「宇宙剣豪 ザムシャー」
ザ・武者。
それをザムシャーとして、自分の剣技に絶対の自信をもって宇宙を駆け巡っていた宇宙の剣豪でした。
こういう存在は面白いですね。
ザムシャーに敗れ去ったマグマ星人に兄弟を設定し、地球に飛来する時にはバルキー星人を自慢の星切丸という剣で切り裂き、しかも圧倒してやってきました。
ハンターナイトツルギが剣の使い手ではありましたが、ザムシャーが剣技で自分の名をあげようとする存在とは思いませんでした。
剣技に優れ、星切丸という剣が名剣でしかもザムシャー自体、鎧で身を包まれているというところが如何にも乱世にいたと思われる武者そのものであり、こういうアプローチで宇宙人を現すことは平成の世ではないと思っていました。
しかも、剣技で自分の名をあげることに専心し、どこかの星や世界を征服宇するとか侵略するとかという欲目とか邪な思いが一切なく、自分の名をあげようと剣で存在感を出していた者に挑もうとするその流れで地球にやってきてしまったというところが、意外に純粋でした。
バルキー星人との戦いで、オオシマ彗星が幾多となって地球上に降り注ぎ、そのためザムシャーの想いとは裏腹に戦うことに専心できないウルトラマンメビウスとGUYSの中で、そのことにも気を取られず、、「戦うこと以外に興味はない!」としてハンターナイトツルギ=ウルトラマンヒカリを追っていたこと自体が物語を面白くしていました。
ザムシャーの星切丸はウルトラマンヒカリによって折られていましたが、それはウルトラマンメビウスとの戦いでメビュームブレードと交わったことで既に折られていたことを知った意味をザムシャーが知ったとき、それは初めて何かを背負って戦うことの重みをザムシャーが悟ったとき、ただの剣豪で終わらないザムシャーの存在感を出していました。
だから、ウルトラマンメビウスの最終話辺りに再登場してきたわけですが、それだけでは物足りなかったザムシャー登場の演出でした。
平成には珍しい傑作だったと思います。
ウルトラマンメビウス ウルトラ怪獣シリーズ2006 08 ザムシャー 新品価格 |