「ワニ獣人」
獣性を売り物にすると思うなら、ヘビ獣人とワニ獣人はモチーフとしては最高でした。
密林とかジャングルを想定する時、そこに息づく獣ときたらヘビとかワニはすぐ脳裏に浮かびますからね。
種類も多く、その生態については謎も多いことからその存在は知られながら、密林やジャングルに潜むヘビやワニの実態には謎が多いですからね。
でも、ヘビ獣人やワニ獣人登場の話はもう一つ盛り上がりませんでした。
不思議な物語の展開は仮面ライダーではよくあったことですが、特に何故?が多かったですね。
燻製にするため人をさらうことを命じられていたとは言え、生き血を好む十面鬼やゲドンの獣人に何故人間の燻製が必要だったのか、そこが最後まで分からないところでした。
生き物を食料とする場合、その食料は干して燻製状態にした方が長持ちはするし、旨さも良くなるとは思うのですけど、これもアマゾンという地域で食べるということをテーマにした証かもしれません。
そういうことがテーマだったとしたら、特撮番組では珍しいことだったのかもしれず、惜しい演出だったと思います。
何故ワニ獣人登場の時にこういうことをテーマとしたのか、ワニの特徴はあの大きく長い口先です。
一旦火が付けば非常に獰猛なワニは、刺激を与えなければおとなしめだと思うのですけど、その獣性を求めた割にはワニ獣人に、これといった目立つ部分がありませんでしたね。
鋼鉄のように硬い体皮は、獰猛さを支える大事な要素だったのですが、ワニ獣人が最大の特徴であったあの大きく長い口でなんでもかみ砕く様なシーンがそれほど見えなかったことが、ワニ獣人を前面に押し出すことになれなかったようです。
獣性という意味ではこれ以上のモチーフはなかったと思いますが、お決まりとは言え、ワニの特徴をもっと前面に出す必要はあったと思います。
ただ動き回る中で、ワニ獣人の目つきは非常に効果的ではありました。
等身大の特撮で、四つ足の生物演出はごまかしがきかず、とっても難しかっただろうと思います。
ワニ獣人の着ぐるみを着て演じていたのは、大野剣友会ではきっての俳優であった中村文弥さんだったと思いますが、中村さんをもってしても苦しそうに見えたその動きは、等身大特撮では限界だったのかもしれません。
ワニ獣人の着ぐるみも厚めに作られていたんでしょうけど、四つ足の生物ワニでありながら、二本足になりかける前傾姿勢にはきっと無理があったんでしょうね。
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