ボガールモンス
「ボガールモンス」

捕食が第一義であったボガールが、本能の赴くまま狡猾な悪知恵を伴って行動していたところ、捕食という本能だけで存在してしまったのがボガールモンスだったように思います。
怪獣の中には知恵を伴ったものもいました。
知恵ある生き物は、人間だってそうなわけですから、獣然とした怪獣の中にそうしたものがいたって可笑しいことではありません。
でも、そうしたものよりも本能だけで存在感がある怪獣の方が恐ろしく、また怖いものだと思います。
変な猿知恵など、本能には叶わないものですからね。
ボガールは怪獣を存在させては食べてしまうところに本能があったわけですが、従来は解呪だけを食べると思うところ、根本的には自分以外の生命体を喰らってしまうところに本能があったと考えるべきなんでしょうね。
ボガールモンス②
それでも身体の大きな怪獣を食べてしまうのは、その怪獣の生体エネルギーを一緒に捕食してしまうということですから、ボガールからボガールモンスに変異しても、その体内に蓄えられてしまったエネルギーは相当なもので、半端な動く火薬庫というものではないでしょう。
一発の核爆弾のようなその身体は、ただ倒せばいいというものではなくなっていましたね。
ウルトラマンメビウスですら食べてしまおうとしたボガールモンスは、かなり強力な怪獣とはなっていましたけど、ウルトラマンメビウスに倒せないほどではないと思っていたところ、そこが厄介でした。
そこに当時の地球防衛軍GUYSとウルトラマンメビウス、そしてハンターナイトツルギの連携が生きたわけです。

でも、この捕食をテーマとしたボガール、ボガールモンスの登場はとても興味が惹かれるものでした。
ボガールモンス④