クラゲロン
「クラゲロン」

その昔、ショッカーにはトカゲロンという強力改造人間がいました。
こんな強力改造人間を作り出せるのに、その後には脆弱性満載のクラゲダールという改造人間を仮面ライダーに差し向けていました。
トカゲロンとは正反対で、モチーフ的にはクラゲダールから持ってきたような改造人間がスカイライダーで登場していました。
それがクラゲロンです。
同時に登場していたサイダンプは強固な身体でスカイライダーの必殺スカイキックを受け止めていたのに対し、クラゲロンはその軟体的な身体でスカイキックの衝撃の無効化を図っていました。
トカゲロンとクラゲロンの正反対性はそのままサイダンプとクラゲロンにも当てはまていたような気がします。
トカゲロンは自惚れ、サイダンプは脳筋的であった差はありましたが、それぞれライダーキックやスカイキックを破っていた強力さには共通したものがあります。
クラゲロンはその名の通り、クラゲがモチーフです。
海遊しているクラゲは、その海の汚染が酷いところに特に浮遊するかのように生きていますが、身体のほぼ90%異常が水分なので、これをモチーフに改造人間を制作しようとすると、身体のほとんどの成分が水分となり、生体改造手術がし難くなりますね。
ネオショッカーの香港・九竜島支部からやってきたということには頷けるところがありますが、身体のほとんどが水分では生体改造手術が施せないので、その特性となった脆弱性を生かすために毒子クラゲというクラゲロンの分身のような武器も合わせて作っていったのでしょう。
秘密結社の改造人間は、一部を除き、モチーフにメカを持ち込むことから始まりますから、クラゲロンの身体もほとんどが水分というわけにもいかなかったでしょうね。

スカイキックのような強力とは言えストレートなキック技は衝撃を吸収してしまいそうですが、趙電ドリルキックのような強力な捻りの前にはその耐久性も蹴散らされ敗れ去っていったのも分かるような気がします。

脳筋的であったサイダンプとの共闘は、クラゲロンの毒子クラゲをどう生かすのかということで知力がクラゲロンにはあったとされているようですが、これはクラゲロンの武器をどう生かすのかという大幹部・魔人提督のタクトがどう振るわれるのかということであって、クラゲロンに知力があったというわけではありません。
ただ、サイダンプに比して多少は優れていた気もしますがね。
右腕が長い鞭や独特のロープのようで、敵を引き込む、打ち付けることに長けていたところも見所としては面白かったですね。
クラゲロン⑤



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