シーゴラス②
「竜巻怪獣 シーゴラス」

シーモンスをいじめるな。

シーモンスをいじめれば角光り、シーゴラスも怒る。

四つ足怪獣だったシーモンスに対し、シーゴラスは二本足怪獣でした。
怪獣であれ、生き物ですから繁殖しようとするのは自然の摂理です。
産卵しようとしたシーモンスをシーゴラスが守ろうとする、それは当然といえば当然のことでした。
身体が並外れて大きく、それは人にとっては存在自体が信じられないところ、シーモンスが産卵しようとしてその場所を探していたのはわかるはずもありませんでした。
太平洋上には今でも無人島やわずかな原住民しかいない島々があります。
そうしたどこか謎めいた環境の中、シーモンスもシーゴラスその何処かで行け続けていたようです。
謎めいていたために人の言い伝えの中で存在していシーモンスとシーゴラスは、自然に最も近い解呪だったかもしれません。
シーモンスは津波怪獣と呼ばれ、シーゴラスは竜巻怪獣とされますが、どちらも角の発光によって津波を起こすほど神秘めいたところがりました。
人にとってはこの津波はとんでもない災害です。
人を守ろうとする帰ってきたウルトラマンは、この津波を防ごうとして帰ってきたウルトラマンの持っていた超能力をすべて披露してしまったかのような大技・ウルトラバーリアで、この大津波を防いでいました。
いくら超人ウルトラマンといえど、このウルトラバーリアには全エネルギーのほとんどを使わざるを得ず。このお技の後の戦いでいったん退却を余儀なくされてしまったのは仕方のないことでした。

産卵しようとする雌は、産卵時には気が荒れ、その伴侶である雄は雌を守ろうとするわけですが、伝説の怪獣であったシーモンス、シーゴラスの邪魔を人がしようとしたわけではありません。
産卵のために、目先が見えなくなっていたシーモンスは貨物船と接触してしまったことが不運でした。
動こうとしただけで津波が怒ってしまうシーモンスを、怪獣であるがために人が倒そうとし、その時に津波とともにシーゴラスが現れました。
木の荒れたシーモンスを守ろうとしてシーゴラスも気が荒れ、角の発光だけでなく、シーfゴラスのの発光は雷を呼び、電撃をくらわすほどに強烈になっていました。
シーゴラスの角の発光が強烈になったことでシーモンスの角の発光を呼び起こし、竜巻を起こさせていました。
津波、雷、そして竜巻。
これはすべて自然の為す行為であり、それが「海も、天も、地も怒る」ということで、いくら科学力が発達しても自然の猛威の前に、人間は無力であることを思い知らされるものでした。

長く伝説的に生き永らえてきたシーモンスもシーゴラスも、気性の激しい怪獣ではなく、どちらかというとっそり生きてきたおとなしい怪獣であり、ひょっとすると原住民の守り神のような怪獣だったかもしれません。
種をつなぐ産卵ということのために必死になり、それは主役がシーモンスであるところ、シーゴラスは自然の守護神のようにあり続けようとしていただけだったかもしれません。

自然の怒りはシーゴラスにあったのであって、それは自然なことであり、怪獣としてみれば能力的にも突出した能力の持ち主だったのかもしれませんね。
シーゴラス⑦



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