HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

2021年03月

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メトロン星人(マックス)
「メトロン星人(ウルトラマンマックス)」

傑作宇宙人だったメトロン星人は、ウルトラセブンのアイ・スラッガーで頭から身体を切断され、絵目リム光線で仕留められたはずでした。
それがメトロン星人の父親によって縫合手術を受け、40年もの歳月をかけて復活してきたのが倒されたはずのメトロン星人でした。
頭から身体を両断されていてはまさかの展開でしたけど、この点はさすがにか科学力の高い宇宙人だったと思います。
しかし、策略をもって地球を我が物にしようとしたメトロン星人は、ウルトラセブンと戦い敗れたことで自分の戦闘力そのものには見切りをつけていたかもしれません。
しかし、復活までの40年という歳月はちきゅ人類の進化もしっかり見ていたんだと思いますね。
地球人同士の信頼を利用しての策略は、ウルトラ警備隊とウルトラセブンに阻まれたものの、科学力が進み便利になっていく地球人はメカに頼る傾向となり、メカから発生する電磁波自体は実は人体に良くないことを見抜いており、そこを推し進めようとしていましたが、地球を侵略する意図はないようでしたね。
宇宙人・怪獣とウルトラHEROが戦うシーンは、最大の見せ所であったところ、お決まりの決め技を使わずして決着をつけさせようとしたことはあっても、戦う事すらない珍しい物語だったのが、ウルトラマンマックスに登場した復活メトロン星人でした。
狙われる街ではなく狙われない町。
狙われないのは街ではなく地球そのもので、進化に溺れていた人類は自覚が全くなく、そのまま進化を続ければいずれは滅亡するものとメトロン星人は見ていたようです。
この場合のメカは携帯電話のようでしたが、携帯電話は電波を飛ばすわけですから自然と電磁波は発生してるわけです。
この携帯電話はさらに便利になっているわけですから、中継基地があろうと地球上には多くの多種多様の電波が飛ぶようになったわけです。
この電波は微弱ながら人体に影響を及ぼすどころか、大気中に飛んでるわけですから電離層に影響が出ていることも考えられるわけです。
現代の気象変異はこんなところからも発生してるかもしれません。
しかし、そういう便利さを知ってしまうと影響を顧みないのが人類ですから、これから先のことを復活したメトロン星人は見抜いていたかもしれませんね。
メトロン星人(マックス)②






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ゴ・バター・バ⑥
「ゴ・バター・バ」

多分、強くて最もカッコいいグロンギ怪人でしたね、ゴ・バター・バは。

今や平成から令和にかけての仮面ライダーはライダーらしいところはなく〇〇レンジャーの宝庫府へ行ってしまい、残ったのは仮面ライダーという名前だけになってしまいましたが、その平成初の仮面ライダーであった仮面ライダークウガでは、様々な試みが見られました。
仮面ライダーとくればバイクなんですけど、仮面ライダークウガはトライチェイサーという警察から与えられていたバイクを使っていました。
仮面ライダークウガも古代の戦士であり、太古の昔では馬に乗っていたところをバイクに置き換えていたところがありましたけど、それをグロンギ怪人にも適用し、古代は馬でありながら現代ではバイクを駆使し、ゲゲルを遂行させようとしていたのがゴ・バター・バでした。
紅いマフラーは仮面ライダー1号や仮面ライダー2号が纏っていましたが、仮面ライダークウガでもまかなかったこの紅いマフラーを纏ってバギブソンを駆るゴ・バター・バは、仮面ライダーの原点を意識させていたグロンギ怪人でした。
バギブソンとは現代語に置き換えればナイクロンとなり、仮面ライダーの原点であったサイクロンを意識したネーミングであったことはどこかで聞きましたけど、バイク乗り、ライダーとしての腕前は仮面ライダークウガよりも上だったのかもしれません。
ビートチェイサーというある意味スーパーバイクが出てこなければ、トライチェイサーでのバイクバトルはしっかり仮面ライダークウガを上回っていましたし、見応えも十分でした。
ゴ・バター・バ⑤
ここに来てとにかく強力になったグロンギ怪人は、身体の骨密度や筋肉量と密度がかなり強力になっていたためか、無欠の怪人のように見えてしまったところ、ゴ・バター・バは噴煙を嫌うという欠点みたいなものがありましたね。
しかし、仮面ライダークウガとしてもフォームチェンジしてもかわされて圧倒されてしまうゴ・バター・バの力を見るに、パワーアップしていないと戦いにもならなかったかもしれません。
金の力、ライジングの力を得、愛車もビートチェイサーになってバイク的にもゴ・バター・バを上回って、ようやくマイティ・キックで倒すことが出来ましたけど、この時のゴ・バター・バの爆発ぶりは身体の骨密度や筋肉量と密度がかなり強力になっていた上に内臓していたエネルギー濃度は信じられない位高かったのでしょうね。

設定と物語の流れ自体に仮面ライダーの原点と、ゴ・バター・バの強力さが際立った話でした。




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カオスヘッダー・イブリース
「カオスヘッダー・イブリース」

ウルトラマンコスモスに出てきたカオスヘッダーは、争い渦巻く惑星で秩序をもたらそうとして人工的に作られた発光生命体でした。
どの惑星であろうと、争いごとの真っただ中ではその争いの渦中にある人の心には秩序を保とうとするものは見えません。
敵味方関係なく秩序を意識できれば、調和が生まれるきっかけになるでしょうけど、人はそれが分かるものがいたとしても多勢に無勢じゃないですけど、劣勢に追い込まれた中では難しいものです。
だから人がいる限り争い、戦争が起こる、それは人の悲しい運命かもしれません。

宇宙が出来てこの世が形成された頃は、想像もできませんが、光と闇の構図ではなく、闇から光が生まれてきたのでしょう。
自然発生的に偶然が重なる中で生まれた光が人の心に宿った時、知性が生まれたのかもしれません。
しかし、物事の始まりが闇からだったために人が知性と知能を有するようになっても、争いという避けられぬ運命が証明してるように人の心の中には闇が存在します。
そうした現実を前にして、秩序をもたらそうとして作られたカオスヘッダーは、人の心に巣くう妬み嫉み、裏切りや残忍さという闇の部分を知るに至り、自分がやろうとしていることの無力さを感じて闇の力に負けてしまった存在なのかもしれません。
人工的な発光生命体であろうと歪んでいても自我意識に無意識にでも目覚めていれば、それは進化します。
カオスヘッダーは闇に引き込まれてしまったことにすら気づかず、歪んだ自己意識の中闇の世界からその外を見、物質や生物に憑依して想いのまま生きていた中で、外からの刺激で進化を遂げ、しかし知能や知性を有する人間の感情というものの前に、憎しみや怒りという闇の前にそれらを含む感情ちうものをどこかに置いてきてしまったようです。
きっかけが何であろうと感情に気づいて興味を持ったことで人の憑依したカオスヘッダーは、感情の中にある闇だけを見てしまって進化した結果、カオスヘッダー・イブリースとして実体化していました。
進化する闇の中に潜む悪魔の如きカオスヘッダー・イブリースは、進化していただけにまさしく悪魔の王の如き、姿と行動でした。
カスヘッダー・イブリースまで行ってしまったカオスヘッダーは闇=悪魔の如きでしたから、感情の中にある優しさと愛情という感情の光のところを弁えておらず、ここに触れたことでバランスを崩していましたね。
カオスヘッダーは人工創作物という事が基本であったために、弁えていなかった光の部分に触れることは揺らぎにつながっていたのでしょうけど、それが偶発的で振れたことさえ分からないままであったことが、後に悲劇を生んでいました。
カオスヘッダー・イブリース⑤



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ギメラゴメラ①
「ギメラゴメラ」

鶏の長い首と顔、右手首が蛇頭、左手首が龍の頭、そして胴の部分に大きな人間の口があって、鶏の頭からは火炎、両腕の頭からは破壊光線、胴体の口から毒ガスを吐くとなるとギメラゴメラは合成怪人だたでしょうね。
太陽を挟んで地球の真裏の惑星にあったと思われるクライシス帝国があった惑星は、環境的に地球に近いものだっただけにギメラゴメラは地球にもいたような生物を合わせ、地球と違って二酸化炭素に満ちた世界であっただけにそうした外見とは裏腹にギメラゴメラの体内は怪奇な世界だったかもしれません。
仮面ライダーと言えば敵組織の俗にいう怪人は改造人間でしたけど、これだけ様々な能力と外見を舌ギメラゴメラを見ると、これこそ怪奇な生かされた生物としての怪人であり、理解不能なところばかりあります。
クライシス敵国の地球移民計画推進のための兵士を蝶と化して操るギメラゴメラの両腕先の怪奇な頭を含めた3つの頭から発していた三原色光線は、クライシス兵士を蝶と化すだけではなく人間にも憑依させていたとなると、怪奇中の怪奇な獣と言うことにもなり、クライシス帝国の四大隊長の中でも出生だけで最も虐げられていたゲドリアン配下の怪魔異星生獣ということになりますね。
出生だけでと書きましたけど、これが怪人にとっては最も重いところであり、環境は劣悪だったでしょうけど、地球と同じ太陽の恵みを受けていたクライシス帝国の中でも心情的に劣悪だったのは怪魔界だったのでしょう。
ゲドリアンだけが怪魔界の原人であって、その配下にいた怪魔異生獣は生体手術と怪魔界の理解できない劣悪環境が生み出してしまった怪人でありそうなことは、ギメラゴメラを見てると分かりそうな感じがします。
けど、合成獣でありながら仮面ライダーBlackRXを苦戦させていたのは、ギメラゴメラの多様な能力だけではなく、作られた怪人でありながらゲドリアンへの忠誠心の強さからだったかもしれません。
ギメラゴメラ③



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ゴメノス②
「剛腕怪地底獣 ゴメノス」

怪獣は基本的に本能だけの生き物です。
知能はわずかもわずかで、知能は増えれば怪獣としての力は落ちるようです。
ウルトラマンガイアに登場したゴメノスは地球怪獣で、怪獣らしい怪獣でした。
時代が時代なら、大怪獣として扱われたかもしれません。
怪獣に知能を持たせたり、様々な武器を与えてみたり、逆にその怪獣を操ろうとするのは宇宙人ではなく地球人であったりと、時を追うごとに怪獣の基本設定から外れて言ってたような気がします。
これも時代のせいなんでしょうが、ウルトラマンガイアにおいては敵は根源的破滅招来体という謎めいた知的生命体であり、その配下の宇宙人や宇宙怪獣の一部でした。
これに対して科学力が進む中で、怪獣を操ろうと試みていた科学者が登場したりしていましたが、地球人は大体が損得勘定と自分のことだけを考える傾向が強いので、おとなしめで眠っていることが多かった地球怪獣も、根源的破滅招来体の策略による影響とそうした科学者の犠牲になることが多かったようです。
ゴメノス登場の話では、パーセルという怪獣を操る器具がゴメノスに打ち込まれていましたが、いわば大自然の産物の様なゴメノスをチンケな科学者の発明器具で操ろうなど、神ならぬ大自然に対する冒瀆の様なものです。
案の定、怪獣を操ろうとした試みは大自然、ゴメノスには通用しないどころか本能で生きる怪獣ゴメノスの怒りを買い、暴走させてしまいました。

ゴメノスは地底不覚眠っていただけの怪獣だったのかもしれません。
怪獣という自然の怒りは、自らも他からも抑えることはできないことは明らかで、ゴメノス登場の話は人間は自然に逆らえないし、逆らうべきではないと言ってるようにも見えました。
暴走したゴメノスへの対処は、もはや倒すしかなかったところでしたけど、人間の開発していた戦闘力ではどうすることも出来ず、指しものウルトラマンガイアもゴメノスの剛力に苦戦していました。
パーセルを開発してゴメノスに殺されてしまった科学者への想いデウルトラマンガイア自体が怒りのパワーを発揮したかのような展開でゴメノスは倒されてしまいましたが、どんな意思があろうとその科学者は自然に対抗していたのであり、それを背景にしていたウルトラマンガイアにはゴメノスを倒す以外にゴメノス暴走を止める手立てはなかったのかと、考えさせられました。
ゴメノス④



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イラガ怪人②
「イラガ怪人」

今はどうかわからないけど、自分は地方の片田舎で過ごしたことがあったので、受験勉強に取り組む夜、ヘラのガラス窓に部屋の明りに引き寄せられていろんな虫がへばりついていたことを思い出します。
いろんな虫がいたんでしょうけど、その中にはイラガがいたんでしょうね。
イラガを始めとした改造人間・怪人の創出は昭和の仮面ライダーシリーズではよく見かけられたことですが、昆虫は卵から孵化し、幼体から成体へと変態していくところをすべてではなく、使えそうなところをチョイスして改造人間・怪人に仕立て上げていました。
幼体から成体への変態はショッカー時代のドクガンダーから始まったと思いますが、ドグマ時代のギョストマにも使われていましたね。
面白かったのはドクガンダーで、仮面ライダー旧2号のライダーキックを受けた衝撃を自らが繭化して成体への変態エネルギーに変えていましたが、この繭は大きな卵に見えたものです。
仮面ライダーBlackに登場したイラガ怪人は、ゴルゴム怪人そのものが何百万年もの昔から生き永らえてきたいわば怪人でしたから、肉体のどこかに生体改造を施されていたかもしれませんが、少なくとも卵から孵化した幼体が成体にならずにここまで来ていたものと考えられます。
繭は幼体が成体へと変態する上での自らの身体を守るものとして、自らが吐き出す糸で作られますが、イラガ怪人の繭は長い年月変態していなかったことでの大きなエネルギーが蓄積されていたのか、あらゆるエネルギーを更に吸収し、特筆だったのは仮面ライダーBlackの変身時に発生するエネルギーまでも吸収していたことでした。
この特徴を持った繭を街中に埋め込まれては、うっかり変身しようとすると街中の電気を始めとしたエネルギー等々を吸収され街中がパニック状態になってしまうということで、繭自体は優れものだったところ、仮面ライダーBlackを始めとした仮面ライダーを倒すには、変身される前に手を打っておくというある意味基本的な作戦でした。

イラガ怪人はイラガの幼体の怪人だけあって、身体中に棘が生えていましたが、この棘を飛ばして重ね合わせることで繭が生成され、そのテリトリーの拡大を図ることが出来る優れものでしたが、棘自体は手裏剣にもなり、人に当たれば皮膚組織から身体の呼吸器官に入り込んで窒息状態にしてしまう武器にもなったようですが、街をパニック状態に陥れることと仮面ライダーBlackの体内からキングストーンを取り出してしまうことが狙いだったようでしたから、繭の存在が目立っていましたね。
でも、イラガ怪人は怪人としての戦闘力は高いとは言えず、仮面ライダーBlackに空中変身を許してからは結局ライダーパンチとライダーキックの連携で倒されていましたが、戦闘武器を効果的に使うことがあれば勝負は分らなかったかもしれず、意外と目の離せない怪人でもありました。
イラガ怪人①





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モズイ③
「妖獣 モズイ」

太古の昔には、人間が済む人間界と妖怪が潜む魔界、霊魂ひしめく霊界があってその境目がはっきりしてなかったという話があります。
自分の世界以外に移動できないのは人間だけで、妖怪と霊魂はそこかしこに潜んで存在感を感じさせていたために恐れの対象でもあったようです。
妖怪や霊魂に恐れの感を抱いていたのは人間だけで、人を怖がらせることで存在感を出していたのは妖怪や霊魂だったというわけです。
人は感情を有するから知的動物なわけであって、その感情に中には恐れや喜びなんかがあったりしますが、その感情が人間を進歩させたり留まらせたりするのですけど、こういう感情を利用するような魔物がいたりするのは妖怪ですね。
ウルトラマンダイナに登場したモズイは、人間の恐れを食べて潜んでいた魔物であり、正に恐れの塊です。
恐れは陽の照った日中よりも陽が暮れて月灯りだけが時々照らす夜間の方が、際立ちます。
太古の昔は陽の灯りだけが頼りで、電機などのエネルギーはなかったわけですから夜間は卓袱の闇に月灯りや星灯りが地を照らし、その灯りを反射するのは水面だけでした。
こうなるとその水面は神秘めいていて、妖怪などの魔物が潜みそうな感じです。
モズイは、全身黒っぽかったのは恐れという人の心の闇を吸収していた塊だったからかもしれず、人の心の闇を象徴していたためでしょう。
月灯りという闇を照らすような灯りの中に浮かび上がるモズイは、闇の存在だけに神秘めいた印象がありました。
正確には魔物・妖怪であって怪獣ではなかったのですが、太古の昔から現代に至るまで長く青銅鏡の中に封じ込められていたために、人の恐れという感情が増幅することと比例して魔力を持つような怪獣になっていたのかもしれません。
月灯りは月が満月状態に近づけば近づくほど、闇のエネルギーを増幅させるものかもしれず、モズイの力はそういうことにも比例していたかもしれません。
モズイ
ウルトラシリーズも平成に入ると、それまで以上に傑出した怪獣が出てきませんでしたけど、時々これは、、、という怪獣が出てきます。
ウルトラマンダイナも中盤以降はデザインも演出もよかった怪獣が時に登場していましたが、このモズイはその部類に入るでしょうね。
モズイ⑤



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バラロイド
「バラロイド」

仮面ライダーも始まったばかりの頃は、植物型の改造人間がそれも印象的に登場していました。
ショッカーの改造人間としてはサラセニアンから始まりましたけど、植物と言ったって食虫植物でした。
植物には違いないけど、近寄った虫などを食べてしまう動物的なところがありましたから、そのある種獰猛さに目が行ってた気がします。
ショッカーも後期になるとバラランガが出てきて、しかもキレイなバラのイメージか女改造人間を持ち出し、花以外のところの至るところに棘が生えたバラそのものに意識がいきながら、真っ赤なバラの花に目が行ってしまうところが印象的でした。
その後も植物をモチーフとした改造人間は登場していたんでしょうけど、女改造人間は登場しても植物型改造人間の登場する機会は減ってたような気がします。
きっと植物自体に改造人間のイメージを求めるのは難しかったんでしょうね。
メカを持ち込めば、どうしても逆の方向へ行ってしまうでしょうし。
仮面ライダーZXに至って、バダンの改造人間が強化改造されたUFOサイボーグという摩訶不思議な時空魔法陣から出てきたという設定がなければ、植物でもバラランガ以来のバラをモチーフとしたバラロイドの登場はなかったのでしょう。
バラロイドは、顔面のバラの花自体が武器であり、花弁の一枚一枚が手裏剣のような武器となり、しかも粘着性があったことから投げつけられた相手の口や鼻に張り付いて窒息させる効力までありました。
しかも、茎のそのものが棘を強化してついたままで、しなやかな鞭となり棒状となるまるで仮面ライダーXのライドルの様な武器と化していました。
しかし何と言っても、バラロイドの顔面であるバラの花自体が巨大化して投げつけられてしまうところに大きな特徴があり、その花の下部から発狂ガスまで噴出するとなると、人間と合わせた生体改造を施された改造人間としては謎めきすぎて、時空魔法陣から出てきたという設定がなければ説明がつかなかったような気がします。
バラロイドを始めとしたUFOサイボーグは時空魔法陣から出てきた改造人間ですが、時空魔法陣とは何かというと謎が多すぎて最早人間の作り出した具材としては説明が尽きそうにもありません。

スカイライダーと仮面ライダーZXを狙って出てきたのがバラロイドらしいですが、あくまでバラがモチーフであり出所は謎の時空魔法陣ですが、少なくとも飛行能力とは無関係のバラロイドがスカイライダーと仮面ライダーZXに向かっていったことにはやっぱり謎がありました。

しかし、闇の秘密結社の作り出す改造人間はどこか人間の生き血とは無関係ではなさそうなところがありましたから、そういう意味ではバラロイドは想像を掻き立てる改造人間であったような気がします。
バラロイド③
バラロイド⑤



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ガギII③
「バリヤー怪獣 ガギII」

バリアーを張る怪獣となれば、紛れもなく宇宙怪獣でしょう。
宇宙から飛来し、卵を地中深く産み付けて繁殖するため成長ホルモンを得ようと地中からその対象を狙っていたのは、一つとは考えにくいところ、やっぱりガギは2体目が登場しました。
侵略宇宙人がバリアーを張る力を得たのはその科学力からという事はあると思いますが、ガギは立派な怪獣であり、パワー型の怪獣ではあったものの科学力を有するほど知能があったとは考えにくいですね。
怪獣が宇宙怪獣となれば、地球人が考えるほど怪獣が生まれた環境は想像し得ないことが多いと思います。
それでも卵を産み付け、成長ホルモンを得ようとするなど地球生物のようなところが多かったのは、ガギそのものが飛来していたのは太古の昔で、気の遠くなる時間を費やす中で地球環境に生き物として順応していったのかもしれません。

角先から破壊光線を発していたなど、そこも宇宙怪獣だった名残かもしれませんが、ガギの場合はなんと言ってもバリアーを張ることで自分のテリトリーを確保しようとしていたところに特徴がありましたが、縄張りを守ろうとするのは地球上の動物と変わるところはありませんね、
ガギはその姿を見ても分かる通り、怪力の持ち主であり、鋏状の両手にある長い触手ガギビュートがありましたから、戦う相手としては接近戦でもある程度距離をおいても戦いにくい怪獣でした。
バリアーでも長い触手でも自分のテリトリーを置いて確保しようとしていたんでしょう。
ガギの初代もウルトラマンティガがパワータイプに変わらなければ対抗できないほどの怪力怪獣でしたが、ガギⅡはガギⅡの怪力を上回る強力怪獣であったシルバゴンとほぼ同時に同じ場所に現れてしまったことが不運でした。

シルバゴンが恐ろしく近眼であり、距離を置いて戦えば分からなかったかもしれませんが、そこまでの知能を求めるのは酷でしたね。
ガギⅡの場合は、成長ホルモンを得るための体力増強のために初代ガギとは違って人気もまばらな沈淪地帯にいたのかもしれません。
ガギII④
ガギII



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ビデオン⑤
「ビデオン」

今となっては時代を感じてしまう代物となったビデオ。
仮面ライダーが昭和に放映されていた時代の終わりにようやく出てきたビデオは、高価なものでした。
迂闊に変えるものでもなかったこのビデオが、仮面ライダーに登場する改造人間のモチーフになるとは思いもしませんでしたね。
しかし、仮面ライダーV3に登場したテレビバエのようにメカと動物がはっきりしたう上の融合だと改造人間ぽい感じがしてわかりますが、仮面ライダースーパー1のジンドグマ編で登場したビデオンとなるとロボットでしたね。
改造人間は動植物と人間を融合させる生体改造から始まり、その動植物が単体から複数、そして金属メカが持ち込まれていきましたが、歴史上の悪人の遺伝子を用いたものやモチーフとする動物の獣性に重きをおいたり、メカ的要素が多くなった上に秘密結社の首領の意思の伝達体であった虫をは蔓延らせたりと、応用されていきました。
行きついた感のあった改造人間のモチーフはどこにあろうと人間との融合体が基本であるところ、仮面ライダースーパー1のジンドグマ編はその基本的な考え方がどこかへ行ってしまいました。
日用品がモチーフとは言いますけど、ビデオはまだ日用品ではなく、まだ復旧しきれてない時代でしたから、これをモチーフにしようともビデオが前面に出てしまうロボットのような感じで、いわば人造人間のようになったものだと思います。
ビデオン①
今でもそうかもしれませんが、以前カメラで写真を撮られることを嫌う人がいたものです。
これは写真を撮られることで魂を抜き取られるという妄想から来ているものだと思いますが、ビデオデッキが出てきた頃はビデオソフトをデッキで見ることだけで、今の時代のように動画を取ることはありませんでした。
ビデオンのビデオカメラで撮ったものをビデオン自身の体内に吸収してビデオの中に収める能力や、自らがビデオテープと化して再生されることで具現化する能力というものは、そうした妄想を思い起こさせていました。
しかし、自分の体内にあるビデオに吸収したとしても、相手の意思は確かにあったわけですから仮面ライダースーパー1のような超人となると、装甲的には大したことにないビデオンは対処の仕様がありませんでしたね。

それにしてもレーダーハンドやパワーハンド、赤心少林拳の正拳突き、そしてスーパーライダー稲妻旋風キックが使用されるなど、目立った改造人間ではなかった割には使われた仮面ライダースーパー1の決め技が多かったのはストーリーによるものなのでしょうね。
ビデオン



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