「レオキック」
ウルトラマンとか仮面ライダーというHEROは、怪人や怪獣、侵略宇宙人と格闘を繰り広げ戦っていくことがほとんどなのに、格闘技を意識して取り入れられることがありませんでした。
架空の格闘技を取り入れた仮面ライダー、仮面ライダースーパー1にしてもそれを徹底して取り入れることは出来ませんでしたしね。
それよりも前、、、というか空手や柔道、それより遅れて少林寺拳法が出てきても、世の中まだ格闘技がしっかり今ほど認知されておらず、取り入れようにもそういう考えがない時代でした。
HEROたちが戦う姿は柔道模様や空手模様だったのに、そこまで行ってなかったのは時代がまだしっかり追いついたものではなかったということになります。
折からのカンプーブームを取り入れたのはウルトラマンレオでした。
格闘技という認知はなされていなかったと思いますけど、カンフーを取り入れる認知の仕方は、そのまま格闘技を初めて取り入れたと言ってもいいと思います。
ウルトラHEROは、超能力を有した宇宙人でありその超能力の象徴が光線技ということであって、その光線技が繋ぎ技であり決め技であったことは当然のようにも思えます。
ウルトラHEROと言えば光線技というところに最大の魅力があったのは。こうしたことが背景としてあったからこそと考えます。
だから、当時ニューヒーローとしてウルトラ第2期の最後にウルトラマンレオが出てきた頃、初めはどんな光線技を使うんだろうというところに興味が行きましたね。
そこに格闘技というかカンフーでしたから、今にして思うとそんな時代だったからとは言え、随分大胆なことをしたなと思います。
仮面ライダーもキック技が決め技となるのが従来のパターンでしたから、ウルトラシリーズも光線技というイメージはその象徴であって、そこを変えていくのはイメージを変えるということですから。
個人的にはカンフーに興味はなく、あのウルトラマンもキック技を決め技として使うのかという位の意識しかありませんでしたけど、それでも超能力を有したHEROがその源である特殊エネルギーを足先に集約して蹴り込む姿には、結構衝撃を受けました。
それがレオキックだったわけです。
M78星雲光の国出身のウルトラマン達は、人工太陽プラズマスパークの爆発の直接的な影響を受けて肉体の変化は勿論、超能力を持つことになったわけですけど、ウルトラマンレオはL77星獅子座の出身で光の国の住人に比べたら直接的影響があったとは言っても間があったわけです。
光の国の住人に見られる超能力の度合いが薄くなる、或いはその超能力が現れてくるまでは余程の訓練、鍛錬が必要だったということで、ウルトラセブンが変身不能となったことでウルトラマンレオに過酷な鍛錬を強いたのはそういうことが分かっていたからとも取れます。
レオキックを放ったマグマ星人にはダメージがあっても決め切れなかったのは、そういう事情があったかもしれず、後にババルウ星人に放ったレオキックが決め手になったのは、鍛錬でウルトラマンレオの身体能力が向上していたとも取れます。
円盤生物に決め手にならかったこともありましたから、一概には言えませんがね。
ただ、光線技ではなく体技で相手を仕留めようとしたウルトラマンレオにはそういう背景があったかもしれないと思うと、また新たに興味が湧いたりしますね。
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