「策略宇宙人 ペダン星人」
シルエットだけの演出で、それでもかなり印象的な宇宙人でした。
よくよく調べてみると、「暗黒の星」と呼ばれたぺダン星は生物の存在はあり得ないとされ、そこに地球防衛軍が飛ばした観測ロケットを侵略とみなし、地球に復讐するとした無電を一度地球防衛軍のワシントン基地に飛ばし、地球防衛軍が用心を集めて対策会議を開こうとしたところに、忍び寄って暗殺していきました。
その行為がぺダン星人の作り上げたスーパーロボット・キングジョーを使ってのことでしたけど、分離可能で一つ一つのパーツが宇宙船でありロボットであって、水陸空すべて対応可能であったこともあり、強烈なイメージのあったキングジョーはパーツ状でも強力な感じがあり、それを作り上げて利用していたと感じただけでも恐ろしい感じのした宇宙人がぺダン星人でした。
結局最後の最後まで、ぺダン星人はわずかなシルエットだけで実態が出てきませんでしたけど、効果満点でした。
多分、キングジョーの印象が強かったことが、そのまま作り手のぺダン星人への印象となったのでしょうけど、シルエットだけの登場というのがまた余計に謎めいていたのでしょうね。
ペダン星は暗黒の星と呼ばれていたということは、その周りに恒星がなかったんでしょう。
恒星を取り囲む成形星系と別の星系の間の宇宙空間に浮かぶ惑星だったんでしょうけど、偏に人間が考えている生命体の存在の条件は、広大な宇宙においては当てはまらないことが多いと思いますね。
光があって大地に水があり、そこから大気が作られる中で生命体が生まれるということが人間がそうだっただけに考え付きそうなことですけど、宇宙自体が謎である中、人間が想像できる以上の条件の惑星はあるはずで、そこに生命体がいたとすれば、それこそが人間にとっては謎です。
その謎だらけの宇宙生命体がぺダン星人でした。
どういう状況でぺダン星人ンが存在したのかはわかりませんが、スーパーロボット・キングジョーを作り上げ、利用していたことを思うと、それだけ、いやこっちの想像以上の科学力をぺダン星人は持っていたということになりますね。
多分、暗闇の環境の中存在していたぺダン星人は、明るさに対する憧れがあったと思います。
復讐心のみで地球にやってきたぺダン星人の目にした地球は、それこそぺダン星人の想像以上のもので、こういう時に優れた科学力を持つ者は手に入れたくなるものだと思いますね。
数少なかったペダン星を知る者が地球にも存在していたことは興味深いところでしたけど、ぺダン星人はそこまでの対抗策も備えていたとなると、とんでもない宇宙人だったと思います。
ウルトラセブンことモロボシダンとの交渉も興味深いところでしたけど、幾重にも策略を練り、話術も見事なところでしたけど、それも交渉力と見極めがしっかりしていたことは地球人のみならず、ウルトラセブンをも超えた存在だったかもしれませんね。
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コメント
コメント一覧 (1)
「ウルトラ警備隊西へ」は「セブン」初の前後編ですが、後編で見られた逆転劇はさすがに衝撃でしたね。
確かに地球側は結果的に誤解を招くような事をしましたが、そこが有人の星と分かっていたら観測ロケットを送るようなマネはしませんよ。他の星に立ち入られたくないのだったら「ここは有人の星、立ち入るべからず」とでも札でも立てておきなさいと言ってやりたいです(アンノン星にも同じ事が言えます)。
ペダン星人は地球人が危害を加えたという訳でも無いのに、警告を発するでも無く一方的にスパイを送り込み地球の要人達を殺害していきました。やり方の無茶振りから、要人殺害を始めた時点から既に地球を狙っていたのではないかと疑ってしまいます。
何にせよ、このような輩につけ込む隙を与えない為にも、訳の分からないものには近寄らない方が無難かもしれませんね。
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