⅡはウルトラマンティガという光に敗れていたのです。
キリエロイドII⑤
人の存在は希望という名のを生み、それは絶え間なく続くことに闇の存在であるキリエル人はやっかんだかもしれません。
しかし、人は弱い立場とは言え、闇や地獄に審判される謂れはなくそう仕向けたのは地獄からの使者であったキリエル人の仕掛けだったと言わざるを得ません。
キリエロイドⅡは悪魔そのものであった簡易が強いのは特に空中戦タイプでしたけど、こうしてタイプチェンジする能力ではなく、状況に応じてその戦闘スタイルを自然に変えていくことが本来の悪魔の力の一端です。
悪魔の審判を仕掛けるには、まだまだキリエロイドⅡでは力不足であり、生きる人をなめては負けるという事なんでしょうね。
キリエロイドII①





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3
グラサンキッド②
「グラサンキッド」

眼鏡をモチーフというかヒントにした改造人間は、古くはショッカー草創期に蜂女がいましたね。
蜂女自体は嬢王蜂自体がモチーフでしたけど、デザイン自体が眼鏡の形にあったものでしたから、その舞台の始まりは眼鏡、或いは眼鏡屋さんからでしたね。
仮面ライダーが始まった頃はまだ眼鏡も今のようなセンスあるものではなく、セル形式の淵が結構集めのものが主流でしたから、蜂女の様なデザインが出来てきたのでしょう。
仮面ライダーも時が進むにつれて、世間の眼鏡事情もチタン主流に向いていきますが、カッコつけ、或いは悪者のイメージとしてサングラスがもてはやされました。
仮面ライダーシリーズでもウルトラシリーズでも悪者(以前はギャングなんて言ってたましたけど)はサングラスをしてるのが、その象徴のようでした。
蜂女はショッカーの改造人間、時を経て仮面ライダーV3と敵対したデストロンの改造人間ではレンズアリが出てきて、そのなりはまるで眼鏡をヒントに考えられた改造人間のようでした。
レンズアリはデザインがよかったせいか、造形でレンズがポイントでありながらイタズラに気になることもない結構な名作改造人間だと思いますけど、それもレンズが武器でありながらそれを強調したデザインではなかったところが良かったのでしょうね。
その逆を行ってしまったのがグラサンキッドなのでしょう。
思えば仮面ライダーV3には目を強調したテレビバエも登場していましたけど、これも当時の主流であったブラウン管テレビがテレビバエの顔面となっていたことが不格好さを強調してしまったのだと思います。

目を強調し過ぎると、どうも不格好になってしまいますね。
グラサンキッドもご多聞にも漏れず、サングラスからの洗脳光線という幻惑光線が武器となっていましたけど、頭部だけでなく胸部やらなにからサングラスが散りばめられるなど、徹底したかのようでしたけど、生体反応がないサングラスはどうあがいても改造人間にはなり切れません。
不細工だったテレビバエも出来の良かったレンズアリも、古くは蜂女もレンズ以外に動物が混ぜ込まれていたがための改造人間であるところに魅力がありました。
悪の組織、秘密結社が出す改造人間にも生体兵器たるテーマを持ち込むことの大事さがありました。
グラサンキッドにはまるでそれがなく、大幹部・妖怪王女配下の改造人間の特徴だったかもしれませんが。これは改造人間を出すコンセプトに大きな間違いがあったということでしょう。
グラサンキッド④





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4
ゴモラII①
「古代怪獣 ゴモラII」
初代ウルトラマンの時に登場したゴモラは、紛れもない名作怪獣でした。
肩書が古代怪獣とされていましたけど、古代とはどの位昔だったんでしょうね。
正式名称はゴモラザウルスだったということもあって、人が地上に出てくるずっと昔、それこそ恐竜出現の前後だったかもしれません。
恐竜は氷河期来襲によって全滅したと言われていますけど、そこを何とか生き延びて、、、という恐竜種もいたかもしれません。
ゴモラザウルスは地底怪獣でもありましたから、冬眠のように地中に潜んで仮死状態となることで生き延びていたことも考えられます。
そんなゴモラでしたから、ウルトラマン80に登場したゴモラⅡは同種族の別個体かと思っていましたが、初代ウルトラマンの時に登場していたゴモラとは別種だったらしいことを知った時は、ちょっと驚きましたね。
ゴモラⅡは地底人によって創出したらしいですが、これも氷河期を乗り切ろうとした地底人と同様、微生物が地熱や圧力、そして決して光の届かない世界で変種したものということです。
氷河期前後で時間的にゴモラとゴモラⅡには差がありますが、差と言っても何千年、何万年ものずれですから、やっぱり別種なんでしょう。
しかし、ゴモラは名作怪獣であり、ここまでゴモラ2代目のような存在が出てきていなかったことは不思議でした。
怪力と長き時を生き抜いてきた強い生命力で初代ウルトラマンを一度は敗ったゴモラは、特異な怪獣だったと思います。
2代目位と言い難いゴモラⅡは、目の焦点が合っておらず、怪力だけがウリの怪獣ではありませんでした。
ゴモラII④
ゴモラと言えば三日月状の立派で大きな角が印象的でしたけど、ゴモラⅡはその角が後ろにも生えており、前面の三日月状の角からは三日月状の破壊光線、両手からはロケット弾を発射するなど、生体武器ではなく埋め込まれた武器と言った方があってたと思います。
この点と全体的なイメージから、初代ゴモラほどの生命力の強さは感じず、しかも目の焦点がウロウロしてる様をみてると、光に恵まれない地底人が歪んだ科学力を高める中、ゴモラⅡも生体改造らしきことが行われ、しかもそれが完成せずに登場してしまった感がありました。

そうは言ってもゴモラに似ていましたから、期待するところは大きかったですね。
ゴモラII⑤





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ドクガンバ④
「ドクガンバ」

毒蛾の改造人間だったら、毒粉、或いは毒鱗粉をまき散らし、蛾だけに飛行能力がないとといったところですけど、毒牙の初の改造人間はショッカーのドクガンダーだったと思います。
ドクガンダーはインパクトのある改造人間でしたけど、何処にインパクトがあったかと言えば幼体から生体へと変体してたことでしたね。
毒鱗粉も巻き、飛行能力もあって、仮面ライダー2号のジャンプ力がドクガンダーの飛行能力にどこまで対抗できるのかが焦点でした。
しかし、そのインパクトが毒蛾の改造人間としての毒粉や毒鱗粉の存在を薄めてしまっていたのも確かなことでした。
おそらく飛行能力はあったのでしょうけど、毒粉や毒鱗粉を前面に出し過ぎたのはネオショッカーのドクガンバだったと思います。
ノズルのような顔面の鼻先も目立っていましたけど、まき散らされる毒鱗粉は伝染力が強かったらしく、その毒鱗粉をまき散らそうとした拠点は小学校でしたね。
風に乗る伝染力が強い毒鱗粉ですから、山頂付近の風上に立って作戦を練れば東京に被害が出るだけでは済まない広大な作戦が遂行できたものと思います。
これはおそらくドクガンバの毒鱗粉を凝縮した毒蛾砲という砲台を製造し、この砲台をりして作戦を遂行しようとしたことにあったのでしょうね。

粉を扱うことを特徴とする改造人間は、飛行能力を利して粉をまき散らすことこそが最高の作戦であるところ、粉を凝縮してしまってはその効果も限定されてしまいますから、ドクガンバというよりも素能力を限定させてしまったネオショッカーの作戦自体がお粗末だったという事になるかもしれません。
ドクガンバ⑦
しかも、毒牙の改造人間としては考えにくい鎖付き分銅を振り回す怪力もあった模様で、これがドクガンバとしては仇となってしまいました。

見た目、目立っていたノズルのような顔面の鼻先もあったせいか、像の改造人間のようなイメージもありましたが、全体として上半身が大きく作られており、バランスを欠いていたかもしれませんね。
ドクガンバ⑧





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