ネズコンドル⑤
「ネズコンドル」

ハツカネズミとコンドルを合成した改造人間がネズコンドルとは言え、ゲルショッカーがこの当時、カナリコブラから続いていた「ペット作戦」を推し進めていたのは、ネズコンドルの主な要素がハツカネズミにあったからですね。
牙に特殊で強力なペスト菌が植えつけられ、感染した者はさらに他人に噛み付いてネズミ算式に感染を広げていきました。
両手首に三日月状の刃が装備され、さらに飛行能力を有していたところは攻撃的にはコンドルの要素が強そうでしたけど、ネズコンドルは「ペット作戦」の元、ペスト菌の伝染で社会を大いに混乱させていくことが第一義でしたから、やっぱりネズミの要素が主だったと思います。
いわば戦闘能力は2次的なものだったかも知れません。
カナリコブラから改造カナリコブラ、そしてネズコンドル。
こういう流れ中では、伝染病による社会の混乱が作戦的には優先されそうですが、とにかく仮面ライダー新1号に作戦遂行を知られていたということは戦闘能力を高めていくことも同時に優先させなければならなかったと思います。
強化カナリコブラが仮面ライダー新1号と戦う中、ネズコンドルが登場してきました。
強化カナリコブラがネズコンドルとの共闘ではなく、単独で戦いを挑もうとした場面では滝和也を襲っていましたけど、滝和也もショッカー時代から戦ってきた戦士の戦友です。
滝を圧倒し、強化カナリコブラを早めに撃退して救出しなければいけなくなった仮面ライダー新1号の様子を見るに、ネズコンドルの戦闘力に劣ったところは見受けられなかったように思いました。
ペスト菌をばらまく能力にゲルショッカーが思ったような強力さがなかったのかもしれませんが、ゲルショッカー狩猟の言葉を聞くに、戦闘力も思ったようなレベルに達していなかったように思えました。
ネズコンドル①
仮面ライダーと戦ったショッカー、ゲルショッカーにはネズミをモチーフとした改造人間が出ていなかったそうですね。
ショッカー改造人間にハリネズラスがいましたけど、ハリネズラスは言わばハリネズミ・ヤマアラシの改造人間でした。
これはいわば野の生き物であり、人間社会に沿ったようなネズミではなかったということです。
人間社会に沿った犬や猫、またそことはかなりかけ離れて野性味あふれた狼になどはショッカー・月ショッカーの改造人間として描きずらかったかもしれません。
でも、そうではなく、仮面ライダーの美術担当の方がネズミを嫌っていたことが原因だったらしいですね。
意外と言えば意外なことでしたけど、これも一つの拘りだったんでしょうか。
でもネズコンドルの登場で、この後の仮面ライダーシリーズがさらなる広がりを見せていくことからも貴重な改造人間だったかもしれません。
ネズコンドル⑥