ガビシェール④
「ガビシェール」

深くは覚えてませんが、オイル怪獣と言えば初代ウルトラマンのぺスターに始まり、帰ってきたウルトラマンでも多コングが登場していましたね。
傑作だったし、ユニークなセッティングとデザインでした。
怪獣と言えば王道は火を吐く怪獣だと思ってますが、火を吐くと言えばその源を思うとき、発火しやすい原材料の設定が必要な時もあります。
怪獣とは摩訶不思議な生物ですから、体内器官が火を吐き出す特別な器官があって、体内にあるだけに外からだけではまるでわからない時もあります。
でも、火を吐く元から表現した方が演出できる範囲は広がりますね。

世界中の石油産出地やその石油を運んでいたタンカーを追い求めてぺスターは現れ、タッコングは石油のパイプラインに噛みついていました。
今や世界各地にある石油コンビナートは、そんな怪獣たたちにとっては夢のようなところだったのかもしれません。
火はなにも石油だけが原材料ではありませんが、石油を基にした火を吐く怪獣の方が面白かった気がします。
石油とは化石燃料ですから、それを好む怪獣は地球産となると思いますが、でも他の惑星に化石燃料が存在しないとは限りませんから、宇宙怪獣にも火を吐く怪獣がいてもかしくはないですね。
でも、地球怪獣の方が火を吐く怪獣は似合っていたと思いますね。

ウルトラマン80に出てきたガビシェールは、石油コンビナートを渡って中国や朝鮮からやってきたようです。
石油の精製技術は日本が優れているはずですから、ガビシェールにとっては美味しいものを求めてたどり着いたのが日本だったのかもしれません。
口から長い管が出たり、両肩から管が伸びてたりして、単に火を吐く怪獣という単純なものではなかったかもしれません。
しかも地底には菌糸を伸ばしたりして、石油を吸引し腹を満たしていました。
空腹時には気が荒れるものですけど、ガビシェールの場合は石油を吸引した後の満腹時に戦闘的になるというユニークなものでした。
しかも、第二の口であったその管は、何十メートル先に延びて丈夫でありながら柔軟性もあったため、管そのものが武器にもなっていましたね。
見た目、その管が弱点であることは分かりましたから、ウルトラマン80がウルトラショットやウルトラダブルアローでその管を切り裂く場面はそれでも見応えがありましたね。
分かっていてもなかなかそういう展開にならないことが多かった時代に、思ったように攻撃を仕掛け、得意のサクシウム光線でガビシェールを仕留める展開は、痛快でもありました。
ガビシェール⑤