奇械人カメレオーン④
「奇械人カメレオーン」

仮面ライダーストロンガーに登場した奇械人は、言ってみれば奇抜な化け物みたいなところが多かったので、奇械人カメレオーンを見た時は驚きませんでしたが、その奇抜な姿にはユニークさを感じました。
カメレオンは歴代の秘密結社において、改造人間の素体となるモチーフとして多用されましたね。
周囲の風景と同化してしまう保護色化能力は、どの改造人間も持っていましたが、それは人知れず暗躍するには組織にとって作戦遂行上、都合がよかったのでしょうね。
奇械人カメレオーンは、その保護色化能力を見せるまでカメレオンをモチーフとした奇械人とは思えませんでした。
名前からだとすぐ想像がつくところ、ショッカーのカメレオン男、ゲルショッカーに至っては大幹部ブラック将軍の招待であったヒルカメレオンがカメレオンの改造人間の姿としてイメージされたところがほとんどだったので、言ってみれば意外な姿でした。
左腕にアタッチメント方式のノコギリ、尻尾が強烈な鞭となりそこから毒液を噴射するなど、保護色化能力をうまく利用すれば結構な決め手となりそうな武器を持っていました。
多分、仮面ライダーストロンガーがブラックサタンの奇械人との闘いで初めて苦戦して危うくなった奇械人だったと思いますが、そうしたことではなくデザインそのものがカメレオンらしくないような気がしました。

奇械人ですからこういうのもアリなんだろうなとは思います。
ですけど、ショッカー時代から見続けてきた者として、カメレオンをモチーフとして使うのならもっとオーソドックスに行ってほしかった想いがありました。
きっとカメレオン男やヒルカメレオンのイメージが強すぎたんでしょうね。
奇械人カメレオーン⑤