メガール将軍③
「大幹部メガール将軍」

歴代の大幹部は、歴代秘密結社の大首領に準ずる存在、それは言い過ぎかもしれませんが、ショッカーが改造人間を駆使して世界を征服するという企てを持って存在した際に、現場の最高戦力である改造人間と大首領の間につなぎ止める大きな存在感を持った存在が必要だった、、、それが大幹部だったと思います。
大首領の意を忠実に受けながら、自らの強烈な個性を出して改造人間たちを指揮する存在は、仮面ライダーが宿敵として存在が大きくなるにつれ、必要になっていったと思います。
だから、大首領と大幹部は密接でなければならなかったと思いますね。
密接でありながら空天井のような大首領からすると、大幹部は強烈な存在と強力な戦力を有した者であるのは確かですが、思惑一つで届きそうな感じがあったのも確かです。
デルザー軍団が存在してた頃までは、孤独感を消し去りそうな強烈さがあった大首領でしたけど、ここを仮面ライダーが乗り切って以降は、大首領の存在感もどこか変わっていった感がありました。
ドグマ王国も神秘的というか、その感じに同等位に見えそうで見えないような強烈な気味悪さがありました。
それを明確にしていそうだったのが、ドグマ親衛隊でした。
ドグマ親衛隊は帝王テラーマクロの強烈な存在感を表面的に際立たせるものだったと思いますが、このドグマ親衛隊がテラーマクロの側近らしく傍にいたため、大幹部だったはずのメガール将軍とどういう立場の違いというか上下関係がどうだったのかはっきり分かりません。
言い争ってみたり、メガール将軍の指揮自体を非難することの多かったドグマ親衛隊の様子を見るに、上下関係を惑わす要因にもなっていましたね。
理想郷を作るとか独自の拳法を持っていたはずのドグマ帝国において、最大の弱点がこの上下関係があやふやで、帝国という組織が組織でなかったところにあったと思います。
惑星開発改造人間第1号であったはずのメガール将軍は、影武者を使いこなすなど、それまでの歴代の大幹部とは異なる赴きを出し、闇の存在感みたいなものがありました。
惑星開発改造人間第1号に選ばれていた位ですから、本来はそぐく優秀な存在で肉体にも優れていたのでしょう。
人間の科学力が背伸びをしたために思わず修復不可能な事故にあってしまったところをテラーマクロに付け込まれた誘惑に乗って、テラーマクロの傘下に入り複縦カプセルを埋め込まれた時点で、その優秀さが裏目に出て行っていました。
大幹部でありながら帝王テラーマクロの信任は薄かったみたいで、でもそれに対抗できる存在がドグマ親衛隊という側近しかいなかったことにドグマ王国もメガール将軍も招かざる悲劇がありました。

歴代組織の大幹部は元から歪んだ性格や思想がありました。
その点からするとメガール将軍は、テラーマクロに付け込まれて騙されるまではドグマとは正反対の位置にいたはずの人間であり、仮面ライダーシリーズでの大幹部としては初めてではなかったでしょうか。
これも人の科学力が背伸びをしようとしたための悲劇だったかもしれません。
メガール将軍⑨
メガール将軍②



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