「アポロガイスト」
秘密結社GODの大幹部で、GOD秘密警察第一室・室長がアポロガイストでした。
大幹部はあくまで大幹部であり、従来の大幹部はその配下にあった化学陣が仮面ライダーを作り出してしまったというところからして格下に見ていたものの、ことごとく作戦遂行を邪魔され、大きな障壁となってしまったためにその目線を引き上げなければならず、そうした経緯の中で一目置かなければならないどころかこだわらなければいけない状況となっていきました。
ショッカーの大幹部・地獄大使のように仮面ライダー1号にこだわった大幹部もいて、それはショッカーの大幹部に多かったように思います。
面白かったのは仮面ライダーV3の時のヨロイ元帥で、こだわらなければいけなかった仮面ライダーは火炎ライダーV3であるはずなのに、勝手にデストロン大幹部候補と思っていた結城丈二にこだわり、挙句の果てにライダーマンを誕生させてしまったところですかね。
こうした大幹部の変遷は、後に続いていきますが、仮面ライダーXの時は鉄腕アトラスとの攻防の時に陰になっていた大幹部がアポロガイストでした。
アポロガイストは仮面ライダーXの好敵手ということでしたが、それは敵である仮面ライダーXの力と能力を身と前ていたことから始まっていました。
配下の怪人に常に目を見張り、失敗すればGOD改造人間を処刑できる立場であったことはGOD秘密警察第一室・室長という立場がなせる業でしたけど、それ以上にアポロガイストの個性が際立ったことによるところが大きい感じがします。
実際そうしたことで処刑されてしまった神話改造人間もいました。
けれど、戦場に身を置いて戦いを強いられる改造人間は、生死の境界線を歩むような緊張感に包まれていたはずですから、指示されていた作戦遂行の失敗は処刑されるに値されるはずで、アポロガイストが神話改造人間の動向に目を見張っているのは当然のことだし、その緊張感から来る冷徹・無慈悲のような感じでアポロガイストを煙たがる神話改造人間の方がおかしいわです。
緊張感の中で戦っていたのはアポロガイストであり、大幹部でありながら常に現場にいたような気がします。
アポロガストは変身前に黒のネクタイと白のスーツでビシッと決め、颯爽とした感じでいたのは「アポロ・チェンジ!」の一声で変身していたのは、まるで仮面ライダーのようでもありました。
連装銃アポロショットと日輪型の盾ガイストカッターが、攻防上のアポロガイストの大きな武器でしたが、仮面ライダーXとの勝負を見るに、敵の力と能力、戦況を把握する能力に長けながら決してあきらめない戦いぶりは、X必殺キックを浴びて瀕死の状態になりながらも、アーム爆弾で仮面ライダーXを道連れにしようとしていたところにも表れていました。
これだけ見事な大幹部も珍しいことですが、アポロガイストの場合、大幹部というよりもGOD秘密警察第一室・室長というイメージが強かったですね。
仮面ライダーXの序盤はギリシャ神話にモチーフを求めた神話改造人間が肝でしたけど、どこか神話改造人間の登場話が短く、神話改造人間の代表格の洋であったアポロガイストは太陽神アポロをモチーフとしたものでしたけど、GOD総司令ではないですけど、死なせてしまうには惜しい大幹部で、もっと見てみたかった感がありました。
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