「実験怪獣 ミュー」
人間以外の動物も、小さく幼い頃は可愛いものです。
怪獣は基本的に大きいものと思っていましたが、初代ウルトラマンの時に登場したピグモンを見た時にそういうものでおないんだなと思いました。
怪獣とはいえ、動物系もいれば植物系もいて、地球産の怪獣もいれば宇宙怪獣もいるといった具合に様々ですが、最初から大きいわけでもなく、また暴れん坊でもないですね。
怪獣は特に特撮の産物ですが、現実の世界でも当然のように人間以外の命はあって多種に渡ります。
怪獣とて命あるもの、人に危害を加えるものもいれば人と無関係のところにもいて、でも命の宿るものには違いないですから、人のエゴには引っかかってほしくないものです。
怪獣墓場は、そうした怪獣たちの霊魂が集まっていたところといわれますが、宇宙に漂浪する怪獣が怪獣墓場に行ってしまうのはそうした霊魂の元なった命を感じるからでしょう。
小さな命は見失いがちであり、親が一寸でも目を離すと途端に行方が分からなくなるということは、人も怪獣も同じようです。
怪獣墓場を漂っていたミューは、親とはぐれてしまった幼い怪獣であり、幼いものが人に危害を加えるはあり得ません。
親を探して怪獣墓場を漂っていたのですから、そのままにしとけばいいところ、地球に連れ帰ってしまったことが悲劇といえば悲劇でした。
宇宙怪獣だけに何をエネルギーとしていたのかさえ分からず、それでも成長しても人ほどの大きさにもならないらしいですが、こうした子供の怪獣を何故連れ帰ってしまったのかがよくわかりませんでした。
地球には考え違いをしてる生物学者が多くいて、ミューはその犠牲になってしまいました。
生物学者の為したことの副作用で、幼い怪獣ミューは別の怪獣にさせられてしまい、狂暴化してしまいました。
怪獣墓場に漂う怪獣はそのままにすべきで、怪獣にも命を長らえ支えているテリトリーがあって、そこに人は手を付けてはいけないのです。
ウルトラマン80が超能力者で狂暴・大型化したミューを元に戻して宇宙へ帰していましたけど、宇宙には人の知っていることなどわずかなことしかありません。
命の尊厳を尊重して、人以外にも命があることをしっかり弁えていることはとても大事なことであることを感じさせられました。
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