パニック②
「パニック」

今の時代でも、このパニックという言葉はよく使われます。
当たり前に陽につ、っていまけどこの言葉もギリシャ神話の神・パーンから来てることはよく知られていないかもしれません。
ギリシャ神話等の寓話などに興味があったり、宗教の根っこに少しでも興味があって掘り下げていくと辿りついたりするのですが、仮面ライダーXで神話怪人が起用されたことでギリシャ神話を見直し、そこで改めて発見ということもありました。

キリスト教の世界では、「羊」やそこに出てくる「羊飼い」は神と人間の関係性をあらわすキーワードとして多用されているようで、それは羊飼いの群れを監視する神として半獣神パーンという設定があり、その姿は上半身は人間、下半身は山羊の姿で山羊の角を持っているというユニークなものでした。
半獣神パーンは羊飼いとして常に笛を持っていて、その笛はフルートやパイプのようなものでしたけど、その一方パーンがテューポンという怪物に襲われた際、上半身が山羊、下半身が魚という理解不能の姿に変身して逃げたという話は、そのまま説明がし切れない混乱の象徴の様なもので、それを指してパニックということになったようです。
この話と要素の全てが仮面ライダーXの第2話で採用されていますが、これも自分の知らぬ間に改造人間=カイゾーグとなり、仮面ライダーXとして戦わなければならない状況がまだうまく呑み込めずに、うっかりするとパニック状態になりそうな主人公が、悲観的になりそうな心情をうっかりこぼしてしまったがために、頼るべき父親の存在を消してしまったことで人間ではないことに自信を持つという展開になっていきます。
ダブルライダーから仮面ライダーV3に至るまでは、時として人間でありながら人間でない改造人間の悲哀が語られることはありましたけど、ここにきて人間でないことについての自身を持つというエポックメイキング的な要素が織り込まれ、パニックという改造人間の登場はそれだけではない気の惹かれる面白い要素が盛り込まれていました。
パニック
ハーブの音色は人の心を惑わし、言葉巧みに心乱れた者たちを操ろうとしたパニックは、その笛であるハーブだけではなく、額の袖に生えた二本の角の根元からミサイルのようなものを発射することで戦闘力も保とうとしていました。
しかし、GOD改造人間のやることとしてはまだまだ規模的に小さく、ギリシャ神話の神々の要素は設定だけで印象的に小さいイメージがあったこともあって、クルーザーアタックで倒されて行ったことは痛快なことでもありました。
パニック③

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