ラブラス③
「人間怪獣 ラブラス」

怪獣が何かしらの拍子で怪獣化してしまうことも信じられないことですが、ウルトラマン80には怪獣化光線なる特殊能力で人間を怪獣に変えてしまう恐ろしい怪獣ギマイラという怪獣が出てきました。
その当時の地球防衛軍であったUGMのイトウチーフを、ある程度意思を保ったまま怪獣に変えてしまうというもので、その何年か前にも場所を変えて同じことをしてたようです。
いきなり姿や心を怪獣化してしまうものではなく、ギマイラの咆哮で気を操られ姿を怪獣へと変えられてしまうもののようです。
ギマイラの咆哮が鳴り響く中では正気も失てしまうらしいですけど、ラブラスという名のラブのところには人間としての気持ちが込められていたのではないかと思います。
咆哮さえなければ人間の気を保ったまで、咆哮により怪獣となってしまうものですから、気が強くメンタル面での強化がなされていれば局面においては咆哮が鳴っていても人間としての正気を取り戻してしまうこともあったようです。
しかし、極端な話、心は人間で姿は怪獣というアンバランスさに気づいたとき、正気を保とうとすることはまるでこの世の地獄にあってしまったようなものです。

この怪獣化はそれに気づいたとしてもどうしようもなく、死ななければ人間に戻れないという信じられないものでした。

ラブラスの外見は怪獣ですが、どことなく人間である要素を含んだ恐竜のようでもあり、この微妙なところが人一倍残酷だった気がします。
ラブラスはダロンと戦い、いずこへと姿を消した後、ギマイラと戦い苦戦を強いられていたウルトラマン80の前に姿を現してギマイラと戦いますが、この姿を隠していた中で人間としての覚悟がどこかで定まっていたのではないかという感じもありました。
人間が人間であろうという気構えはなめたものではなく、信じられない怪獣化光線もその前には遂に覚醒されていた感じがあったものと思います。
ギマイラにラブラスは敗れ死を迎えようとしたとき、イトウチーフの恋人であり宇宙人であったものに命を与えられて救われますが、善良な宇宙人の命が失われたことは大きな犠牲でした。

今も昔も地球に飛来した宇宙怪獣が憎いというのは、こういう事態を引き起こすからなんでしょう。
ラブラス⑥



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