HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

2018年09月

4
ケサム
「宇宙工作員ケサム」

戦争なんて、人間の愚行の象徴ですね。
文明なんていうまやかしものは、そうした人間が繰り返してきた争いごとの末にできたものなんでしょう。
歴史を築くには幾重もの犠牲がつきものかもしれませんけどそれは悲しすぎることでもあります。
文明と呼ばれるものが高度になればなるほど、そこで行われてしまう戦争は人類だけでなく、人類が住む惑星まで瞬時に滅ぼしてしまう恐ろしいものです。
人類より恐ろしく進んだ文明を持つ惑星は、広大な宇宙の中にはあるのかもしれません。
戦争という争いごとは、そこに知能を有して生きていた者の運命や宿命なのかもしれず、広大な宇宙の中で高度な文明を築き上げながらそのために母星そのものまで滅ぼしてしまったものもあったのかもしれません。

その滅亡の中で生き延び、まるで自分たちが犯してしまった滅亡に至る戦争という愚行を呪うかのように宇宙の星々を見つめていた者がいたとしてもおかしくはないと思います。
ウルトラマンマックスで登場したケサムがそれでした。
ケサム⑤
ケサムのスーツは瞬間移動機能があり、人間大から巨大化も図れた上に左手から発する念力や、腕に仕込まれたビームガン、レーザーウィップが武器という特殊機能スーツでした。
ここまでの機能を備えたボディスーツをまとったケサムは、そのボディが頑強ありながら俊敏でもあり、攻撃破壊能力が優れていたのは何もビームガンやレーザーウィップがあっただけではありません。
惑星破壊爆弾というとんでもない破壊兵器を開発していたことが、ケサムが置かれていた超高度文明を感じさせることでした。
これをめぐってウルトラマンマックスと攻防を繰り広げますが、ケサムの有していた文明が高度で地球文明の及ぶところでなかったのは、DASHの攻撃が全く通用しなかったことに現れていました。

最終的には情にほだされてケサムはなくなってしまいますが、行き過ぎた文明に人間の理性が及ばないのは
地球人類だけではなく、ケサムも同じようでしたね。
ケサム④






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5
ノスフェル⑥
「ノスフェル」

皮下筋肉むき出しのドブネズミのような姿をしたノスフェルは、まるで地獄の番人か使者の様でした。
底知れぬ存在感とパワーは、その両手の鋭い爪に象徴されたいましたけど、そこに信じられないほどのスピードも併せ持ち、あっという間にその鋭い爪で自分が意識あるうちに存在を消されてしまうような感じで見入ってしまいました。

パワーとスピード、これは相手に恐怖を植え付けるには十分すぎるもので、極端に言えば生命力の強さがそう感じさせたのでしょうけど、地獄の番人か使者でしたからね。
生命力どころじゃなかったかもしれません。

ノスフェルの体内には再生器官があり、ここを破壊しない限り何度でも蘇ってしまうことはその再生器官が体内にあるものでしたから、よくよく科学技術を駆使し、何度も相対時しないと分かるものではありませんでした。
ノスフェル登場のストーリーその点がキーであり、そこから生命力に裏打ちされたような恐怖感を感じさせていました。
ノスフェル③
スペースビーストは宇宙の果てから降り注いできた闇の存在のようなものです。
この世には光と闇に存在が分けられますが、生きとし生ける者が希望を感じる光に向かっていくというものではないらしく、闇の中でうごめくものがおり、光が感じられない闇の中にいるものですから邪悪な存在となり、真逆の存在を引きずり込むような性質があるようです。
闇の一つの象徴が地獄のようなところですけど、スペースビーストがやってきてしまった根っこは、その地獄以上の存在感があるところだったのかもしれません。
ザ・ワンが分子レベルで散らばった末に直接ビースト化してしまった一つにノスフェルがいたんでしょう。

恐怖と生命、闇、邪悪さと捕食といったすぺーうビーストの要素が、ノスフェルには満載でした。
人の心にさえ乗り移ってしまう始末の悪いビーストは、伸縮自在の下で相手を捉え、捕食までしてしまうものでしたけど、やっぱりキーは再生器官を直接破壊し、その末にノスフェルの肉体を破壊し尽くさないといけなかったことに尽きるでしょう。
ウルトラシリーズも昭和の時代で再生器官があった怪獣がいましたね。
ウルトラマン80の時のサラマンドラもそんな怪獣でしたけど、闇に支配されて操られてしまっていたノスフェルにはかないません。
ウルトラマンネクサスという番組の趣旨に最も似合っていたスペースビーストの一つだったと思いますね。
ノスフェル②







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3
ドグマログマ②
「ドグマログマ」

仮面ライダーBlackや仮面ライダーBlackRXに出てきた化け物は、改造人間というより怪人という感じが強いです。
仮面ライダーBlackRXに登場したジャーク将軍率いるクライシス帝国の4大隊長には、怪魔界の感じを醸し出すそれこそ妖怪のようなものやロボットめいたものも登場しましたけど、主人公であった仮面ライダーBlackRXはコンセプトが改造人間であったこともあって、やっぱりどこかで改造人間というコンセプトが使われていました。
4大隊長のうち、ゲドリアン率いる怪魔異生獣は怪魔界の生物に改造手術を加え、知性と戦闘能力を与えたもので、変身・憑依・毒・物質操作等々の多彩な特殊能力を持っていましたね。
怪魔界とは太陽を挟んで地球の裏側に存在した特異な世界だったみたいですが、基本的には地球でいうところの人間が怪魔界にはいたものの、独特な環境により独特な生物がいたようです。
その怪魔異生獣の一匹がドグマログマでした。
決まった身体の形を持たない不定形生命体で、まるで化け物や妖怪の様でありましたけど、そう思われてしまうことを嫌うプライドが高い怪魔異生獣だったようです。
スライム状になったり発光したりして移動するドグマログマはまさしくグロテスクで、コンセプトはどうであれやっぱり怪人と持った方が良いようです。

不定形生命体でありながら噛みつき攻撃も行うドグマログマは、下部の巨大な口から吐き出す霧状の体液で、人クローン人間を作り出す能力があったことが最大の特徴でした。
こういうことでもない限りニセモノは作り出せそうもありませんが、仮面ライダーBlackRXに至るまでの仮面ライダーでもショッカーライダーやニセXライダー、ニセアマゾンライダーにニセスカイライダーと主人公であった仮面ライダーのニセモノがおおくありました。
能力は仮面ライダーと同等に加えて、怪人特有の能力を有したりしてましたけど、これって改造人間にはメカ的要素があったことの裏返しのようでしたね。
ドグマログマは怪魔異生獣ですから、メカ的要素というのではなく、怪魔界独特の生物が有していた独特の能力で作り上げたもので、それは外見的にすっかり似せることはできても性質までは同じにできず、そのため仮面ライダーBlackRXよりも周囲にいる人間のクローンを作り出すことで惑わす展開に出ていたのかもしれません。

でも、このドグマログマがゲドリアンの指示で繰り出したこの作戦自体は面白く、またドグマログマ自体がゆにーくであったためか、肝心の名前が覚えられず仕舞でした。
いわば不完全なクローン創出能力あったためか、キングストーンフラッシュですべて暴かれてしまったところで勝負ありでしたね。
ドグマログマ






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3
ヤマワラワ4
「ヤマワラワ」

ヤマワラワは怒ると強大化して怪獣のようになってしまいますけど、妖怪だったんですよね。
妖怪と怪獣って、空想の世界の産物ですが、同じようで違うものです。
妖怪や怪獣の中には、人間よりのものとそうでないものがありますが、より想像の感覚が近いものが妖怪で、空想の世界ながらリアリティの強いものが怪獣のような気がします。

妖怪であったヤマワラワを怪獣のように見てしまうのは、その姿からして仕方のないことですが、でも童心を持った妖怪としては怪獣のように見てしまったは自分蟻に残念でした。
ウルトラマンコスモスは強さとやさしさを兼ね備えたHEROですが、能動的に戦うことをよしとせず、あくまで慈愛の心で相手を懐柔してしまうことからも怪獣の姿をした別物が出てきてしまうこと、当然アリだったと思います。
ヤマワラワは民話に語り継がれ、保護色能力を持って子供や純真な心の持ち主にしか見えないという妖怪でしたけど、これって東北の妖怪座敷童のようです。
子供は子供のままでいられないということをどこかに置き忘れてしまい、子供の頃に一緒に遊んだ子供が大人になって、それをヤマワラワに気づかせるというストーリーは、本当に民話のようでもありました。

でも、怪獣を見たくてウルトラ番組を見ていたわけですから、区別は難しいと言えども妖怪登場の話はもっと別のところでやってほしかったと思いますね。
どこかウルトラマンコスモスが登場せずとも、ヤマワラワは現実に気づいて自らの姿を消すこともできたのでしょうから。
ヤマワラワ①







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5
仮面ライダーSPIRITS~出現・生贄・激突・称号
「仮面ライダーSpirits~出現・生贄・激突・称号」

ZXがなぜ作られたのか、そのボディに何故バダンがこだわるのか、そこが分かってきます。

記憶を抜き取られたまま作られたZXのボディは、バダン大首領JUDOを再現するためのものでした。
この世に中には、瓜二つの顔をした人が一人はいると言われてます。
でもそれは瓜二つであるのは表情のことだけで、それ以外のところは全く別であり、それはまさに偶発的なことです。
JUDOを再現するために、そのボディは研究し尽くせばやれるかもしてません。
しかし、それでは無意味なことですよね。
人格の交換で意識そのものをJUDOのものにするため、幾多の人間の脳を移植し、犠牲を強いました。
それを知っただけでも気がおかしくなりそうですが、脳の移植は幾多の人間の犠牲を強いたうえで村雨静香の脳移植はZXのボディと人格のための脳移植はすごい確率で同調係数を引き上げたことになりますが、村雨良の脳移植の寸前のことでした。
これは気がおかしくなること以上に狂い死にしたくなるようなことで、村雨良が自我意識を取り戻し、復讐のためにバダンに戦いを挑むということも吹き飛ばしてしまいました。

歴代の仮面ライダーは、一部の例外を除いて脳改造は免れたことで自由と平和のために秘密結社と戦うことになりましたが、それでも改造人間にされてしまったことで一旦は復讐に燃えていました。
復讐のためだけでは仮面ライダーという称号を飾るわけにもいきませんが、それを乗り越えて生きるためには仮面ライダーという称号を得るために「生」をどうやって得るのかという壁を越えなければなりません。
そのための戦いが仮面ライダーストロンガーとの闘いにはありました。
仮面ライダーSPIRITS~出現・生贄・激突・称号①
仮面ライダーストロンガーは、ZXが自我意識を取り戻す前のコマンダー状態であった時に、滅茶苦茶にやられそうになった経緯があります。
しかも、チャージアップ状態でそうされてしまったということは浅からぬ因縁があったということです。
これがいわゆる「借り」があったということで、バダンの犠牲者を目の前にしてZXの存在場所を知って敢えてやってきていました。
これは借りを返すということ以上に、仮面ライダーストロンガーには思いがあったと思いたいですが、少なくともZXのボディの意味を知った時点では、まだ借りを返すためにフルチャージでいなければならないということだったのでしょう。
仮面ライダーストロンガーの圧倒的優勢の状態で進められた戦いの中で、自らの粉砕を望むZXに対して、感じるところがあったのでしょう。
チャージアップ状態の中で最高の超電子エネルギーを使った超電子稲妻キックを放ったのは、そこを乗り越えないと仮面ライダーという生は宿らないという具合にも見えました。
ZXキックのエネルギーは神のようなエネルギーで放たれる技ですし、超電子稲妻キックに対してそうしたZXキックを放ったということは、無意識に壁を乗り越えようとした行為だったかもしれません。

これもZXが仮面ライダーZXとして生きていく一つのきっかけにすぎず、これ以降歴代の仮面ライダーと共に戦いを行っていくことで、本物になっていったと思います。
仮面ライダーSPIRITS~出現・生贄・激突・称号②
仮面ライダーSPIRITS~出現・生贄・激突・称号③






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3
トカゲ怪人
「トカゲ怪人」

破壊工作員やテロリストを使っての作戦行動なら、胴体力に優れた怪力に特徴のある怪人がメインだったり、指揮を執るのもわかりそうなところがあるんですが、破壊工作員やテロリストに衆向けた人材の育成には、それなりの能力を持った怪人でないと、作戦にそぐうような怪人とは言えません。
ゴルゴムの破壊工作員のやテロリスト材を育成は、人間の自滅を謀ったゴルゴムの陰謀でしたけれど、ここで登場していたトカゲ怪人の意味がよく分かりませんでした。
ゴルゴムの陰謀作戦の先頭に立っていたのか、或いはサポート役に回ったのかトカゲ怪人の行動がよく分かりませんでしたけれど、トカゲはショッカー時代にもとかげ男やトカゲロン、毒トカゲ男など、歴代の秘密結社においてもよく用いられる素体でしたね。

トカゲというとコモドオオトカゲなどの希少な種類であるオオトカゲに目が行って、獰猛であることはもちろんですがその身体からくる怪力と大型の身体に目が行きがちです。
トカゲは爬虫類ですが、そこまで大型であるものは希少であり、毒性を放つものも少ないはずです。
俊敏性とまではいきませんが、カメレオンのように保護色化してしまい、何処に潜んでいるのかわからなくなる側面もあり、このトカゲ怪人の登場した時のゴルゴムの陰謀からすると、トカゲの別の特性に目をつけていた方がよかったかもしれません。
ショッカーのとかげ男も毒トカゲ男、ゲルショッカーのサソリトカゲスも作戦の指揮を執り、自らの特性を生かした作戦遂行を目指していました。
トカゲロンも一見怪獣の様でしたけど、異常な脚力を前面に出しての作戦遂行の先頭に立っていましたね。
決して怪力ではありましたけど、それをメインにした行動ではなく、だけど、作戦遂行の先頭に立っていました。
トカゲ怪人は、見かけがオオトカゲかイグアナのようでしたけど、怪力自体は胴体力によって培われ、それは仮面ライダーBlackも上回っていました。
顎が異常発達していたため、噛む力が尋常ではなく、トカゲロン以上に尻尾が強力で、ここを切断されても生え変わるというトカゲそのものの能力もありました。

バトルホッパーという仮面ライダーBlackの相棒が出てこなければ、もっともつれた戦いになったかもしれませんが、戦いはその時の作戦が打ち破られそうになった時に行われるもので、この時のゴルゴムの作戦にメインで絡んでいたイメージがありませんでした。

こういう古代からの素体に生命力を感じるようなトカゲ怪人は、惜しい気もしました。
もっと演出法が他にあったのではないかという気がします。
トカゲ怪人①






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