ズルズラー③
「変形怪獣ズルズラー」

象は非常に知能が高い動物とされ、目は悪いものの低音波で象同士が会話のような交信までするとされている草食動物ですね。
ウルトラマン80に出てきたズルズラーは、宇宙生物ジャッキーを象がその長い鼻でつまみ上げて食べてしまったことでへにしてしまった怪獣でした。
草食であり知能の高い象が、まるでサザエのような姿をした宇宙生物ジャッキーを食べてしまったのか、、、結構不思議でした。
知能が高い分だけサザエのような姿をしたジャッキーに興味をもってしまったのか、わかりませんが、食べてしまったジャッキーがクセの悪い宇宙生物で、人間が生み出してしまうマイナスエネルギーを多分に含んでいたために、それを食べてしまった象が怪獣になってしまったというところでしょうか。
元々は象という草食動物であったことから、迂闊に攻撃できなかったところに苦戦してしまった要因がありましたね。
怪獣とみれば何でも倒そうとしていた時代から、時代が変化しつつあることが感じられました。

古くはウルトラQでモグラが突然変異してしまったモングラーがいました。
モングラーは自衛隊に砲撃されるという運命を辿ってしまいましたが、これは時代がとにかく信じられない強大な怪獣は倒さないといけないモノと決めてかかっていたことによるものかもしれません。
それはウルトラマン80の時代も同じだったのでしょうけど、少なくとも怪獣の元が罪のない動植物であれば、倒す前に救う行為に出ていたことは1歩前進の様な感じが持てました。
ズルズラーの場合、宇宙生物を体内に取り込んでしまったことで象が怪獣化してしまったのはウルトラマン80と惑星調査員 アルマしか分からなかったところでありますが、それでも象が目の前で怪獣化してしまったことは原因がなんであるにせよ、人間も見ていたことですから同じことのように思えます。

ウルトラマン80は、ズルズラーを何とかする前にジャッキーをどうにかしようとしたことに戦う意味があり、」それが成功したことでズルズラー元の姿にもどせたのは、如何にも鳥人の超能力が上手に生かされていたという感じがしましたね。
ズルズラー