「ハイパークローン怪獣 ネオザルス」
遺伝子操作は生命に対する冒瀆かもしれません。
命の芽生えはそもそも人の知恵や力がおよばないところから始まっています。
人は信心深い者が多いですけど、それが神を信じすぎる事が深ければ深いほど、命は神がもたらした領域から生み出されたものとすれば、神への冒瀆になるかもしれません。
しかし、人類の数、いわゆる人口の爆発は人類が招いたことであり、人類が自らの手で解決していかなければならないことだろうと思います。
人類が自らの手で解決しなければいけないことは多岐に渡りますね。
ウィルスの解明と分析による防御、そして抗体発見による滅失、傷害発生の解明と矯正、難病の克服等々人間の身体の中と環境には謎が多く、予知も不可能です。
階段を一段ずつ上がるように医療技術と設備の向上、そしてあらゆる方向への探求心は生命の維持と向上に向けられるべきで、人間が招いた文明の繁栄の裏側で背負うものは人知で乗り切らなければなりません。
人口爆発の裏側では人が簡単に死に過ぎることもありますが、生きている人間をどう生かすのかという問題は、食料の確保に目が向けられます。
その食糧確保のために遺伝子が研究され、現実の世界でもその遺伝子が操作され、クローン技術が使えるようになってきています。
遺伝子操作によるクローン技術の発達は食糧確保の段階でも、命への冒瀆になるかもしれませんが、そうでもしないと人類を生きさせていくことにはつながらないような気がします。
これはいわゆるギリギリのラインの遺伝子操作ですね。
危険な環境での作業、侵略者の撃退は人類が宇宙進出を図ろうとするうえで避けられないことですけど、これを地中で眠る怪獣の遺伝子操作で為すことに関しては、人類にとって操作できればいいのですが、その怪獣自体が人にとっては謎の存在ですから、人の指示通りに行動するよう怪獣の遺伝子操作をすることは「ほとんど不可能です。
ウルトラマンダイナに登場したネオザルスは、新たな怪獣という単純なネーミングでしたけど、やはり怪獣という分野も人にとっては未知の領域であり、そこに遺伝子操作を持ち込むことには人類の科学力はまだまだ追いついていなかったということです。
怪力で知られたクローンシルバゴンやウルトラマンダイナ。ストロングタイプを打ち負かしてしまうほどの怪力を誇ったネオザルスは、そもそもの冬眠状態であった怪獣の蘇生を知らな過ぎて、想定外の存在になってしまったということでしょう。
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