バルンガ①
「風船怪獣 バルンガ」

直接破壊行為をしなくても、人類に信じられない恐怖心を与えた怪獣、それがバルンガでした。

バルンガは、胞子状で地球に帰還中の有人土星ロケット・サタン1号に付着してその燃料を吸収し、燃料切れで墜落してしまったサタン1号と共に地球に侵入しました。
ガソリンや電気、果てはその動力エネルギー、それだけではなく台風や雷と言った自然エネルギーに至るあらゆるエネルギーを吸収し、大きくなっていくとともに地面から大気中に浮遊するまでになりました。
人工的なものはもちろん、自然が生み出すあらゆるエネルギーを吸収するためか、バルンガの体表にには幾多の職種が生え、体内で光るものは吸収されたあらゆるエネルギーがぶつかり合って、閃光ととともに核爆発を起こしていたようでもありました。
でもバルンガの体表は敗れることはなかったわけですから、人間によるミサイル攻撃など通用するはずもありませんでした。

太陽などの恒星がバルンガの誕生要素なのですが、成長を続けるバルンガは最後には国連によって打ち上げられたロケットによって作り出された人工太陽につられるように、公正である太陽に向かって宇宙空間に出ていきます。
際限のない成長を続けていたバルンガを地球上から駆逐する方法は、これしかなかったんでしょう。
恒星である太陽によって埋めれてしまったバルンガは、太陽と並んで棲息するにかなわず、宇宙空間に浮遊しながら移動して、本来あるべき場所へ戻っていったのですが、この状態では太陽と併存すらできず、太陽とのバルンガの成長力の勝負はどっちに転ぶかわからず、果てしない恐怖感を生み出していました。バルンガ④
今の時代のように様々な映像j技術が生み出されて奔放に駆使され、何でもある情報量にあふれる時代に生み出された怪獣ではなく、特撮と言ってもまだ駆け出しの状態であって、映像技術もさることながら、怪獣を生み出す要素も想像力と背景のない思考力だけであったといういわゆる乏しい時代に、これだけの怪獣を印象的に生み出していたのは奇跡に等しかったかもしれません。

ウルトラQとは特撮技術で怪奇性を生み出していた番組でしたから、バルンガのような怪獣は最高傑作の怪獣と言っていいでしょう。
バルンガを打いだした側も何が何だか分からない状態だったんでしょうけど、見てる方も何が何だかわからず、それでも遂に引き込まれてしまう怪獣という魅力たっぷりの怪獣でした。
バルンガ②