HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

2017年08月

5
カメレキング⑦
「カメレキング」

ドグマは基本的に理想郷たる王国を作り出そうとしていたので、盗賊の部分もあったと思うんです。
秘宝とか伝説の埋蔵金とかを奪取して、ドグマに黄金郷を作り出そうとするのはそれまでの悪の秘密結社とは異なるところです。
世界の眠る秘宝を奪取する為、カメレオンと忍者の末裔を合体させたのがカメレキングでしたね。
名前だけはウルトラマンAに出てきた超獣と同じでしたけど、仮面ライダースーパー1に出てきたドグマ改造人間の方は、秘宝を盗もうとした意図があったのだから忍者の末裔にその医術を期待して採用し、更に身体を保護色化できるカメレオンと組み合わせていたのは、目的意識がはっきりしていたのかもしれません。
でも、ドグマファイターと一緒になってモトクロス場に出てきたのは、逆に目立ち過ぎてよくわかりませんでしたけどね。
それでも、カメレキングの体色からカメレキングがバイクにまたがって疾走したりバイクテクニックを駆使しようとしたシーンは、ブルーバージョンを駆る仮面ライダースーパー1と相まって、良く似合っていました。

カメレキングは左腕先が脱着可能で、しかも爆弾となっており、口の中からは鋭い剣が出てきて大きな武器となっていました。
ドグマ改造人間と言えば、ドグマ拳法解きたいところですけど、忍者は神出鬼没であり何を仕掛けてくるのか分からないところに面白味があるので、カメレキングにはドグマ拳法は似合わなかったかもしれません。
腕爆弾も、普段は五本指のある腕先が爆弾と化す時何故か三本指となってみたり、口から剣が出てくるなど想像もできませんでしたから、忍者のエッセンスが組み合わされていたのは分かるような気がします。
カメレキング④
忍者の末裔が改造されたことで、元の人間の部分が断ち切られて怪人と化すのは、ある意味改造人間としての悲哀だったかもしれないのは、この改造素体の妹で表現されていました。
ドグマの指令を聴かざるを得なかったのは、指令に逆らうと自身の脳内コンピューターと連結して首を締めるリングが装着されていたためで、そのリングはカメレキングが倒されなければ外せない代物でした。
この妹に感じる悲哀は、実の兄が正体であったカメレキングの死が自らの生と引き換えになってしまっていたというところにありました。
この悲哀は、仮面ライダー1号や仮面ライダーXで表現された改造人間としての悲哀とは局面が異なり、改造人間が作られてしまったことに伴う状況の悲哀でした。
そういうところを強く感じさせなかったのは、実にカメレキングのデザインと造形が良く出来た者だったからかもしれません。

カメレキングは、仮面ライダーシリーズ第2期における傑作怪人だったと思っています。
カメレキング⑤

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3
ザンドリアス
「ザンドリアス」

ザンドリアスは、宇宙怪獣です。
その母親であるマザーザンドリアスと共に登場しましたけど、共に宇宙怪獣でした。
どこかの星に棲息するというのではなく、宇宙空間を漂うというか渡っていく怪獣だったようです。
宇宙空間には大気がないから、翼を使って飛行と言うことではなく、滑空に似た状態で推進力が発揮できれば宇宙空間を渡って行けそうです。
ところがザンドリアスにもマザーザンドリアスにも大きな翼があって、腕がなく、その代わりに翼があったように見えました。
怪獣ですから身体自体が大きく、従って翼も巨大なものとなり、宇宙空間を渡っている時は翼を広げてるだけで身体のバランスがとれるところ、大気中で使えば突風を巻き起こし、大きな武器となりますね。
でも、ザンドリアスには徒に相手を攻撃しようとする性格は持ち合わせていませんでした。

親子怪獣であったザンドリアスとマザーザンドリアスは、一方的に子供のーザンドリアスが駄々をこねて暴れていたらしいですけど、これは人間の親子の様でした。
なんでも、ザンドリアスは人間で言えば中学生のようなものということですから、ガキが勝手にわがまま言って暴れているようなものですね。
でも身体はいっちょ前に大きいですから、マザーザンドリアスも困っていたようなものです。
ただ、基本的には怪獣ですから、暴れると人間にとっては怖さしかありません。
しかも、赤色破壊光線みたいな火を吐いたりしてましたから、余計に恐怖心が出ます。
宇宙怪獣と言えど、人間の間尺では測れませんが、親子関係にあるには同じような関係性があるのかもしれません。

戦うことだけが、ウルトラシリーズのカタルシスではないと思いますから、このザンドリアスとマザーザンドリアスのようなことはあっても表現の仕方によっては面白いと思います。
ウルトラマン80が敢えてマザーザンドリアスに戦いを仕掛けることで、ザンドリアスを懐柔しようとしていたところなどは、ウルトラマン80は基本的に中学校の教師であったことが伺えるものでした。
ザンドリアス④
ザンドリアス③

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4
サソランジン⑤
「サソランジン」

改造人間の悲哀、というものが仮面ライダー初期の頃には描かれていました。
人間でありながら人間でない、、、これは仮面ライダーV3における仮面ライダー2号こと一文字隼人のセリフでしたけど、そこに脳改造を免れたために自我意識が、皮肉にも働いてしまった悲劇がありました。
仮面ライダー1号、仮面ライダー2号はともにそこを乗り越えて戦士になっていったのですけど、それは仮面ライダーXにおいても描かれていました。
積極的に改造人間になることを望んだ仮面ライダーV3や仮面ライダーストロンガーでは、そういう悲哀は描かれませんでしたけど、自分以外の大事なものを失うこととの引き換えに得てしまった悲哀が、その背中には感じました。
スカイライダーは、水面に映る自分の姿にショックを受けながらも、自分を改造してしまったために押しつぶされそうな罪悪感を持ってしまった化学者を自らの言葉で救うことで、悲哀を別の次元から描いていました。
スカイライダーは仮面ライダー旧1号を原点に描かれた世界の戦士でしたけど、改造人間としての悲哀を角度を変えて描き、さらにサソランジンではもっと違う角度から描いていました。

サソランジンの素体となった人間はなんと美しい女性、身体は完全に改造手術を施され、脳改造はどうかは分りませんが一種の強烈な催眠状態のように洗脳されて操られるところがありました。
ネオショッカーに従わない者は、始末されてしまう体のいい粛清でサソランジンは指令を受けて実行する手先となっていました。
洗脳状態にあるのはサソランジンの胸にかけられていたペンダントでしたけど、そこから発せられる音波はしれに従うことだけが全てであり、改造素体の人間の自我意識は全くありませんでした。
常に改造人間であるサソランジンの姿であればまだしも、指令の音波が途切れ、人間の姿に戻ってしまうことで自我意識を取り戻して、自分が改造された肉体を持ったことを知ってしまうことが余計に悲哀を招いていました。
ペンダントが破壊されても、人間体に戻ってから数時間でサソランジンの姿になっていく様は、素体である人間が美しい女性であったことが極端な逆であったこともあって、余計に悲哀を感じました。
狡猾、残忍な改造人間になってしまうことは、全く人格を無視された怪物に過ぎず、自我意識があったこと自体での悲劇は言葉にはできないでしょう。
それを目の当たりにしてしまったスカイライダーは、すべて自覚から始まると言いつつ、前へ進むどころかより以上の悲劇が訪れてしまったことで、怒りが頂点に達していましたね。

撮影技術も番組の演じ方も覚束ない特撮番組の中では、そういう側面がありながらも感傷ではないにせよ、仮面ライダーというその裏側に潜む何かを感じずにはいられなかった話でした。
サソランジン④
サソランジン②

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3
ツルク星人③
「ツルク星人」

狡猾かつ残忍な侵略宇宙人でしたね。
なんでツルク星人というのかは分かりませんが、侵略というよりは通り魔的宇宙人でした。
両腕が大きな刃となっており、人間体の時は闇夜で何でも切り裂く宇宙人で、巨大化したときは怪獣そのものでした。
人間体のツルク星人は闇夜の中で、まるで動くものは何でも切断してしまうことに快感というか大いに興味を持っていたかのようで、どんな障害物があってもまるごと切断してしまう様な殺人鬼でした。
この人間体は、外見がまるでサーカスのようでしたけど、これがなければ侵略宇宙人と言われてもよくわかりませんでした。
大きな刃だけが目立つような行動でしたけど、何かしらの格闘技らしき体技も身に着け、俊敏な動きは人間の及ぶところではなかったようです。
こういう側面があったからこそ、巨大化してより凶暴になってもウルトラマンレオですら翻弄してしまった行動が出来ていたようです。
刃の二段攻撃は、その刃の動きそのものが速い上に奇想天外的な動きをしていたため、1度目の攻撃はかわせても2度目の攻撃は避けられないようなものだったようです。
ウルトラマンレオが人間体の時の特訓にどういう意味があったのか分かりませんでしたけど、ウルトラ念力による撃退で電撃にあったことが、その後の戦いでは電撃ですら自分のものにしてしまう格闘センスも高いものがあったようです。

幾度とないウルトラマンレオとの格闘の末、バックスイングによるウルトラマンレオの手刀でツルク星人の刃となっていた巨大な両腕は逆に切断され、切断されたその両腕が高く舞い上がって落下し、身体の突きささることでようやくツルク星人の最期となりました。
ウルトラマンレオとはウルトラ兄弟に比べてまだ未熟な戦士候補で、戦いとそれに備える特訓を積み重ねていくことでウルトラ戦士のようになっていく物語がここから始まったわけですが、特訓とそれによる体技の発揮の関連性が薄かったところにウルトラマンレオの面白さがもう一つだった理由がありました。
ただ、特訓によって新たな戦いに挑んでいく姿と、何かしらの拳法を身に着けようとしていたらしいウルトラマンレオの姿には、ここまで数年見られなかったウルトラ戦士の姿が垣間見えて、そこには好感が持てましたね。
でも、後にトラウマになりそうなツルク星人は、ちょっと突っ込み過ぎた嫌いがありました。
ツルク星人⑤
ツルク星人①

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3
奇械人ゴロンガメ①
「奇械人ゴロンガメ」

どうも亀の怪獣や怪人を見てしまうと、大怪獣ガメラを思い出してしまいます。
奇械人ゴロンガメも、頭や手足を甲羅の中に引っ込めて、敵に回転しながらぶち当たってくるという攻撃法がりましたしね、そういうところは時が経っても大怪獣ガメラがモチーフになっていると思います。

奇械人ゴロンガメはゾウガメがモチーフなだけあって、如何にも丈夫そうな身体と甲羅を持っていましたけど、甲羅自体は合金製で鋼鉄よりも硬いとされていたようです。
それだけの武器というか身体能力を持っていたのなら、その甲羅を前面に押し出したような攻撃法を用いれば展開も変わったかもしれませんが、ブラックサタンの改造人間は奇怪な動植物の要素を前面に押し出した理解のしにくいところに特徴がありながらも、人間の要素、改造素体で削られているところが多かったかもしれません。
ブラックサタンは奇械人スパークの製造失敗を経て電気改造人間仮面ライダーストロンガーを生み出してしまいましたけど、この電気をとにかく防ぐことが妥当仮面ライダーストロンガーであるところ、そういう戦術はとらずに軽視していたようなところが多くみられました。

奇械人ゴロンガメは緑色の猛毒液を吐き出能力があったところはいいとして、鋼鉄よりも硬かったはずの素の甲羅は絶縁状態になっていたのでしょうか。
甲羅が絶縁体となっていたとしても腹部はどうかと思う時、どうもそういう対策は取ってなかったように思われます。
作戦的に交通網麻痺の作戦を取りながら、その作戦リーダーに奇械人ゴロンガメを使ったことが大きなミスだと思うんですけど、それは対仮面ライダーストロンガー以前に鈍重な感じが強く、とても7ブラックサタンオートバイ部隊にはそぐわなかったと思うんですよね。
甲羅が中心である上半身と、甲羅から抜け出している手足の軟弱さが好対象的で、頭や手足を甲羅の中に引っ込めて、敵に回転しながらぶち当たってくるというところだけが特筆できそうな改造人間であり、絶縁策を取らなかったところが電気ストリームを喰らって敗れ去るという結末になったと思われます。
奇械人ゴロンガメ④
奇械人ゴロンガメ③

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4
ガラダK7①
「ガラダK7」

仮面ライダーによる変身ブームも時間がある程度たった頃、斬新なロボットアニメが登場しました。
それが「マジンガーZ」だったんです。
意外とロボットアニメってその頃はなくて、「マジンガーZ」よりもかなり以前に鉄腕アトムや鉄人28号などがありましたけど、ロボット自身が頭脳を持っているか、或いはリモコンでコントロールされるものでした。
それが人間がマシンを使ってロボットに乗り込み、スーパーロボットを操作するという画期的なロボットとして「マジンガーZ」が登場したわけです。
これはもう夢中になりましたね、。
様々な新しいエッセンスが盛り込まれ、ワクワクしてみていたものです。
その「マジンガーZ」が初めて戦った相手のロボットがガラダK7でした。

Drヘルも、光子力を狙っていたとはいえ、「マジンガーZ」の登場は予想だにしなかったことと思うんですけど、それを倒すためのロボットは、地中海バードス島で眠っていた古代ミケーネのロボット兵器であり、それを再生したモノでした。
だからそれらのロボットたちは「マジンガーZ」よりも前に作られていたため、対抗するにはもう一つの状態だったと思われます。
悪魔のような井出達のガラダK7は、両耳の辺りに装着されていた大鎌が象徴的であり、破壊の限りを尽くそうとするロボットのようで、まるで地獄から派遣された悪魔のようでもありました。
両眼からはミサイル発射も可能となっていましたが、これはDrヘルが独自にロボットらしい武器を装着したモノでしょうね。
「マジンガーZ」は主人公であったロボットが目立ち過ぎて、機械獣の存在が目立ちませんでしたけど、これはDrヘルの意をうけたあしゅら男爵等が操作していたことも大きく影響していたんでしょうね。
偶然放たれたルストハリケーンでガラダK7は粉々にされてしまいましたけど、「マジンガーZ」が初めて戦った相手のロボットということと機械獣第1号として印象に残るものとなりました。
ガラダK7③
ガラダK7

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5
仮面ライダーSPIRITS~たった一人の戦場①

「たった一人の戦場」

「確かにあの姿になったあいつは、あの兵士達と同じバケモンかもしれねえ。
 しかしよ‥‥一文字の心は人間のままなんだよ‥‥」
「あいつは怒りのスイッチが入ると顔面にキズが浮かびあがる‥‥改造手術の名残でな‥‥」
「あいつはそれを見られるのをキラった‥‥異形の証を‥‥
 平気じゃねえんだ、あいつは‥‥一文字は‥‥どうしようもないくらい人間なんだよ!!」
仮面ライダーの漫画版で、改造手術の名残として顔面にその刻まれてしまった後が浮かび上がるというシーンがありました。
本当に随分と前のことなので、ほとんど忘れてしまいましたが、この傷が浮かび上がるというのは本郷猛だったか一文字隼人だったか、そこははっきり思い出せていません。
しかし、「仮面ライダーSpirits」の作者は、本当にそう言う細かいところを効果的かつ印象的に表現していて、そこに目が惹かれるのです。
普段は浮かび上がらない傷も、感情が高揚すると浮かび上がってしまう、、、仮面ライダーSpiritsは、陽の目を見ることが出来なかった仮面ライダーZXに焦点を浴びせていますけれど、それも仮面ライダースーパー1がジンドグマを倒して蘇った平和の中、何年も経った時点で、歴々の仮面ライダーは何をしていたのかと言ところから始まっています。
仮面ライダー2号こと一文字隼人は元々カメラマンでしたから、戦場カメラマンとなり、しかも内戦やゲリラ行為が横行する国の中で、傷者を救う者のサポートをし、笑顔を忘れてしまった子供たちのその原因を探っていました。
ここに組織が悪の組織として形成されていこうとするバダンが絡むわけです。
新たな悪の組織が陰で蠢くことに気づきながら正体を確かめられないまま、内戦を防ごうと戦場になっている国にやってきていたわけです。
戦う者から武器を取り上げ、ディアブロと揶揄されながらも、子どもたちが笑顔を失ってしまった原因をそこに求めながらも浮かび上がりそうになる感情を抑え、滝和也が更に絡んでいきますね。
子供たちが悪の組織の犠牲となりそうなところで、ようやく仮面ライダー2号が登場です。
悲劇を目の前にしながらそれを防ごうと、戦士としての姿を現し、胃にそぐうものではないにせよバダンの配下になってしまった者たちを、ライダーパンチやライダーチョップで蹴散らしていく仮面ライダー2号は、人間でありながら人間でないと言った一文字自身の言葉とは裏腹に痛いほど人間であり、苦悩しながら戦っていたことの真実が、先に書いた滝の言葉に表されています。
仮面ライダーSPIRITS~たった一人の戦場
子供たちの得我を取り戻すには、その国を戦場に変えてしまった要因を打ち破り、徒に規制は出させないように戦うしかなく、それが砲弾を自らの身体を盾に防いでいたシーンやライダーパンチを力一杯打ち込む姿の表現されています。
敵のリーダーはクモロイド。
クモロイドの吐く錦糸状の糸は多量で鉄製であったがために思った以上に丈夫なもので、放とうとしたライダーキックを打ち込もうとした姿のまま、仮面ライダー2号は絡めとられます。
しかし、そこは歴戦を戦い抜いてきた戦士である仮面ライダー2号ですから、無理をしていたんでしょうけど、クモロイドの攻撃まるごと打ち破るライダー卍キックでクモロイドを倒しました。
これで、自分たちをしっかり救ってくれた仮面ライダー2号こと一文字隼人の前で子供たちは笑顔を取り戻しました。

まだ、仮面ライダーSpiritsが始まったばかりの頃で、描かれる物語が何処に向かっているのかなど分かりませんでしたけど、こういう仮面ライダーが見たかったんだよなと悦に入って最初に感動していた話でした。
仮面ライダーSPIRITS~たった一人の戦場②
仮面ライダーSPIRITS~たった一人の戦場③

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2
ライブキング
「ライブキング」

ウルトラQから始まったウルトラシリーズは、当初の想いとしてシリーズ化されるということはなかったものの、怪獣、ひいてはウルトラマンやウルトラセブンというウルトラHEROで視聴者を夢中にさせるということが主眼だったと思います。
今回はこんな怪獣が出てきたけど、次はどんな怪獣かなとか、今回のウルトラセブンはこんな技使ったけど次はどうかなとか、いろんな思いが出て想像力が豊かになっていく様々なエッセンスがそこかしこに提供されてたと思います。
とにかく情報量量や伝達方法がなかった時代でしたし、作り手の方もどうな具合のセッティングと技法を使ったらリアル感が出て夢中にさせられるのかなという想いが充満し、それがブラウン管から伝えられると、もう夢中という言い方以外に表現方法はなかったと思います。
それは楽しませるというものではなく、作る方も見る方も夢中になるというものでしたし、今に時代によく言われる何をやっても楽しまなければ、、、という余裕があるというものではありませんでした。
そうした怪獣ブームもウルトラHEROがシリーズ化し、長い時が流れる間に作る方も見る方も夢中になるということを忘れていたようです。
多くの怪獣を作っていけば、いずれは迎えるネタ切れはウルトラマンAの頃に訪れていたようですけど、それでもまだ真摯に夢中になれるものを作りたいという想いは残っていたような気もします。
ウルトラマンタロウが登場してくることになると、夢中になると言うことに代わって楽しませることに主眼が移行し、それは視聴者のターゲットを低年齢層に下げていくということにつながっていきました。
ウルトラマンタロウはネーミングはともかく、子どもたちに大人気であった割には、それに登場する怪獣には人気がないのはそうしたことがあったからだと思いますね。
一言で言えば、作り手の方に真摯さが無くなってしまったということになるでしょう。
一時でもこういうことになれば、元に戻すことは難しいことですから、ウルトラシリーズ第2期も次作のウルトラマンレオで一旦終わりを告げたのも当然の成り行きだったかもしれません。

そのウルトラマンタロウに登場した怪獣ライブキングは、能力はともかく、その外見と笑い声のような鳴き声が印象的でした。
何でものみ込んでしまうその能力は、基本的に肉食であり、ウルトラマンタロウの腕を折ってしまうほどの怪力を生み出していました。
大きく出っ張ったライブキングの腹は、いまでいうメタボの象徴の様です。
大した火炎放射能力まであり、極めつけは何度バラバラにされても復元してしまう再生能力はまるで不死身のようで、外見とは似つかない強力怪獣であったと思います。
このライブキングについては、とにかくその笑い声のような鳴き声が癇に障るものでした。
その昔、初代ウルトラマンが笑うことがありましたけど、どこか宇宙人のような笑い声は超人HEROも笑うことがあるんだということに感心しさえすれ、この笑い声を聞いて楽しむなどと言うことはありませんでした。
怪獣は強さを競い、様々な特殊能力を発揮して見る者の気を引き付けることに意味があると思っていましたので、ライブキングの笑いにはあきれるばかりでしたね。
ライブキング①

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3
獣人オオムカデ③
「獣人オオムカデ」

節足動物・昆虫であるムカデは、基本的に肉食であると同時にムカデ=百足というように関節が多く、その多数の関節から出てる多足が特徴ですね。
ムカデって、その中には本当にオオムカデがいたりするんですけど、毒性があって噛まれたりすると危険な動物です。
昆虫の割には力もそれなりにあって、結構な存在感があったりするものと思ってました。
このムカデに獣性とか野生とかあるのかなと思いますけど、それ以前に人が飼い慣らすことなどとは無縁の生き物なんでしょう。
仮面ライダーアマゾンに出てきた獣人は、動植物にインカ帝国の秘術により人間の知能、あるいは頭脳そのものを移植した怪人でしたけど、ムカデのように基本的に身体が然程ないものはその特性を大きく捉えて人の知能を独自の方法で埋め込むことが必要だったと思います。

獣人大ムカデ登場の物語は、ジャングラーと仮面ライダーアマゾンの出会い、暗黒組織ゲドンの秘密が主なテーマとなって展開しており、獣人大ムカデの存在感は基本的に薄かったことが残念でした。
後に仮面ライダーZXのTV版が作成された時、再生怪人として出ていましたけど、その時まで獣人大ムカデのことをほとんど忘れていて、誰だこの怪人は?と思ったほどでした。
動植物の外見が思い切り表現されたのが、それまでの改造人間とコンセプトが異なっていたのが獣人でしたけど、獣人大ムカデは見れば見るほど、そのコンセプトは従来のものを踏襲してしまった感じがします。
節足動物がモチーフというのは外見的に分かることですけど、意外にムカデにはパワーがあったり、その体液には毒性があるということはアピールされませんでした。
大ムカデにもなり得たその能力は、人知れぬところに潜める能力があって、人知れず行動することには長けていました。
ただ、この時期の獣人は獣人大ムカデに限らず、獣性を意識し過ぎるあまり、秘密裏の行動と裏技のような特徴に生き過ぎてしまい、肝心の戦闘能力についての特性が表現されませんでした。
ムカデがモチームなのですから、無数の関節からなる身体で仮面ライダーアマゾンを締めあげる能力を発揮していても面白かったと思うんですけどね。
獣人オオムカデ⑥
獣人オオムカデ①

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4
ガラン
「ガラン」

デボン紀は約4億1600万年前から約3億5920万年前までの時期のことで、その時期と思われる地層から魚の化石が多く発掘されたことから「魚の時代」と言われてるようです。
超獣を製造したヤプールは、宇宙怪獣と地球上の動植物を癒合させ、その特性をヤプール独自の解釈で攻撃性を持たせて具現化したのが超獣でした。
だから素直に地球上に現存する動植物が超獣の一つの要素となっていたと思ってたんですけど、超獣ガランはデボン紀に存在したと思われる怪奇な古代魚がモチーフとなっていましたね。
触れたものを分解し吸収する力を持った白いガランガス、角を薄緑色に発火させるように物体を自在に操るテレパシー光波を発射したというガランの能力以上に、ヤプールが古代魚に目をつけていたことに驚きがありました。
化石が発掘され、それをもとに太古の昔を想像するには人間の永遠のテーマですけど、ヤプールも人類を研究すれば当然のようにそこに気がつくでしょう。
しかし、超獣のモチーフとして古代魚を利用するならば、具体的にその古代魚を目の当たりにしなければならず、当然のようにその時点から約4億1600万年前から約3億5920万年前までの時期に遡らなければなりません。
ヤプールは異次元人でしたけど、異次元と3次元の行き来を自由に出来るのなら、過去にさかのぼることもできたんでしょうか。
考えれば考える子ほど、分からなくなる要素が多いですね。
ガラン①
超獣ガランは、そういう古代魚から製造された超獣という感が方の他に、ガランを創出させたのは歪んだ心を持った漫画家であったことを忘れてはなりませんね。
元が漫画家ですから、自分の描こうとする作品に時代を遡ろうとする要素があれば、必要に迫られて研究していくと言うことになります。
その探求心と歪んだ心に目を付けたヤプールが、超獣製造に一役買わせたことも考えられ、漫画家の描いた作品に命を吹き込んだものがガランだったと考えた方が良いのかもしれません。
ガランの角から発光されたテレパシー光波は、実はその漫画家と相互関係にあって、漫画家に起こったことはガランに現れ、ガランに起こったことは漫画家に影響するというものであったようです。
なんだか、その方がすっきりしますね。
漫画家の想いが具現化したようなガランは、本当に超獣らしく、ケバケバシイところが多分にありました。
そこが見栄えがしてよかったわけですけど、タイマーショットで右腕を焼き切られ、それが漫画家自身にも起こり、さらにパンチレーザーを打ち込まれて燃え上がったところで勝負はありました。
トドメでメタリウム光線を放つまでの流れは、非常に見栄えがあって面白い話でもありました。
ガラン②

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