巨人①
「巨人」

怪獣に定義があるとすれば、巨大な獣、、、ですかね。
でも、等身大の怪獣と呼ばれるものの中に、ピグモンとかガメロン、ラゴンもいましたから、兄弟であることは怪獣の要件にはなりません。
それでも巨大であることにこだわってみたのが、ウルトラQに登場した巨人だったかもしれません。
モルフォ蝶の猛毒性の鱗粉を浴びて、異常なまでの渇きの状態になり水を飲んだことで巨大化してしまい、自分が人間であることなどどこかに行ってしまって野生化したのが、この巨人でしたね。
モルフォ蝶の猛毒性の鱗粉に毒性だけではないもっと別の要因となった成分があったかもしれません。
人間と言えど、太古の昔は自然界に怯えるだけの存在で、知性と言えるものは何もなかったところから始まったことを思うと、そういうことがどこかに残ったまま進化をしていたかもしれません。
モルフォ蝶の猛毒性の鱗粉は、そのわずかなものを呼びこしてしまったのかもしれません。
巨大であることの他に野生化して存在することが怪獣の要件ならば、人間も怪獣になり得るのかもしれませんが、巨大であることに違和感はあります。

ウルトラQ放映の頃は、TVという時代は目の前と言えど、まだ映画の時代でした。
今のようなミニシアターではなく、大劇場でのものでしたから、大きなスクリーンに見合った存在でなければならなかったかもしれません。
その映画の世界の要素をTVの世界に持ち込んでも怪獣ブームは去りませんでしたから怪獣を考案する者は気にしなくても巨大であることにこだわりがあったかもしれません。
思うに等身大の人間とこのウルトラQに登場した巨人は、人間という同じ範囲で考えてしまってはいけないのかもしれません。
人間以外のモチーフで怪獣を演出しても、モチーフと表された怪獣は区別して当然ですから、巨人としても同じでしょう。
人間には知性がありますが、知性を持った怪獣は当初から見受けられましたから、知性のあるなしも怪獣としての要件には当てはまらないかもしれません。
ただ、特撮という空想ものと現実の間に存在したものの中に、野性味だけの人間がいてもちっともおかしくはないようです。
巨人