バンピーラ
「バンピーラ」

見るからに蜘蛛型のスペースビーストでした。
蜘蛛といえば仮面ライダーの敵方改造人間という感じが強いですが、バンピーラも蜘蛛をモチーフとした興味の沸くスペースビーストだったと思います。
バンピーラは、口からも尻尾からも白く発光する糸を吐いて人間を絡めとって捕食するスペースビーストでしたけど、スペースビーストは人が知り得ない宇宙の闇から出てきたものですから、そのどこに地球の生き物である蜘蛛を絡ませる要素があるのかとも思いますけど、闇の宇宙を支配するものは遠くから地球を闇に染めようと見続けていたのでしょう。
バンピーラはまさしくそんな闇の支配者の使者といったところですが、白く発行する糸を人を捕食するために吐き出すことのみならず、これまでのスペースビーストが登場するだけで自然に出していたビースト振動派を自ら放射する霧状の液体で遮断していたことは、少なくとも自分をスペースビーストと認識していたということで少なからず知能を持っていたところに恐ろしさがありました。
もっと、その恐ろしさを感じたのは、それまで出てきたビーストたちが捕食してきた人間たちの悲鳴をビースト振動波で収集し、それを合成した特殊な波長の鳴き声で人間の意識や記憶を奪うという能力を持っていたことでした。

その特殊な鳴き声で人の意識を奪い、また混泥させること、そして発行する白い糸で人を絡めとることで人を捕食するバンピーラの能力は、ウルトラマンネクサスとの戦闘でも活用されることとなります。

結構呪いみたいな感じで記憶の残る物語でしたが、バンピーラを1話で終わらせていたことはもったいない感じがありました。
これだけアンダーな能力と印象を与えていたスペースビーストは、闇の支配者の使者のようであった溝呂木が登場していなかったこともあって、ウルトラマンネクサス初期の感じが強く、スペースビーストというこれまで感じたことのなかった恐ろしさを感じさせる存在で、ウルトラマンネクサスの物語の中では一つのポイントだったのかもしれません。
バンピーラ①
バンピーラ②



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