サボテン怪人④
「サボテン怪人」

仮面ライダーBlackはゴルゴムが作り出してしまった改造人間、だけど仮面ライダーBlackと対峙するゴルゴムが出してくるのは改造人間ではなく怪人であったところに面白みみたいなものがありました。
従来は怪人と言いつつ、改造人間対改造人間という構図であり、大幹部の指示のもととは言え、その知能は結構なものがあったと思います。
ですけど、ゴルゴムの場合は超古代から生き延びてきた怪人でしたから、その行動は大神官たちの指令と本能だけだったかもしれません。

超古代から生き延びてきたのは、その本能だけではなし得ず、ゴルゴム大神官が生き延びる環境を作らないとそこまでできなかったのかもしれません。
しかも従来の改造人間のようにメカが内蔵されていたわけでもなく、仮面ライダーBlackのようの太陽の石に様な神秘的エネルギーを有していたわででもありません。
要するに怪人の動力となるエネルギーとしての食料が必要となっていたわけです。
サボテン怪人登場の話で、それがゴルゴメスの実ということが演出されましたね。

面白かったのは、十分でなかったゴルゴメスの実の精製に大神官たちが必死になり、いたずらに消費しないよう仕向けていたにも関わらず、サボテン怪人が食べてしまったところでした。
怪人としての能力はその知能と比例していたわけでもないようです。

溶解性の棘や背中から伸ばした蔦がサボテン怪人の攻撃能力でしたけど、これは自らの身を守るための防衛能力も兼ねそなえて、仮面ライダーBlackも攻めあぐねていました。
サボテン怪人を見て、仮面ライダー2号の時のショッカー改造人間サボテグロンを思い出したりはしませんでしたけど、それでもサボテンの能力を純粋に、そして植物的に発展させて怪人としたのがサボテン怪人だったのでしょうね。
サボテン怪人②