イズマエル①
「イズマエル」

ULTRAMANに登場したザ・ワンは、異なる宇宙生物が人間に取り付き、人間を精神ごと取り込んでしまったと思ったら、地球上の爬虫類・両生類をはじめとして血の匂いに引き込まれるようにカラスまで取り込んで、まるで地上に現れた悪魔のような姿になっていました。
悪魔とは人間が想像した地獄の使者の想像みたいなものですが、得体のしれない闇からやってきた宇宙生物が血というよりは闇の気配に取り込まれる生物を融合してるその先にあった姿は、悪魔を創造せざるを得なかったものでした。
ザ・ワンはウルトラマン・ザ・ネクストに倒されますが、原子分子レベルまで滅失したかといえばそうではないらしく、言ってみればこのザ・ワンの破片がその後様々な能力と姿を形成してスペースビーストとして登場してきました。
ウルトラマン・ザ・ネクストもウルトラマンネクサスとなり、しかもデュナミスト=適合車が変わる中で、その姿と能力を変えてきました。
ウルトラマンネクサスがスペースビーストを倒す旅に闇の力も追い込まれていき、ザ・ワンの破片によって表れていったスペースビーストも最終局面を迎えました。
最後に登場したのがイズマエル。
ウルトラマンネクサスのデュナミストが弱体化していたとはいえ、イズマエルが強力だったのは、それまでに登場し倒されてきたスペースビーストの融合体であったからでした。
何体かの怪獣が融合すると強力になるものですけど、イズマエルはそんなレベルを超えていたような気がします。

頭部 ザ・ワン+ガルベロスの中央の首
左肩 グランテラ・リザリアスグローラーの頭部
右肩 ノスフェル・メガフラシの頭部
胸 バンピーラの顔
背中 ガルベロスの肩から背中全般、ザ・ワンの背中の突起物
腹部 クトゥーラの顔
右腕 ノスフェルの腕・ラフレイアの花弁
左腕 ゴルゴレムの頭部
尻尾 グランテラの尻尾の先端
右足 ペドレオンの頭
左足 バグバズンの頭
といったところでしょうか。
しかも各部位にはそれぞれのビーストの能力が発揮されていたこともあって、個々のビーストが存在感を失わずにしっかりアピールしていました。
こういう融合・合体は、この時のイズマエルが初めてだったのではないでしょうか。
融合・合体獣というと、一体の個性が出てしまい、各部の特徴は失われてしまうものですが、イズマエルはその逆を行っていました。
ザ・ワンもそんな感じがあり、悪魔というイメージが基本としてあったことが前面にでていたことで名作ビーストとなっていましたけど、イズマエルは根本としてそのザ・ワンの強化版として考えられていたそうです。
なんとなくガルベロスが根本にあった気がしますが、ザ・ワンが分子レベルで焼失を防いでいた果てがイズマエルだったとすると、強化しながら基本に融合しようとしていたのは、闇の力が働いていたとはいえ、闇の力の時の流れも光の時の流れと同じようなものと言えるのかもしれません。
イズマエル⑤
イズマエル⑧

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