ライオンサンダー④
「ライオンサンダー」

主人公が親友と思っていた人が、実は強烈なコンプレックスから恨みを抱いて闇の組織に身を落とすということは仮面ライダーという特撮番組ではよくあったことだと思います。
仮面ライダ1号が登場して早くも第3話でそれが出てきた話がサソリ男登場の話。
仮面ライダーXを作り上げた神敬介の父親の親友が、実は仮面ライダーXを倒そうとした闇の組織・GODの総司令だったなど、演出の差こそあれ、いろんな場面で出てきました。
仮面ライダースーパー1でもこのテーマは採用されたものの、主人公が勝手に親友と思い込んでいたようでもありました。
闇の組織ドグマに身をとしたものは能力だけでなく、知力でも上回ろうとして、その男にドグマが充てこんだ素体がライオンでした。
ライオンは改造人間としては表現するのは難しいのかもしれません。
他の動物以上に体力に優れ、胴体力に勝っていた面はありましたけど、狩りは雌任せで特に俊敏性があったわけでもなく、それでも百獣の王と称されたことが変に表現はできないといったところだったんじゃないかと思います。
ゲルショッカー時代にライオンの体力を利したクモライオンが登場しましたけど、ライオン単体では表現しづらいところ、何体かの動植物素体をもって合成改造人間を作り出すことがもっともだったと思います。
けど、ライオンに何を持ち込むかが問題だったわけです。
ライオンという扱いにくい素体に組み合わせるのはメカだろうと思ったところで出てきたのが、仮面ライダースーパー1のドグマ改造人間としてのライオンサンダーでした。ライオンサンダー⑦
ライオンサンダーの額の水色の部分からは、人間を自在に操る「C光線」という光線を発射し、左手の甲にあるダイヤルで時間調節をしていました。
しかも時間調節を最大にすると、「C光線」は破壊光線と化し、さらに両腕には「ライオンサンダー鉄の爪」という鉤爪がついており、上顎の牙を取り外すと長剣「ライオンサンダー電磁剣」となるなど、武器は多種にわたりました。
これもライオンサンダーの素体となった人間の知力が優れ、それを生かすための能力の発揮法だったんでしょうけど、もう一つの素体がライオンだったところにミソがあったようです。
ライオンサンダーという名だけを聞いたとき、稲妻が閃きました。
すなわち雷です。
雷や落雷は現実の世界でもまだ解明されていませんが、そのイメージは鮮烈で強烈なものがあります。
破壊光線も大変な威力があったのでしょうけど、知略を圧倒するような破壊力とイメージをライオンに組み合わせるにはサンダー、すなわち落雷の衝撃をそのまま当て込んで演出したほうがよかったと思います。

それでもやっぱりライオンを改造人間に持ってくる難しさは確かにあったと思いますね。
ライオンサンダー①