デビロン⑤
「テレパシィ怪獣 デビロン」

悪魔とは、人の心を落とし込んで乱し、救いようのない状態にしてしまうか、悪意を持って乗り移ってしまう者、ことを指すのでしょう。
乗り移りとは聞こえがよさそうな感じですが、人の心をそのままに憑依してしまってどうしようもない状態にすることで、悪魔とは生きる者とそうでない者の中間に潜むような感じがします。
人を殺めてしまっては、それは殺人鬼ですが、生かさず殺さずという状態にさせることで絶望の淵においやることなんでしょうね。

ウルトラマン80に出てきた怪獣デビロンは、肩書がテレパシィ怪獣とされていましたけど、テレパシーというより念動力による念波が凄くて、それを浴びた者は如何ともしがたい状態に落とし込まれていたんでしょうね。
しかも、肉体も精神ものっとってしまう憑依は、防ぐ術がありません。
宇宙の悪魔と呼ばれたデビロンは、手が付けられない悪魔であり幾多の星を滅ぼしてしまっていたそうですが、どういう手段を用いたのかはわかりませんでしたけど、スノーアートに閉じ込めてしまうのが背一杯だったんでしょうね。
地球でも怨念の生き物はいるもので、古参の武術家はよくそうした怨念を優れた剣術等で対峙しフイインしてしまうことがありました。
次元は違うかもしれませんが、そうした怨念の宇宙版だったかもしれません。
デビロンの念動力は時にテレパシーとなり、時に破壊効果を出していましたけど、邪念・悪意の塊のような成分がほとんぢおだったのでしょう。
UGM隊員が知らずにスノーアートの盲点であった赤外線を充ててしまったことで封印が解除され乗り移ったと思ら、次はウルトラマン80でした。
どんなに鍛えていても人間の精神力では耐えらないデビロンの能力は、超人ウルトラマン委は通用しなかったというところでしたけど、デビロンが繰り広げた行為は悪魔そのものでした。
古参の武士宇宙の果てでの幽閉行為は、時が経ってしまっては分らないことは当然のことですけど、悪魔は死なないことがミソで、幽閉された中でもその精神力による影響は失われないことが怨念や悪魔が、安念や悪魔たる所以なんでしょう。

真空状態が弱点であったことについては、笑うしかなく、デビロンは悪魔怪獣というよりかなりのひねくれものでどうしようもない存在だったと思いますね。
デビロン①



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