「惑星破壊ロボット グインジェ」
UFOロボットは、それまでアニメの世界にはありました。
あくまで、人間が乗るものとして。
でもよくよく思い出してみれば、ウルトラセブンの時にインパクト十分に登場したキング・ジョーも、グインジェと同じく、分離可能な宇宙人が乗るUFOでしたね。
地球外には敵となる宇宙人が何故か攻めてくる展開の多かった特撮の世界。
人間でも良し悪しはあるもので、箸にも棒にも引っかからないのに、変に力と立場を持っている人間も少なからずいます。
それと同様、宇宙人にも同じようなものがいるはずで、それでも母星のためというか、その惑星に住む人類のために母星の外を見ようとする宇宙人がいてもおかしい話じゃありません。
グインジェを派遣したスレイユ星人は、好戦的だったかもしれないのがグインジェは実はロボット兵器で、惑星消滅ミサイルを搭載していたというところに現れていました。
しかし、単に相手を攻めようとはせず、自分の存在を脅かす存在なのか観察しようとしていましたから、好戦的宇宙人だとは言い過ぎかもしれません。
グインジェの右腕・左腕の武器は去ることながら、胸からの破壊光線は威力十分で、これだけでもスレイユ星人という人種の科学力が高いことが分かりますが、たかだか身長55mほどのロボットに惑星消滅ミサイルを搭載するとは、地球人には想像し難い科学力を持っていたかもしれません。
単に破壊力が高いだけでは、惑星を消滅させるとはいきませんから、グインジェに内蔵されていた惑星消滅ミサイルは惑星のマントルまで掘り進み、マントルの中でも溶解されない特殊合金で出来ていた上に核爆弾以上の破壊力を持っていたか、或いは破壊ではない能力を秘めたミサイルだったかもしれません。
ウルトラマンコスモスもルナモードではグインジェの怪力に対抗できなかったようですから、キング・ジョーと同様、グインジェはスレイユ合金と言うべき、地球の科学力では防ぎきれない強力な合金で出来ていたために、とんでもない怪力を発揮していたかもしれません。
ウルトラマンコスモスには、こうした隠れた強力ロボットが時に登場していましたが、グインジェも時代が時代ならキング・ジョーのようにインパクトが強い名作ロボットとして記憶に残ったかもしれません。