タマムシ怪人②
「タマムシ怪人」

仮面ライダーの相棒は、いわゆるスーパーマシンでした。
いくつかの例外はあれど、仮面ライダーが変身すれば愛車も通常のマシンからスーパーマシンへと変貌する、これは超人・仮面ライダーでなければ乗りこなせないほどの強力バイクであったことの現れでしょう。
仮面ライダースーパー1の時にその相棒が2台となりましたが、愛車は仮面ライダーかに変身する前とk本的には変わらず、でも沖一也は赤心少林拳の極意をつかみかけて、その呼吸で変身へのポイントを押さえていましたから、その間合いでスーパーバイクも乗りこなせたんでしょう。
仮面ライダーBlackでも愛車が2台となりましたが、当初はバトルホッパーだけでした。
バイクと証せられるのは、後から出てきたロードセクターなんでしょうけど、これはロードセクターが夢のスーパーバイクであったからなんだと思います。
破壊力と速度で優れた面を見せたロードセクターに対し、バトルホッパーは応用力と足回りに優れたバイクでしたけど、それまで見せられていたスーパーマシンというよりはまさしく愛車であったと思えるのは、バトルホッパーは生体兵器・マシンという存在だったという事が言えると思います。
知能を備えた意思あるマシン・バトルホッパー。
これは仮面ライダーBlackのようにバッタがモチーフであったマシンなんでしょう。
メカだけでは破壊されると修復するのに人出はかかるし時間もかかるところ、知性のあったバトルホッパーにには自己修復能力もありました。
バトルホッパーはバッタがポイントである知性があったために付け込まれるところがあるかもしれない、それがタマムシ怪人の時にありました。
バッタに寄生して中枢神経を犯してしまうクローン虫を吐き出すタマムシ怪人は、その矛先をバトルホッパーへ向けていましたね。
やはりバッタがモチーフであった仮面ライダーBlackを見なかった不思議さはありましたけど、それだけ仮面ライダーBlackの能力が強力であったこと、そして正面から挑むのではなく仮面ライダーBlackの足元から攻めていく作戦をとったのかもしれません。
多少のクローン虫ならば振り払えて自己修復に時間もかからなかったところ、大量のクローン虫では中枢神経が無茶苦茶にされ、その状態ではバトルホッパーを仮面ライダーBlackだけではなく剣聖ビルゲニアが乗っても思うように走らせる子尾ができませんでした。
その上、タマムシ怪人は飛行能力があったこともあって、まさしく仮面ライダーBlackの足回りを攻めていたという見方もできるのかもしれません。
三神官が打倒・仮面ライダーBlackに専心していれば危うかったかもしれませんが、そこは三神官でダム破壊のためのミサイルなどを企てていたために、飛行中のタマムシ怪人の羽根がもがれ、形勢は完全に逆転していました。


自己修復能力のあったバトルホッパーは、破壊力に秀でたロードセクターとの衝突での破壊力で、クローン虫を焼き払い自分を取り戻していったのでしょう。
タマムシ怪人の作戦で窮地に陥ったバトルホッパーと、その窮地に立ち向かうロードセクターを見ていると、どちらも立派な仮面ライダーBlackの相棒に見えました。
タマムシ怪人