クトゥーラ④
「クトゥーラ」

スペースビーストには悪意しか感じません。
宇宙のどこかであったかもしれない抗争の果てに生み出された闇を構成する怨念は、何者かの意思によって宇宙生物や部室に取り付き、地球人類には想像さえもし得なかった悪意を生み出しました。

ある意味、その怨念からの悪意はそれそのものではなく、増大して渦を巻き、まるでムンクの「叫び」のような姿を形どりました。
それはグロテスクとしか言いようがなく、悪意を秘めて怨念を振りまき人間を捕食していたのがクトゥーラだったように感じました。
クトゥーラの口のような部分からは言いようのない怨念に満ちた無数のような触手が出てきて人間を捕食するのは、まるで闇夜から出てくる恐ろしい触手のようでもありました。

クトゥーラ自体は強力なスペースビーストというものではなく、ウルトラマンネクサスのデュナミストが限界を迎えていたこととダークメフィストにクトゥーラが操られ、ダークメフィスト自体が闇に飲み込まれて歪んだ存在だっただけに、余計にクトゥーラが定型を持たない異形の闇の存在のように感じました。
怪獣というよりスペースビースト、スペースビーストの中でもより闇に近い異形獣のような感じがして、それがまた口から黒い煙などを吐き出していたものですから余計に異形を感じさせることになっていました。

闇は表現しようがありません。
光とて同じことですが、闇はより異形しか表現しようがなく、ムンクの「叫び」はうってつけだったのかもしれません。
底知れぬ闇の存在がテーマでもあったウルトラマンネクサス。
ウルトラマンネクサスのデュナミストが限界を迎えていたということがあったにしても、初めて正面からの戦いで敗れたスペースビーストでもありました。
クトゥーラ⑥