クロネコ獣人①
「黒ネコ獣人」

猫も仮面ライダーアマゾンの頃は、そのほとんどが放し飼いでした。
今もそんな風潮がありますけど、それでも放し飼いは野良猫と思われるし、猫の繁殖力は人の比ではない位スゴイものですから保健所送りになってしまい、いくつもの尊い命が無慈悲に失われてしまいます。
そういうことに気が付いた人が増えて、室内飼が増えていることは喜ばしいことです。

人慣れしないと生きていけないのは昔も今も変わりませんけど、人なれしてる猫が増えているといっても基本的に猫の本能は野生に満ちていますね。
まあ、そこが面白かったりするんですが、こうした野生に満ちたある種獣みたいな生き物が仮面ライダーアマゾンに敵対した組織のモチーフになっていたことは意外と珍しいことです。
猫の中でも黒猫は、魔女狩りの象徴として扱われたことは欧米に多かったようです。
今でも、欧州の一部にはそうしたことが多くあるみたいですけど、そうした黒猫に限って人懐っこいところが多かったりするのですから、そうした欧州で保たれている思いというのは、人の勝手な偶像に対する思いで、まあどうしようもないことですね。

でも闇夜に紛れた黒猫に、ビクッとしてしまうことはあります。
そうしたことと、誤った風潮を土台にしてゲドン獣人として黒ネコ獣人が描かれたのでしょう。
クロネコ獣人④
詰めが鋭いのは、すべての猫の共通した特徴ですが、これを誇張した場合、そこに猛毒を仕込み引っ掻かれた場合、そこが致命傷となってしまうのは仮面ライダーシリーズの改造人間、特に獣人としては面白かったと思います。
いきなり暗闇でアマゾンに襲い掛かる黒ネコ獣人は、設定師としてよかったと思いますけど、その後アジトで渋面鬼の呼びかけを無視して毛づくろいをしてるところは従来の猫らしく面白かったですね。

猫は俊敏でそれこそ獣の要素たっぷりですが、防御の面では強化にしようがなく、大切断で首を真っ二つにされてしまうという衝撃的な結末は当然だったかもしれませんね。
クロネコ獣人⑤