ラルゲユウス①
「古代怪鳥 ラルゲユウス」

超古代の始祖鳥のようでもあったラルゲユウス。
現代に姿を見せた時は小鳥であったため、まるで鳥そのものだたんですけど、いわゆる鳥型の恐竜で、まさしく怪鳥でした。

映画で「鳥」というヒッチコックの作品がありました。
その映画と違ってウルトラQの作品は一羽の鳥に焦点を充て、鳥がどんな具合で怪獣らしくなって行くのか、それを太古の時代まで立ち戻って始祖鳥の方面から鳥を描いたのがラルゲユウスだったように思います。
太古に生きていた怪鳥が何故現代に姿を見せたのか、シーラカンスのようなケースもありますけど、ラルゲユウスの場合はタイムスリップでした。
時の突然な移動機会・タイムスリップは、どの時代でも起こりえますね。
今の時代だから起こるというものでもなく、太古の時代から現代へいきなり起こってしまうとしてもちっともおかしくはありません。
また、タイムスリップは人間のみに起こるものではなく、人間以外にも起こるのでしょう。
しかし、人間以外の生き物は言葉を持っていませんから、タイムスリップを経験してしまってもその現象を知ったとしても伝えられません。
ラルゲユウスは当初小鳥の姿をしていました。
警察に捕らえられた中で巨大化していきましたけど、その巨大化した姿が本来の姿であり、小鳥の姿でいた頃はタイムスリップによる時間移動のショックに身体が追い付いていなかったかもしれません。

しかし、基本的に怪鳥ラルゲユウスは肉食だったためか、その本性みたいなものを密かに表していたのかもしれません。
最後は南の空に向かって飛び去ってしまいますが、ラルゲユウスを通して怪獣としての鳥の描き方は秀逸でした。
怪獣としての鳥、そしてタイムスリップにあってしまったものの行方はどうなるのか。
訴えていた要素の絡み方は答えようのない味がありました。
ラルゲユウス④