HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

2018年03月

3
ワニ獣人⑨
「ワニ獣人」

獣性を売り物にすると思うなら、ヘビ獣人とワニ獣人はモチーフとしては最高でした。
密林とかジャングルを想定する時、そこに息づく獣ときたらヘビとかワニはすぐ脳裏に浮かびますからね。
種類も多く、その生態については謎も多いことからその存在は知られながら、密林やジャングルに潜むヘビやワニの実態には謎が多いですからね。
でも、ヘビ獣人やワニ獣人登場の話はもう一つ盛り上がりませんでした。
不思議な物語の展開は仮面ライダーではよくあったことですが、特に何故?が多かったですね。
燻製にするため人をさらうことを命じられていたとは言え、生き血を好む十面鬼やゲドンの獣人に何故人間の燻製が必要だったのか、そこが最後まで分からないところでした。
生き物を食料とする場合、その食料は干して燻製状態にした方が長持ちはするし、旨さも良くなるとは思うのですけど、これもアマゾンという地域で食べるということをテーマにした証かもしれません。

そういうことがテーマだったとしたら、特撮番組では珍しいことだったのかもしれず、惜しい演出だったと思います。
何故ワニ獣人登場の時にこういうことをテーマとしたのか、ワニの特徴はあの大きく長い口先です。
一旦火が付けば非常に獰猛なワニは、刺激を与えなければおとなしめだと思うのですけど、その獣性を求めた割にはワニ獣人に、これといった目立つ部分がありませんでしたね。
鋼鉄のように硬い体皮は、獰猛さを支える大事な要素だったのですが、ワニ獣人が最大の特徴であったあの大きく長い口でなんでもかみ砕く様なシーンがそれほど見えなかったことが、ワニ獣人を前面に押し出すことになれなかったようです。

獣性という意味ではこれ以上のモチーフはなかったと思いますが、お決まりとは言え、ワニの特徴をもっと前面に出す必要はあったと思います。
ただ動き回る中で、ワニ獣人の目つきは非常に効果的ではありました。
ワニ獣人
等身大の特撮で、四つ足の生物演出はごまかしがきかず、とっても難しかっただろうと思います。
ワニ獣人の着ぐるみを着て演じていたのは、大野剣友会ではきっての俳優であった中村文弥さんだったと思いますが、中村さんをもってしても苦しそうに見えたその動きは、等身大特撮では限界だったのかもしれません。
ワニ獣人の着ぐるみも厚めに作られていたんでしょうけど、四つ足の生物ワニでありながら、二本足になりかける前傾姿勢にはきっと無理があったんでしょうね。
ワニ獣人⑧

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5
ツインテール⑤
「ツインテール」

設定上、捕食がテーマのようなグドンとツインテールの関係はウルトラ史上初でした。
怪獣とは言え、食に関することは生物である以上切っても切り離せず、取りあげるとしたら捕食ということになると思います。
食というテーマを真正面から取り上げてしまうとかなりグロテスクな様相となってしまい、特撮ものとしては目を背けらる方向に行きそうな感じもしましたから、捕食というテーマを取り上げたはいいけれど、どのように演じさせたらいいのか模索したまま終わってしまった感は残りました。
けれど、ツインテールの天敵がグドンという構図は、基本的に双方とも太古の昔からそうであった境遇は共有するところであり、この関係を邪魔するものは例えそれがウルトラマンであっても敵であり、邪魔者だったと言うことなんでしょう。
ツインテールの卵を追うように出現したグドンも、その眼付が如何にも凶暴そうでしたけど、やはりツインテールに目が行ってしまいました。
頭と脚部の位置が従来の生物の逆を行っており、従ってツインテールは顎が地面についていてその顎で行動すると言うことは、顎が相当強靭であり、大きな口とギザギザの歯を見ていると物をかみ砕く力は相当あったのではないでしょうか。
グドンの捕食対象でありながら、こうしたかみ砕くパワーに優れていたようにみえたところなど、ちょっとでもグドンが油断でもするものなら、足元をすくわれることになようなそんな感じがしました。
見るからにツインテールも肉食ですね。
目の前に現れた等身大の生き物を喰らっていたようなツインテールは、ひょっとしたら人間の天敵であったかもしれません。
世の中には食物連鎖という絶対の関係がありますから、グドンの捕食対象であったツインテールもその強靭な顎に支えられた大きな口で、目の前のものを食べていたとしてもちっともおかしいものではないのです。
ツインテール⑥
怪獣と戦う時、その怪獣が二本足歩行型であったり四つ足歩行型なら戦い方の焦点も一つに絞れそうですが、ツインテールは下からの噛みつきと上部からは足のような二本の尾からの攻撃があり、どう攻めていったら分からないような迷いを生むものでした。
設定上、この二本の足の辺りからは麻酔液が噴出されると言うことでしたけど、それが使用できなくてもツインテールの下についていた顔面にどうしても気が取られますから、この鞭のような尾が打ち付けるだけでも相当な効果があったと思われます。

半開きのような目つきがまた、ツインテールの存在感を印象深くしていました。
ウルトラシリーズ第2期においては、相当な傑作怪獣でしたね。
ツインテール

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4
ダークロン③
「ダークロン」

その昔、地球侵略のきっかけ作りに失敗したセミ人間が円盤からの光線で処分されたシーンが、ウルトラQで描かれました。
宇宙人が進行する円盤からの光線となると、地球上で破壊活動をするときに使用することがほとんどで、セミ人間の処分の際に使われていたことは結構珍しく、配下の怪獣を強化することはあっても処分されたことはほとんどなかったと思います。
そういうコンセプトからのものではなかったのでしょうけど、ミラーマンに登場したダークロンという怪獣は、人間態のインベーダーが円盤からの光線によって怪獣化するというこれも非常に珍しい展開で登場した怪獣でした。

デザイン的にも如何にも宇宙怪獣や異次元怪獣としていた傑作怪獣で、なんでも大怪獣ゴジラ対ビオランテという名作の脚本家が、高校生の時、帰ってきたウルトラマンでデザインしたガロア星人という宇宙人のデザインが元だったそうです。
その悪魔然とした姿は、その表情と共に全身に生えていた棘のような部分とドリル状になっていた両手先が体色が全身黄色だったことと相まって、超能力然としていたイメージがありました。
その通り、様々な超能力があったようで、目からは白色や赤色の光線を発し、分身能力があったのは頭部に生えていた角がレーダーの役目をはたしていたことによるものだったように思えました。
ミラーマンはインベーダーと鏡の世界の行き来、そして反射光が主なテーマでしたから、こういうダークロンのような怪獣ははまり役であり、帰ってきたウルトラマンで登場しなくてよかったと思いますね。
ダークロン①
鏡の世界は宇宙空間とも違い、想像上は2次元という異次元の世界だと思います。
ミラーマンはその鏡の世界から出てきたHEROですが、短時間しか留まれず、そこをつけ込まれて苦戦する場面が多くあったようです。
宇宙から飛来した宇宙人が異次元とどう関係があるのか、この点については設定上の問題でしょうけど、このインベーダーは光、反射ということについては抵抗があったように思います。
侵略という闇の行為は光に抵抗するというところですけど、ダークロンは様々な超能力でミラーマンを幻惑し、異次元に取り込んだところまでは狙い通りだったと思います。

しかし、どの次元であれ、光の影響を全く受けない次元はなく、これは反射についても同じでした。
異次元から脱出したミラーマンとの対決を見てると現次元では対抗しきれず、ダークロンにとっての主戦場は異次元世界であったようですね。
ダークロン④

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4
スーパーライダー閃光キック
スーパーライダー閃光キック①
スーパーライダー閃光キック②
スーパーライダー閃光キック④
「スーパーライダー閃光キック」

ライダーキックはそもそも、強靭な脚力を持っていた仮面ライダーが空中高く飛び上がり、落下してくる際、空中回転をすることで脚部にパワーとエネルギーを集約することで破壊力を増していた決め技でした。
仮面ライダーごとの個性の違いと戦士としての装備の違いがあって、それは仮面ライダーごとでキック自体が向上したり、質の変化はあったわけですが、基本はそんなところにあったように思います。
自分の改造されて決められた範囲とは言え、その中で決め技になり得る破壊力を高めるために隠れた苦心惨憺さがあったあったことは、昭和の仮面ライダーとは鍛錬したことで決められた能力の範囲を超えようとして様々なバリエーションを生んだことでも伺いしれるような気もします。

顕著だったのは仮面ライダースーパー1で、ライダーに変身した後にもそうですが特に変身する前の人間態である時は特に拳法家であり、その鍛錬具合はライダーへの変身の極意を拳法家としての極めで掴んでいったことに現れていたように思います。
仮面ライダースーパー1と言えば赤心少林拳ですが、それは梅花に極意があったようです。
静かに冷気に沈みこもうとするその心意気は大気と一体化するところに極みがあったようで、単にパワーによる破壊力に極みを見出すものではありませんでした。
静からいきなり動へ転化していくその様は、見方を変えればパワーはキレから生み出されものと見ていたような感じがします。
キレから生み出された瞬発力は想像以上の速さを生み、それは大気を切り裂く様なものだったかもしれません。
それが決め技となっていたのがスーパーライダー閃光キックだったと思うんです。
静から動への転化はキレと速さを生み、それは同時に重力変化まで生み出して単なるライダーキックでの破壊力ではありませんでした。
それは正に拳法家としての仮面ライダーであった仮面ライダースーパー1の為せる技でしたね。
スーパーライダー閃光キック⑤
スーパーライダー閃光キック⑥

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5
アトラス
「鉄腕アトラス」

地の果てで天空を支える苦痛を与えられていたのは、絶対神ゼウスに負けたティターン神族の一人アトラースでした。
ギリシャ神話上のそのアトラースの様子は、画像上の印象として残っていましたけど、それが仮面ライダーシリーズの改造人間のモチーフとして出てくるとは思いませんでしたね。
それだけギリシャ神話やローマ神話に出てくる神々はその名の通り神々しく、でもあくまで神話という物語の演出のようなものでありながら、架空の設定という意味では本当に斬新的であり、これ以上ない設定上のモチーフだったんですよね。
改造人間のモチーフを身近に考えてしまうと、動植物とか異質なものにモチーフが行ってしまいますが、そのモチーフの設定を数段上げたところに神話があったわけです。
仮面ライダーの物語に、そうした一段も二段も次元を上げたところにモチーフがあったのって、仮面ライダーXの前半でのギリシャ神話からきた神話怪人の時しかなく、非常にオモシロかつ貴重なことだったと思いますね。
そうした中でもいくつか非常に印象的だった話と怪人はいましたけど、この鉄腕アトラス登場の話は大きな一つの区切りでした。
謎中の謎、水城涼子・霧子姉妹がこの話を持って退場となったんですね。
そして水城涼子・霧子姉妹が実はインターポールの秘密調査員で「GOD」の情報を得ようとしていた潜入捜査官であり、GODに身を落として肉体を改造されていたんですね。
謎中の謎が分かった気にもなりましたが、でもその謎自体が仮面ライダーXという番組の魅力でもありましたので、もっと手の施しようがあったんじゃないかとも思いました。
その水城涼子・霧子姉妹を葬ってしまった鉄腕アトラスは、先に書いた苦痛に満ちた神であったティターン神族の一人でありながらその模様からはとんでもない怪力の持ち主であったという設定が施されていました。
イメージとしては天空を持ち上げるようなものがありましたから、怪力という設定もアリだと思いますが、それは想像を超えたところまで怪力の範囲が広がっていたと思います。
アトラス⑥
鎖が付いた鉄球をブンブン振り回して攻め込む様は、アトラス小地球、巨大な鉄球を意のままに投げつけて相手を圧倒するアトラス中地球、まるで地面を持ち上げるように大地を揺るがすアトラス大地球(大地震)と、外見上の鉄人のような姿よろしく今でいう超怪力を利したその怪力さは、仮面ライダーXも気を失って敗退することもあった強力さがありました。
これはまるでイメージ通りの姿、光景で怪力と言えばヘラクレスもいましたけど、怪力さ加減はいい勝負だとは思いますけど、頑強さは鉄腕アトラスの方が上だったかもしれません。

鼻息で吹き矢を噴出する能力があり、水城涼子・霧子姉妹を葬ってしまったのもこの吹き矢であり物語の大きなカギとなっていましたけど、やっぱり鉄腕アトラスとくれば空前絶後の怪力に印象があったと思いますね、
モチーフとなったギリシャ神話上の神が、天空を支える姿は実は地球そのものを持ち上げている印象もあって、実に見事に怪力さが演出されていたと思いますね、
GOD神話怪人のイメージは、ネプチューンの時のものが強いのですけど、それ以来ですね、ピタッと来たのは。
弱点がなさそうで実は左肩が通常の人間と変わらないものだったということは、神話怪人もその素体は通常に人間だった証拠だったのかもしれません。
アトラス③
アトラス②

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5
キュラソ星人③
「キュラソ星人」

まさしく勝手気ままな殺人鬼だったキュラソ星人。
コスモポリタス第8惑星のキュラソ星で大罪を犯し、母星から逃れて地球に飛来してもその罪を犯していました。
宇宙人が殺人鬼という設定は、怖いですよね。
ガソリンを好み、人を殺めながらガソリンを求めてさまようキュラソ星人は、頭部に生える角のような器官を発光し、人を意のままに操る能力がありました。
描写が当初はスペースポニーという一人乗りの宇宙船が乗り捨ててあった昼間から始まりましたが、闇の中へと舞台が移っていきました。
時間の経過というところからそうなっていったわけですけど、闇夜に浮かぶキュラソ星人は、怪奇的そのものでした。

ウルトラ第1期にはその怪奇性と不気味さが、よくあったと思います。
怖いもの見たさに顔を覆った指の間から、なんとか怪獣や宇宙人を見ようとするのは怖いもの見たさという好奇心にほかならず、その好奇心は怪奇性に引き出されていました。
アンバランスゾーンという不安定さをテーマにしたウルトラQで作られた流れは、その後初代ウルトラマン、キャプテンウルトラ、そしてウルトラセブンと流れてきていました。
アンバランスという感覚は怪奇性を自然と生み出し、当時の特撮はそれがある事が絶対的な条件であったと思いますね。
その中に勧善懲悪を持ち込み、更に展開していったと思いますが、それは怪獣・宇宙人のデザインと大いに関係していました。
ウルトラQに登場したケムール人という傑作宇宙人は左右非対称のそれこそアンバランス感覚満載のデザインであったわけですが、このケムール人は後に初代ウルトラマンに登場し、ゼットン星人に姿を変え、さらに色調をも変えたキュラソ星人となっていきました。
傑作だったケムール人は、傑作だっただけに手を入れてしまうと、、、とも思いましたけど、ゼットン星人もキュラソ星人もやっぱり傑作だっただけに、手に入れ方次第でこういう展開も歩めるんだと妙に感心してました。

様々な要素を持ち込んだところに工夫の苦心さが出てますけど、元来が科学力の高いケムール人という侵略宇宙人であったという根幹みたいなところは不変だったと思いますね。
キュラソ星人も、一人乗りの宇宙船でやってきたところなどは、キュラソ星自体は進んだ科学力を持った生物系惑星であった証拠ですし、宇宙に拡散する電波でこの殺人鬼キュラソ星人が逃亡したことを警告してきたこともそうでした。
そこにこのキュラソ星人自体には催眠を仕掛ける能力と、ガソリンを常食としていたこと、果ては火を吐く能力まであったことなど、設定自体は宇宙怪獣のようで高い科学力を持っていたこととはバランスが取れないアンバランス感覚がタップリでした。
キュラソ星人
アンヌ隊員を催眠状態として操り、ポインターを奪うだけでなくウルトラホーク1号のβ号まで奪って逃亡しようとしましたが、分離状態であったウルトラホーク1号のドッキング作戦で窮地に追い込まれて苦し紛れに火を吐き巨大化しましたけど、墜落したβ号の火に引火して自滅しました。
これもウルトラHERO が出てくる番組で、そのHEROと戦うことなく結末を迎えたこと自体は非常珍しいケースで、その演出自体が実に印象的でした。

このウルトラセブンが放映された当時は「キュラソ」という発音が難しかった時代でもあり、台本自体にキュラソとあったりキユラソとあったりして混合したことが徹底できなかった原因でもありましたけど、番組作りに本気になりながら肝心の宇宙人のネーミング自体が徹底出来なかったとは、時代のおおらかさといい加減さが混在していかにも昭和らしい現われでもありました。
なんでもキュラソ星人はドラキュラのキュラから持ってきたらしいですけど、酒場にあるリキュールがその感覚としてあったところ混在してしまったようですね。
「キューラソ星人」とモロボシ・ダンが言ってしまったことは時代を反映してた貴重なシーンでした。
キュラソ星人①

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4
ノコギリトカゲ②
「ノコギリトカゲ」

ナイフアルマジロは、人工心臓の移植によって成り立ってた改造人間ということでした。
しかも2回に渡っての移植は、出来上がったナイフアルマジロの強力さとは裏腹に、改造人間という特殊人間でありながらどこか意思力を欠いてた感じがありました。
だから、ナイフアルマジロに指示を出す存在が必要だとは思いましたけど、当初はデストロン首領が直に指令を出していたんだと思っていました。
確かにそういうところはありましたけど、よく見てみるとナイフアルマジロに遅れて登場したノコギリトカゲがそんな存在で、ナイフアルマジロの上司のような存在でした。

ナイフアルマジロへの最初の心臓移植は看護師に擬態して見守る様にしていたものの、2度目の移植はノコギリトカゲの指揮の下、それが行われていました。
ノコギリトカゲはデストロン初の女型改造人間でしたから、当時としては非常に珍しい女性上司の改造人間ということになりますね。
ショッカーには蜂女に始まり、クラゲダール、ドクダリアン、そしバラランガと歴代の女型改造人間がいました。
アリキメデスも女王蟻の改造人間でしたから、その中に入るでしょう。
改造人間とは言え、雄雌の特徴まで払拭してしまうものではなかったようです。
時として女性であり、老婆でもあったこの女型改造人間は、何処を取ってみても甲高い声といつもハイな状態にあると言うことは共通してたように思います。
改造人間とは言え立派な怪人でしたから、特殊能力を伴った戦闘状態を意識して作り出されたのですけど、ハイな状態にあるのは分ろうというものの、これは冷静ではいられないという欠点の裏返しでもありました。
そしてそれは雌の方がその傾向は強い、、、これは雌という動物的なことだけではなく、女としての人間的なことでもあったのかもしれません。
だからと言って雄とか男の方が冷静かと言えばそうでもなく、でも改造人間を作り出そうとして雄雌の別まではどうしようもなかった結果だとしたら、雄や男にはない特徴があってもよかったと思います。
雌特有の細やかさやしなやかさがどこかに欲しかったと思うのですけど、ショッカー時代はそれがなく若干の貧弱さがあったため、仮面ライダー1号や仮面ライダー2号の敵ではなかったという感じでした。
ノコギリトカゲはその貧弱さを補うためか電動ノコギリが武器ということもあったのですけど、非常に強力さがありました。
ノコギリトカゲ③
細やかさとしなやかさがあれば強力改造人間ナイフマジロを出しに、もっと功名な作戦遂行が出来たのかもしれません。
自らの作戦が見抜かれて罠が張られているとも知らず、蘇生させたはいいものの、そのナイフアルマジロよりも先に仮面ライダーV3との決戦となってV3ダブルアタックに敗れ去るところは、自らが持っていた身体の強硬さとこれ以上ない電動ノコギリという切断武器がうまく生かされなかったと思いますね。

2体の改造人間が出てくれば、どちらかが上ということになりますけど、デストロン時代にもまた女型改造人間というのはしっかり機能せず、それは女性特有の魅力がまだ首領には理解されていなかったということら武器を携えどノコギリトカゲは役不足だったということになろうかと思います。
ノコギリトカゲ

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4
ウルトラショット(ウルトラストレートフラッシュ)④
「ウルトラストレートフラッシュ」

ウルトラマン80を見てた時、気になる技がありました。
サクシウム光線発射ポーズのような流れで、ウルトラマン80が前方に真っ直ぐ伸ばしたその腕先から長い針がいくつも光線状になって発射される技。
これはウルトラマン80のウルトラショットであり、別名ウルトラストレートフラッシュということでした。
何度か見ましたけど、確かに牽制技でしたね。
ただ、非常に見栄えが良かったので、牽制技だけではなく決め技としてのバリエーションも欲しいなと思いました。

このウルトラショットの始まりはウルトラセブンの時でした。
ワンハンドでウルトラセブンがウルトラショットを放った時は恐竜戦車戦でしたけど、これはまるでピンポイント攻撃の最たるもので、とにかく印象的でした。
そのウルトラセブンが両手で放ったウルトラショットはこの時ほどではなく、その後帰ってきたウルトラマンも使っていました。
ウルトラマンレオも円盤生物戦で使っていましたけど、名前を変えていたとはいえウルトラマンティガから始まった平成三部作でもよく見られた攻撃でしたね。

ウルトラ戦士は人工太陽の爆発によりディファレーター光線を浴びて超人化したものですから、エネルギー元素はこのディファレーター光線の因子にありました。
このディファレーター因子を体内で精製し、エネルギー化した時に各ウルトラ戦士固有のエネルギーとなってスペシウムエネルギーとかエメリウムエネルギーのようになっていました。
純粋な意味で根底にあったのはディファレーター因子であり、それが全てのウルトラビームの要素となっていたと思います。
このウルトラビームを純粋に光線技として使用したのはウルトラセブンのエメリウム光線のみで、他には見当たりません。
固有のエネルギーへの転化は、効果を上げていたことの方が多かったと思いますが、その純度が高い方が様々な効用を上げていたようにも思えます。
反磁力作用もあったエメリウム光線は、まさしくウルトラビームであり、それは非常に珍しかったものでしたね。
エネルギーを純粋な形で体外に発射するのは難しく、そして出来たとしてもわずかな量と瞬間だったのかもしれません。

このウルトラセブンを始めとした歴代のウルトラ戦士が時として使ったウルトラショットは、まさしくそのディファレーター因子が体外に出た光線技だったのかもしれません。
平成のウルトラマンは、昭和のものとは設定自体が違いますが、ウルトラマンティガのハンドビームやウルトラマンダイナのビームスライサー等々はエネルギー自体が非常に純度の高いもので、大量発射という訳にはいかない光量子エネルギーが源の光線だったようにも思います。

ウルトラマン80の場合は、まだウルトラ兄弟のようなレベルにはなかったのですが、それがためにまだ純粋でいられたのかもしれません。
しかし、珍しい大量発射のシーンもあり、ウルトラストレートフラッシュはネーミングのインパクトもありましたから決め技としての使用も見て見たかったと思うのです。
ウルトラショット(ウルトラストレートフラッシュ)
ウルトラショット(ウルトラストレートフラッシュ)①
ウルトラショット(ウルトラストレートフラッシュ)②
ウルトラショット(ウルトラストレートフラッシュ)③

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5
レッドキング(初代)④
「レッドキング」

多分、怪獣が出てきて初めて怪獣は強いということを正面から正式に前面に押し出したのがレッドキングだったと思います。
今のように情報が氾濫してるのではなく、限りなく少ない当時においても、今度初代ウルトラマンに出てくるレッドキングという怪獣は強いんだと言うことが巷では広がっていました。
上方が少ないからこそ、想像が掻き立てられ、その強さは壮大さまで至っていたような気がします。

雑誌等ではレッドキングが登場する前にその姿が出てきたのか、デザインが出てきたのかまでは覚えていませんが、少なくとも子供心にレッドキングという名前だから、赤い怪獣の王様のような感じだと思っていました。
で、実際に登場したレッドキングを見てみると、ちっとも赤くない、、、、
凶暴さと残忍さが合わさったような井出達とその暴れっぷりは、すぐに信じられないような怪力が自慢の怪獣だとは思いましたが、謎の多い怪獣でもありました。

レッドキングの体色は銀でありながら、蛇腹模様のその身体には影の部分があって、その陰の部分には若干の青っぽさと黄色が出ていたように思います。
戦闘状態に陥ったレッドキングが興奮状態となって、顔面付近が高揚したかのように赤味がかかる事はあったと思いますけど、その名の通りの体色ではありませんでした。
よくデザインの時点では赤い体色でありながら、造形が完成してみると銀だったという話があるようですが、よくよく探ってみるとデザインが自体も赤くはなかったようです。
デザイナーの思った通りの造形が施され、この時点での思惑の相違はなかったらしく、それならばなぜレッドキングというネーミングでありながら出来上がったものは銀色だったのか、、、
デザイナーのデザイン画では既にレッドキングとされ、造形した後ではシルバーキングとされているようです。
ここに真相が不明で、謎が多い原因があります。
血を見ることが好みであり、それがために凶暴性と残忍性が殊の外強かったために、レッドキングと命名されたとされていますけど、それは表向きの後付けのことなんでしょうね。
レッドキング(初代)⑥
レッドキングには「どくろ怪獣」という肩書がありました。
レッドキングは体型的に強靭な腹部から脚部の作りがありますけど、頭部に行くにしたがって小さくなっていきます。
いわば三角形のような体型であり、頭部が小さいことがまるで髑髏の様だとされていることで「どくろ怪獣」という肩書がついたそうです。
先に書いた凶暴性と残忍性が殊の外強かったレッドキングは、知性に乏しくそのため頭部が小さかったかもしれません。
でも、髑髏はそういうkとに使われるほど小さなものではありません。
しかし、「髑髏」には悪魔とか地獄絵の現しのようなイメージが強くあります。
それほどレッドキングは強く凶暴だったということで「どくろ怪獣」という肩書がついたのかもしれませんが、そこも謎なんですよね。
レッドキング(初代)②
謎が多いほど印象は強くなる。
その象徴の様な怪獣でした。

この信じられないような怪力だけがレッドキングの武器であり、それがためにレッドキングの雰囲気そのものが異常だったかもしれません。
まさしく正攻法そのものの怪獣だったわけですが、だからこそ捻ったような武器は必要なかったのでしょう。
尻尾が太く、これも強靭でありながらこれを使ってウルトラマンとの戦いに使うことがありませんでした。
だから怪力でもって戦い、ウルトラマンもそれを迎え撃ったために、首投げ一閃で仕留めてしまったという結末になったのでしょう。
レッドキング(初代)

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4
クモライオン③
「クモライオン」

蜘蛛が改造人間のモチーフとなったのは、ショッカー草創期の蜘蛛男が最初でした。
後にドクモンドという土蜘蛛の改造人間が大幹部・地獄大使の配下の改造人間として出てきましたけど、土蜘蛛がモチーフなだけあって、一般に考えられる蜘蛛のイメージとはどこかかけ離れていた感じがしました。
そのドクモントを入れてみてもショッカー改造人間の中に蜘蛛をモチーフとした改造人間が、この2匹だけというのは意外なことだったかもしれません。
偵察、秘密裏の行動は暗黒結社とされたショッカーには欠かせない要素であり、また象徴の様だったからです。
ショッカーにとっては意外な裏切りが最大の敵・仮面ライダーを生んでしまい、これを超えなければ目的が果たせないと言うことになりながらも、秘密裏の行動も欠かせない要件のはずでした。

蜘蛛以上に改造人間の素体となって出てこなかった動物の象徴がありました。
ライオンです。
きっと、こういう特撮では扱いづらい素材だったんでしょう。
凶暴性、体力面、そして獣の象徴としての存在感。
どれも大きすぎて、、、ということだったんでしょうけど、ライオンは記憶では仮面ライダースーパー1のライオンサンダーまで改造人間のモチーフにはなっていなかったかもしれません。

その蜘蛛とライオンが融合した改造人間がいました。
ゲルショッカーの改造人間クモライオンです。
クモライオン
ライオンの体力と蜘蛛の素早さを併せ持った改造人間ということでした。
体力面はいざ知らず、クモライオンを見てて素早さは感じませんでした。
しかし、クモライオンの口から吐き出す鋼鉄性の強度を誇る蜘蛛の糸が強力そうであり、しかもクモライオンの手先が長く鋭い爪であり力も強かったことから、体力面以外の特徴とライオン以外の要素が印象として残りました。
要人の拉致を要しながら、本郷猛を罠にはめ込むことに成功したところを見ると、意外と知恵も回ったようで、それが意外とライオンと結びつかない要素でもありました。

そういう要素や武器もこれが意外と面白かったのですが、クモライオンはデザイン的にかなり優れたものでした。
クモライオンの顔が左右対称となって、顔の左半分は蜘蛛の複眼が露出し、かなりグロテスク感が強いものでしたけど、2体の動植物が融合するのは外見とか見映えもかなり重要だったと思っていましたからね。
クモライオン②

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