アリジゴクジン②
「アリジゴクジン」

蟻地獄を用いた改造人間って、多分、仮面ライダー2号が初めて迎えたショッカー大幹部・ゾル大佐登場の時の地獄サンダー依頼だったんでしょうね。
蟻地獄はその名の通り、蟻を擂鉢状の砂の罠に引き込んで食していた昆虫ですね。
蜘蛛と並んで標的を自ら作り出した罠に引きずり込んでしまうという珍しい昆虫で、仮面ライダーシリーズの秘密結社の改造人間としては描きやすいだろうと思いますが、蜘蛛と比べて以外にも少なかったように思います。
蟻地獄はウスバカゲロウの幼虫ですが、美しい成虫に比べるとまるで真逆であり、思い切り癖の強い昆虫だったと思います。
そういう具合に考えるといかにも悪の秘密結社の改造人間のモチーフになりがちであるところ、蟻地獄の罠を表現するには大掛かり過ぎて番組の尺に合わなかったかもしれません。

蟻地獄は生き物としてみるにはアリジゴクと称した方がいいのかもしれません。
乾燥した土をすり鉢状に掘ったアリジゴクの巣が印象的で、アリジゴクを改造人間と見立てる場合、この巣をどういう形でも表現した方がよかったと思いますが、その一方、罠仕掛けの名人でもありましたから、なかなか表現の難しさがあったと思います。
スカイライダーに出てきたアリジゴクジンは、右手に持つ「地獄ムチ」と、鉄棒をも断ち切る左手の鋏が武器であったところに特徴があり、特に「地獄ムチ」が印象的でした。
アリジゴクジンは罠を仕掛けるための武器に特化したように見えました。
蟻地獄という乾燥した土をすり鉢状にしてしまう罠があってこそとも思えますし、アリジゴクジンにはそうした能力もあったようですけど、水爆級の爆弾を巡る攻防がメインであったこともあってアリジゴクが持ちそうな武器の設定の方に行ってしまったんでしょう。
ひょっとすると、アリジゴクジンの顔面の両脇についていた器官はアリジゴクジンの大顎であって、そこで岩や砂を砕いて蟻地獄を作り出していたのかもしれません。
ただ、水爆級の爆弾もいいですけど、蟻地獄という特徴ある罠を巡る攻防をもっと絡ませていたら、、、とは思いましたね。
アリジゴクジン①