HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

2017年04月

5
レオキック
レオキック①
レオキック②
レオキック③
レオキック④

「レオキック」

ウルトラマンとか仮面ライダーというHEROは、怪人や怪獣、侵略宇宙人と格闘を繰り広げ戦っていくことがほとんどなのに、格闘技を意識して取り入れられることがありませんでした。
架空の格闘技を取り入れた仮面ライダー、仮面ライダースーパー1にしてもそれを徹底して取り入れることは出来ませんでしたしね。
それよりも前、、、というか空手や柔道、それより遅れて少林寺拳法が出てきても、世の中まだ格闘技がしっかり今ほど認知されておらず、取り入れようにもそういう考えがない時代でした。
HEROたちが戦う姿は柔道模様や空手模様だったのに、そこまで行ってなかったのは時代がまだしっかり追いついたものではなかったということになります。
折からのカンプーブームを取り入れたのはウルトラマンレオでした。
格闘技という認知はなされていなかったと思いますけど、カンフーを取り入れる認知の仕方は、そのまま格闘技を初めて取り入れたと言ってもいいと思います。
ウルトラHEROは、超能力を有した宇宙人でありその超能力の象徴が光線技ということであって、その光線技が繋ぎ技であり決め技であったことは当然のようにも思えます。
ウルトラHEROと言えば光線技というところに最大の魅力があったのは。こうしたことが背景としてあったからこそと考えます。
だから、当時ニューヒーローとしてウルトラ第2期の最後にウルトラマンレオが出てきた頃、初めはどんな光線技を使うんだろうというところに興味が行きましたね。
そこに格闘技というかカンフーでしたから、今にして思うとそんな時代だったからとは言え、随分大胆なことをしたなと思います。
仮面ライダーもキック技が決め技となるのが従来のパターンでしたから、ウルトラシリーズも光線技というイメージはその象徴であって、そこを変えていくのはイメージを変えるということですから。

個人的にはカンフーに興味はなく、あのウルトラマンもキック技を決め技として使うのかという位の意識しかありませんでしたけど、それでも超能力を有したHEROがその源である特殊エネルギーを足先に集約して蹴り込む姿には、結構衝撃を受けました。
それがレオキックだったわけです。

レオキック⑤
レオキック⑥
レオキック⑦
レオキック⑧
M78星雲光の国出身のウルトラマン達は、人工太陽プラズマスパークの爆発の直接的な影響を受けて肉体の変化は勿論、超能力を持つことになったわけですけど、ウルトラマンレオはL77星獅子座の出身で光の国の住人に比べたら直接的影響があったとは言っても間があったわけです。
光の国の住人に見られる超能力の度合いが薄くなる、或いはその超能力が現れてくるまでは余程の訓練、鍛錬が必要だったということで、ウルトラセブンが変身不能となったことでウルトラマンレオに過酷な鍛錬を強いたのはそういうことが分かっていたからとも取れます。
レオキックを放ったマグマ星人にはダメージがあっても決め切れなかったのは、そういう事情があったかもしれず、後にババルウ星人に放ったレオキックが決め手になったのは、鍛錬でウルトラマンレオの身体能力が向上していたとも取れます。
円盤生物に決め手にならかったこともありましたから、一概には言えませんがね。
ただ、光線技ではなく体技で相手を仕留めようとしたウルトラマンレオにはそういう背景があったかもしれないと思うと、また新たに興味が湧いたりしますね。

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5
エレクトロファイヤー⑥
エレクトロファイヤー⑦
エレクトロファイヤー⑧
「エレクトロファイヤー」

仮面ライダーストロンガーはカブト虫のパワーと電気エネルギーを取り込んだ改造人間でした。
昆虫の王・カブト虫の象徴のようなパワーを仮面ライダーストロンガーに感じることは少なかったですけど、当初の決め技がストロンガー電キックでしたし、電気エネルギーを利用した様々な技が披露されましたから、電気アリキの改造人間という印象はかなり強いです。
電気と言っても日常に使うものなれど、現実にも漏電やショートなどで火の気が上がることがありますし、感電することで危ないこともありますから、人間の作り出すエネルギーの象徴のようなところが多分にあります。
その電気の改造人間ですから電気を利用した技があって当たり前のようですが、歴代の仮面ライダー、特に初期の頃は5万ボルトの電気にも平気でいられる改造人間であり、兵器と化したその肉体から繰り出される技は、電気パワーが源でありながら隠された超能力のようになっていました。
仮面ライダー旧2号も放電能力でショッカー改造人間を仕留めたことがありましたし、仮面ライダーXもエレクトリックパワーがありました。
けれど、電気をメインに表舞台に引き上げたのは仮面ライダーストロンガーでした。
その仮面ライダーストロンガーの繰り出す技の中でも1,2を争う様な有名な技だったのがエレクトロファイヤーでしたね。

仮面ライダーストロンガーのベルト・エレクトラーには常時5万ボルトの電圧が帯電されていることから、エレクトロファイヤーは最低5万ボルトの電圧があったということになります。
手先のアームを擦り合わせて作り出した電気エネルギーを、大気或いは大地等の導電体を通して離れた敵に流し込む技がエレクトロファイヤーでしたし、手先のアームはエレクトラーが源のはずですから5万ボルトということになろうかと思いますが、導電体を通して電気を流し込む最中に空気中などから電気を取り込むところもあったと思われますから、5万ボルト以上の電圧があったと考えた方がよさそうです。
変身前も手袋を外すことで使用可能らしかったですね。
仮面ライダーストロンガーは他の仮面ライダーに客演した時、エレクトロファイヤーのポーズをとりながら“電ショック!”と叫んでいたことから、混同する向きも多かったと思いますけど、あくまで電ショックは導電体を使わない感電技だと思います。
そこをしっかり区別して演じて欲しかったと思いますね。

エレクトロファイヤーは決め技としてではなく、時に繋ぎ技のように使われていましたけど、敵型改造人間との格闘において仮面ライダーストロンガーに形成有利となるよう、或いは一層戦いの流れを引き込む独特で電気改造人間らしい技でした。
水中で使われたものは決め技となりましたけど、それについてはまた後日書こうかと思います。

それまでの仮面ライダーとは見かけが異質な感じの仮面ライダーが仮面ライダーストロンガーでしたけど、このエレクトロファイヤーを放つシーンは、象徴的でいかにもカッコいい仮面ライダーであったところがその地位を上げてくれたと思いますね。
エレクトロファイヤー⑨
エレクトロファイヤー⑩

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3
カメレキング①
「カメレキング」

超獣ベロクロンは傑作怪獣だったと思います。
外見は艶やかな怪獣のようで、使う豊富な武器を見た時、その体内にはメカが豊富に内蔵されているように思えました。
身体中に生えていた突起物からはミサイルが乱射され、挙句には口からミサイルランチャーでしたからね。
超獣とはそういう「ところに大きな特徴があるというイメージでした。
情報が乱れ飛ぶような時代でもなかったわけで、ヤプール人が宇宙怪獣と地球産の生物を超獣製造機を使って創出するなんて後から知ったわけなんですけど、ちょっと前まで火を吐く大怪獣と言われたのが一体いくつ武器を持ってるんだろうと思わせたわけですから、ベロクロンのもたらしたものはインパクトが強かったです。
そこにカメレキング。
かのアトランティス大陸を滅ぼしたとされていましたけど、それって紀元前のことですから同一個体ではないでしょう。
ヤプールが作り出した超獣ということでしたから、アトランティス大陸を滅ぼしたとされる怪獣の遺伝子か何かをカメレオンの要素と掛け合わせて作り出したと考えた方が良いんでしょうね。
近代武器の多様性を持った超獣がベロクロンなら、太古から伝えられてきた能力を使ったのがカメレキング。
対照的なこの2匹の超獣は、ベロクロンが派手であったこともあってカメレキングは地味に見えました。
近代であろうと太古であろうと、信じられない武器を多く持つのが超獣の一つの特徴であるいということに気が付いたのは後になってからのことです。

地下かラ出てきた銀の卵は人を飲み込み、空を浮遊していた金の卵はミサイルでも粉砕できませんでした。
この2つの卵が融合して一つとなり、おそらくその時点で超獣製造機が発動したんでしょう。
カメレキングはカメレオンの遺伝子を持った大型翼竜でした。
丈夫そうで大きな翼は、飛行能力を生み、突風を巻き起こします。
しかも切断能力があった上に、その翼で身体を包んで体当たりをかますととんでもない威力があったようです。
カメレキングの口からは威力の程は分りませんが白いガスが吐き出され、発火性のものだったのか硝酸の能力があったのか、勝負を挑もうとするときは突風に載って思い切り障碍になっていました。
確かにカメレキングは地味なんですけど、これだけの能力と武器を持つなんて怪獣としては考えられないことですから、やっぱり超獣「なんでしょうね。
カメレキング⑦
カメレキング④

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4
パニック②
「パニック」

今の時代でも、このパニックという言葉はよく使われます。
当たり前に陽につ、っていまけどこの言葉もギリシャ神話の神・パーンから来てることはよく知られていないかもしれません。
ギリシャ神話等の寓話などに興味があったり、宗教の根っこに少しでも興味があって掘り下げていくと辿りついたりするのですが、仮面ライダーXで神話怪人が起用されたことでギリシャ神話を見直し、そこで改めて発見ということもありました。

キリスト教の世界では、「羊」やそこに出てくる「羊飼い」は神と人間の関係性をあらわすキーワードとして多用されているようで、それは羊飼いの群れを監視する神として半獣神パーンという設定があり、その姿は上半身は人間、下半身は山羊の姿で山羊の角を持っているというユニークなものでした。
半獣神パーンは羊飼いとして常に笛を持っていて、その笛はフルートやパイプのようなものでしたけど、その一方パーンがテューポンという怪物に襲われた際、上半身が山羊、下半身が魚という理解不能の姿に変身して逃げたという話は、そのまま説明がし切れない混乱の象徴の様なもので、それを指してパニックということになったようです。
この話と要素の全てが仮面ライダーXの第2話で採用されていますが、これも自分の知らぬ間に改造人間=カイゾーグとなり、仮面ライダーXとして戦わなければならない状況がまだうまく呑み込めずに、うっかりするとパニック状態になりそうな主人公が、悲観的になりそうな心情をうっかりこぼしてしまったがために、頼るべき父親の存在を消してしまったことで人間ではないことに自信を持つという展開になっていきます。
ダブルライダーから仮面ライダーV3に至るまでは、時として人間でありながら人間でない改造人間の悲哀が語られることはありましたけど、ここにきて人間でないことについての自身を持つというエポックメイキング的な要素が織り込まれ、パニックという改造人間の登場はそれだけではない気の惹かれる面白い要素が盛り込まれていました。
パニック
ハーブの音色は人の心を惑わし、言葉巧みに心乱れた者たちを操ろうとしたパニックは、その笛であるハーブだけではなく、額の袖に生えた二本の角の根元からミサイルのようなものを発射することで戦闘力も保とうとしていました。
しかし、GOD改造人間のやることとしてはまだまだ規模的に小さく、ギリシャ神話の神々の要素は設定だけで印象的に小さいイメージがあったこともあって、クルーザーアタックで倒されて行ったことは痛快なことでもありました。
パニック③

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5
タッコング
「タッコング」

ウルトラシリーズ第1期は怪獣ブームと相まってすごいインパクトがありました。
ウルトラHEROも怪獣もね。
情報量とメディアがとにかく少ない時代でしたから、同じ番組を同じような情報を得てみんな見ていた時代です。
それはウルトラシリーズ第1期も第2期も変わることはありませんでしたから、特に初代ウルトラマン放映の頃など街から子供が姿を消してしまい、夕方7時にはみんな家にいてTVを見ていたという状況でした。
それがよかったのか、その子供たちの親も自分の手元に子供がしっかりいてくれるという安心感と珍しいものに触れることができるという想いが強かったのか、確かにあのウルトラマンをまたやってほしいという声は、多くあったのも確かなことです。
そこで出てきたのが帰ってきたウルトラマン。
設定上は初代ウルトラマンと帰ってきたウルトラマンは別物でしたけど、TVのこっち側で見ようとしている者にとってはそこにこだわりがなく、とにかくあの憧れたウルトラマンがまた見ることができるという喜びが大きかったことはよく覚えていますね。
初代ウルトラマンが面白く引付けられたのは、そこに登場してくる怪獣たちもとっても個性的で独特のものがあり、言ってみれば一目見れば忘れられなくなる創意工夫があったということがあった身体という具合に思っていますね。

帰ってきたウルトラマンの序盤に登場していた怪獣にも、とにかく独創的でユニークなものが多く登場していました。
その代表格的な怪獣がタッコングだったと思うんです。
折からの公害問題は特撮の世界にも影響を与え、公害の影響で生態系にまで変異が訪れることになり、海藻が異常発達して怪獣化したザザーンが登場し、そのザザーンと戦っていたのがタッコングでした。
その大きな球体のような肉体は、身体中についていた吸盤からまるでタコが異常進化してしまった怪獣のイメージが強く、そこについていた手足や顔は申し訳なさそうに小さい物であったところが設定としては非常にユニークでしたね。
何故か石油が大好物で、公害はイタズラにタンカーで輸入されてプラントが作られて精製された石油の副産物として出てしまった汚物が人間をはじめとした生態系や自然の世界に大きく影響を及ぼしたんですけど、その生業の象徴の様であった石油が好物ということは、タッコングはそうしたことをアピールしようとして登場させた怪獣だったかもしれません。
タッコング②
ザザーンと戦っているタッコングの前に、まだ実体化する前の帰ってきたウルトラマンが出てきて7すぺしゅいむ光線を放って追い払いましたけど、実体化する前でしたから効き目が薄く、だけどその存在感を知らしめるためだけでも十分だったかもしれません。
ザザーンはタッコングによって葬り去られていましたし、帰ってきたウルトラマンと相まみえた怪獣はタッコングが最初だったように思います。
石油を食べて追い求める怪獣でしたから、ペスターのように豪快に火を噴くのかと思いきや、タッコングの口から吐き出されたのは石油。
大きな身体で暴れれば、何かしらの火で引火してしまうのは目に見えていました。
タッコングの身体の中には大量の石油があふれていたことを思うと、実体化した帰ってきたウルトラマンのスペシウム光線の敵ではなかった、そんな具合にも思えました。
タッコング④

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5
カメバズーカ⑧
「カメバズーカ」

この改造人間が出てきたときは、ショッキングでしたね。
仮面ライダーも仮面ライダー1号、2号がゲルショッカーを壊滅に追いやって、今後どういう展開になっていくんだろうと思っていました。
仮面ライダーは通算100話で一区切りつけられるという話も当時は知らずにいましたけど、ゲルショッカー壊滅は98話であり、100話まであと2話という状態で仮面ライダーV3が始まりました。
放映当時は情報量が少なく、そういう話も後に雑誌で知ったんですが、そうなると仮面ライダー3号である仮面ライダーV3の登場と相まって、それまで僕らの最大のHEROであった仮面ライダー1号、2号のダブルライダーをどうやって舞台から下げていくのかが大きな課題だったように思います。
最大のHEROへの灯は簡単には消えるものではない・・・それは仮面ライダーV3の物語は2話形式で進んでいったことをうまく使っていたと思います。
新たな組織デストロンの第1号改造人間はハサミジャガーでしたけど、暗躍していたハサミジャガーはなかなかその全貌を現わそうとしていませんでした。
デストロンの悪事を目撃してしまった風見志郎の3度目の危機は爆撃でしたけど、これはカメバズーカによるものでした。
ここから物語が始まっていくんですが、デストロン改造人間第1号ハサミジャガー対仮面ライダーV3,デストロン改造人間第2号カメバズーカ対ダブルライダーという図式での物語の進行は、どちらもメインの話であったことが仮面ライダーV3が新たなHEROであり、我らがHEROのダブルライダーはこうして降板していくんだということが明確に打ち出されていました。
簡単には引き下がらないダブルライダーも、カメバズーガのバズーガ砲砲撃による爆撃ショックとその爆撃が連射可能であったことで接近戦にすら持ち込めなかったことで最大の苦戦を強いられました。
ようやくゲルショッカーを壊滅に追いやったというのに、正体不明の組織デストロンの出現は、絶対に後には引けないということも苦戦の背景にあり、その上カメバズーカの体内には原子爆弾が内蔵されており、接近戦に持ち込めたとしてもどう太刀打ちしていいのか、その方策が見えない中での戦いでもありましたね。
仮面ライダーV3がダブルライダーによって創出され、良い後継者が出来たことで後のことは気にしなくても・・・ということで思い切った戦いをできる状況となり、ダブルライダーは全エネルギーを放出することでカメバズーガを引き付けて、大平洋上までジャンプから飛行可能の状態となって、壮大な結末を見せました。
我らが最大のHEROはこうやって舞台から消えていくんだということを見せつけられたような気分にもなり、ましてや太平洋上でカメバズーカの体内の原子爆弾がさく裂してしまうというショッキングな演出は、何年たっても記憶から消えない印象的な演出となりました。
それだけ、カメバズーカが強力改造人間であったということも忘れてはならず、おそらく仮面ライダーV3に登場したデストロン改造人間の中ではもっとも有名な改造人間になったような気がします。
カメバズーカ⑦
それまで金属製の攻撃用の巨大な武器を手にした改造人間などいるわけもなく、そういう意味でも強力な改造人間だったと言わざるを得ないカメバズーカ。
身体自体にも金属が含まれた皮膚は、単純な強度なら30mの鉄塊に匹敵するとされる強固な甲羅を背にし、腹部も同様の強度であったということですから、体内に原子爆弾が内蔵されておらず、ダブルライダーが接近戦に持ち込めたとしても、仕留めるまでかなり苦戦を強いられていただろうということは予想できますね。
実現はしなかったのですが、このカメバズーカと仮面ライダーV3、或いは3人の仮面ライダーが戦っていたとしたらどういう展開の戦になったんだろうと、想いは尽きません。
ショッカーから始まった悪の改造人間の変遷もついにここまで来たかという想いと生物然とした要素が少なくなったことによる一抹の寂しさもあったんですね。
特にそういう意味でもカメバズーカは象徴的な改造人間だったんですよ。
カメバズーカ④

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4
ワイアール星人
「ワイアール星人」

葉緑素・YyouRyokusoからネーミングされたワーアール星人。
人間生物Xにしても等身大のワイアール星人です。
言ってみればワイアール星人は宇宙植物人みたいなものですが、見た目が蔦が絡まり合った植物体のようなものだったのでストーリーを絡め合うと怪奇性植物怪獣の様です。
しかし、母星のワイアール星で大量の葉緑素に満ちた雨が長い間降り注いだことで、その星に住んでいた地手生命体が植物化してしまったことを思うと、見た目は妖か怪獣のようでありながら知能があったことを思うと怪奇性宇宙人となるんでしょう。
チルソナイト808の大きなものに人質を入れ込み、チルソナイト808の小さい方に電子頭脳を内蔵してデータを取り込み、外部に電送することで人質に姿を変える能力があったいうことは知能があったということだけでなく、その知能は相当高いもので、高度知能を有し、進んだ科学力を持っていそうだったことは、チルソナイト808という鉱物のようなものがウルトラセブンの透視能力をもってしてもその中を伺うことすらできなかったことが証明してるようです。
ウルトラセブンとはSFタッチのドラマでしたから、ワイアール星人登場のストーリーで描かれた怪奇性は得も言われぬ興味心を惹かれました。

蔦状の長い体になって、夜な夜な人を襲い、自分と同種のワイアール星人を作り出すシーンは、顔を覆った手の指の間からでも怖いものみたさに画面から目が離せないものとして印象的であり、チルソナイト808がウルトラ警備隊の基地内に運び込まれたことから、ワイアール星人化した人間が隊員を襲おうとしたところなどは、ワイアール星人が植物のバケモノのような姿だったからこそ、演じられたシーンだったと思います。
思うにウルトラQ、初代ウルトラマンと続いた勧善懲悪の怪獣ものと、ウルトラセブンという物語は違うんだということがアピールされた話だったと思うんです。
傑作怪獣を輩出するにしても、もっと踏み込んで面白ストーリーを展開しようとしたところに怪奇性を思い切り取り込んでSFタッチにしたのがウルトラセブンという物語で、こういう物語は即効果が表れるものではなく、吟味していくうちに価値が高まってくると言うものだったと思います。
クール星人登場の話は紹介部分、導入部分が多くなったことから、ワイアール星人登場の話はSF番組としての先鞭をつけた話、展開だったと思いますね。
ワイアール星人⑥
ウルトラQで登場したガラモン登場ででてきたチルソナイトと、ワイアール星人登場の話で出てきたチルソナイト808については、ウルトラセブンもウルトラQの影響を受けている話で。チルソナイトが合金、チルソナイト808が金属という説明も眉唾もので、ウルトラQの影響を受けていたスタッフの単なる思いつきだったんでしょうね。

ワイアール星人の最期が、アイ・スラッガーでの切断とエメリウム光線での止めという意味においては、特撮HEROの在り方を思えばかなり印象的で画期的な演出でした。
ワイアール星人⑤

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4
ジャングラー②
仮面ライダーは、その名の通り愛車としてスーパーバイクを乗り回します。
いわゆるオートレーサーですから、メカ的要素がふんだんに出ますね。
仮面ライダー旧1号旧2号から仮面ライダー新1号2号までの旧サイクロン、改造サイクロン、新サイクロン。
仮面ライダーV3のハリケーン。
仮面ライダーXのクルーザー。
ライダーマンのライダーマンマシンは、ライダーマン登場の話が少なく、マシンが描写されたシーンが少なかったため、スーパーマシンという感じは持てなかったですけどね。
サイクロンは旧車両から新車両に至るまで、ワクワクしながら見てましたし、ハリケーンも登場間もない頃は演じられ方が細かくてサイクロンを見てた頃と同じような感覚が持てました。
奇抜だったのはクルーザーでした。
何時か語ることもあろうと思いますが、前面に出ていたプロペラが特に印象的でもありました。
そこに仮面ライダーアマゾンが登場し、野獣性をアピールしてたことから仮面ライダーの名を持ちながらバイクは登場しないかもしれないな、なんて思うこともありました。
当然のように、、、というのは極端な言い方かもしれませんが、立花藤兵衛が出てきたことでやっぱりバイクが登場してくるんだなと思いましたし、メカとは無縁の仮面ライダーであった仮面ライダーアマゾンとどんな具合に絡み合うのかなとも思いました。
で、登場してきたのがジャングラー。
仮面ライダーアマゾンの頭部をイメージした車両にする案もあったそうですが、見た目が如何にもアマゾンという未開の地を連想させるものだったと思います。
サイクロン、ハリケーン、クルーザー共々動力源は原子力なのかガソリンだったのかは定かではありませんが、ジャングラーの動力源となったのは、これもやはりインカ文明の中で受け継がれてきた奇石・太陽の石だったところに、工夫された企画が表現されていたように思います。
なんでも数百件の家々が何十年も電気をつけっぱなしでも消えることのない半永久的な動力源であったそうです。
ジャングラー疾走のシーンでは、排気ガスが噴射されていましたが、「太陽の石」が源なら本来は出るはずのないガスであり、奇跡の動力源であったことは平成のおいて登場してきた仮面ライダーのバイク設定にも影響を与えていたようです。
他のスーパーバイクのように設定上武器が内蔵されていたということはないようですが、フロントカウルが開くと銛が打ち出されるというのは、乗り手である仮面ライダーアマゾンもろとも、アマゾンというジャングルを駆るようなタフなスーパーバイクであったようです。
ジャングラー⑦
メカ的要素に抵抗があったのは、文明に触れてこなかった仮面ライダーアマゾンなら当然のことで、ジャングラーが制作され、目に前に現れた時のうろたえと驚きの具合は想定されたことです。
天分があったかどうかは分かりませんが、仮面ライダーアマゾンが仮面ライダーの名を語ったことは、あっという間にジャングラーを乗りこなしてしまったことに現れています。
ライダーがライダーである所以は、スーパーバイクももう一つの主人公であり仮面ライダーの愛車であってくれたことであり、仮面ライダーアマゾンの中でもしっかりした位置にいてくれたことは嬉しかったですね。
ジャングラー④

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ストリウム光線⑨
「ストリウム光線」

ウルトラマンAで決め技のメタリウム光線を放つ時、若干の前振りが使用されました。
それまでのウルトラ戦士には前振りがなく、いきなり決め技を放っていましたけど、前振りは間のようなものでパワー・力を貯めるために必要だったと思います。
ウルトラ戦士が登場したばかりの頃は、まず決め技ありきで考えられていましたから、前振りがどんな意味を持つとか、イメージアップにつながるとか、そういう具合に考える余裕がなかったでしょうね。
ウルトラマンAのメタリウム光線の設定の時はどんな具合で考えられていたのか分かりませんでしたけど、意外に好評で印象的に決め技の破壊力が上がるような印象を持たせるようなものだったと思います。
ウルトラマンタロウについては感心するところは少なかったですけど、それでも必殺ストリウム光線を見た時は、これは初めて前振りを本格手に考えたなという印象が持てました。
開いた右手を頭上に掲げるのと同時に左手を腰にあてて、そこから左手を上げて右手に重ねてスパークを起こし、両手を腰に添え、大気中の全宇宙エネルギーを貯めてから、両腕をT字型にして発射するというストリウム光線は、威力を高めるために前振り、間が必要だったと思われます。
7色の虹色のようなエフェクトは、見た目の印象を高め、ウルトラマンAのメタリウム光線が光線だけだったのに対し、ストリウム光線は大気中の全宇宙エネルギーを貯め込みウルトラマンタロウの身体に集約された時、ウルトラマンタロウの全身が7色の虹色模様となり、更に左腕にエネルギーが集約されて発射されてるように感じさせるもので、効果満点でした。
ストリウム光線は効果技として調整されて使われることは少なく、専ら破壊力を極限まで高めて使用される破壊光線で、ストリウム光線を受けた怪獣たちはどれも木っ端微塵になっていましたね。
正に無敵の光線技のように感じられたストリウム光線も効果が出ないこともあり、それは宇宙は想像を超えた無限に広がる宇宙においてそういう敵もいたって不思議ではないですから、そういうこともあったということにな87るでしょう。
個々のウルトラ戦士の光線技では、ゾフィのM87光線が最強とされていますから、上には上があるということだし、ウルトラ戦士の合体光線はそれ以上の効果があったわけですから、完全無敵の光線技ではなかったのにせよ、ストリウム光線の効果は抜群だったと思います。

ウルトラマンタロウ放映の頃にもなると、仮面ライダーシリーズも肩を並べるほどポピュラーなHEROとなっていました。
仮面ライダーの決め技はライダーキックでウルトラマンのスぺシウム光線と並んで最も認知度が高かった技でした。
ライダーキックを放つ時、仮面ライダーは「ライダーキック!」と叫んで技を放っていました。
それに倣うかのようにウルトラマンタロウも「ストリウム光線!」と叫んで技を放っていましたけど、これは二番煎じのようで叫ぶ必要は全くなかったと思います。
子供というか幼児向けに作られた番組が顕著なものとなり、物語の次元を落とし分かりやすくするための策だったんでしょうけど、昭和のHEROたちは想像を掻き立てられるHEROたちでしたから、最初から技の名を叫ぶことを基本設定とした仮面ライダーはともかく、ウルト多シリーズではそれを貫き通してほしかったと思いますね。
ストリウム光線④
ストリウム光線⑤
ストリウム光線⑥
ストリウム光線⑦
ストリウム光線⑧

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5
サソリトカゲス⑤
「サソリトカゲス」

酸欠ガス、、、このガスの噴霧によって一挙に東京を占領してしまう無血占領作戦がサソリトカゲスの任務でした。
まるでショッカーのピラザウルスを見てる気分でしたけど、自ら噴射するガスで自らの首を絞めてしまうほど、欠陥のあった改造人間ではありませんでした。
ショッカー初期、中期からしてもかなり生体改造手術という手術のレベルが上がっており、ショッカーからゲルショッカーへの切り替え時の改造に源として考えてみると、かなりの秀作で強力改造人間でした。
2つの動植物の融合改造人間というのがゲルショッカー改造人間でしたけど、ガニコウモルだけではわかりませんでした。
パワーと胴体力の改造人間がガニコウモルなら、パワーとキレで強力さを生み出したのがこのサソリトカゲスだったように思います。
外見的にもサソリトカゲス登場によってゲルショッカー改造人間の特徴が見事に浮かび上がり、ゲルショッカーの改造人間にブラック将軍という大幹部の配下にあった改造人間らしく、作戦を遂行するのに残忍さが伴っていました。
デザイン的に素晴らしい出来栄えだったと思うんです。
右上半身がトカゲで、その他の部分がトカゲであり、頭部はサソリを模した突起物があってそこから酸欠ガスを噴射するという身体は、逆に身軽さもあって切れ味鋭い動きが取れそうというものだった田と思いますね。

このサソリトカゲス登場の話は、ガニコウモルと相打ちになった仮面ライダー新1号が戦死したかもしれないというところから始まっていましたけど、怪人に敗れることはあっても生死不明になるまではなかった仮面ライダーがそうなってしまったということは、ゲルショッカーがそこまで強力になっていたことの証でしょう。
ショッカーからの切り替え時に組織の粛清が行われましたけど、サソリトカゲスの時もそうした動きがありながら、どうも酸欠ガスという恐ろしい武器の開発はショッカー科学陣が残した遺産のようでした。
ゲルショッカーがショッカーのなしえなかった目標を果たそうとするのなら、最大の障壁となった仮面ライダーをどうにかしなければならないのは当然で、そういう具合に考えると改造人間に持たせる武器もゲルショッカー自体が開発したものでならなかったところ、ショッカーの遺産のような武器を使ってしまったことに盲点が残されたという感じでした。
要するに思い切った粛清をあらゆる面でとらないと、仮面ライダーには対抗できなかったということですね。
サソリトカケス④
2種類の動植物の改造人間ですから、2つ以上のモチーフがあってそのつなぎ目が弱いということになろうかと思いますけど、サソリトカゲスの場合、そのつなぎ目がはっきりして背中にあったということになろうかと思います。
サソリトカゲス改造手術の際にショッカー科学陣が立ち会っていたかもしれません。
動植物の特徴を人間に植え付ける手術など、一朝一夕にはなしえなかったでしょうから、整体改造手術自体の敵ニックは引き継いでいたのかもしれません。
その弱点を攻めたライダー反転キックは実に見事なものでしたけど、これはひいてはゲルショッカー改造人間の全ての弱点につながっていったのかもしれません。
サソリトカゲス⑦

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