バンゴ③
「風船怪獣 バンゴ」

なんとも緊張感のない怪獣でしたね。
1億5千万年前の眠りから覚めた超古代怪獣という設定でしたけど、半開きの眼、伸び放題だった鼻毛等々、寝ぼけてるのか自分の目の前にいる人間の物まねをしてみたり。
怒れば手の付けられない暴れっぷりを見せる怪獣ということでしたけど、お腹が風船のように膨れ上がるところなどは、笑い転げてたような怪獣がウルトラマンタロウ初期にも登場してた怪獣を彷彿とさせていました。
くしゃみをしてしまうところもそうですけど、ウルトラマンレオのビームランプ光線で足元を脅かされ、特殊ガスを吹き込まれて風船のように膨れ上がって、どこかに飛んで行ってしまったという最期も緊張感の無さを増長させていました。

ウルトラシリーズはウルトラQ の頃からのテーマであったアンバランスゾーンを演出しようとして、時にはユニークさも交えながら演出が施されていました。
それでも、そうしたアンバランスゾーンをもたらすのは怪獣であり、侵略宇宙人でしたから、そこからアンバランス感が生み出される中には、ある種の緊張感みたいなものは欠かせませんでした。
ウルトラマンレオも当初は行き過ぎの感はありましたけれど、スゴイ緊迫感があってそれが変身不能となってしまったウルトラセブンによってもたらされていたところに、大いに魅力を感じていました。
見なくなったウルトラシリーズに振り返ってみたのもそういうところが大きかったんですけど、風船怪獣 バンゴの登場した話は緊張感がないどころか、ユニークさが曲解されていたような気がします。
ここらあたりから、ウルトラマンレオの迷い道が始まっており、ウルトラシリーズも限界が来てたことがはっきり出てしまっていましたね。
バンゴ