プロペラカブト②
「プロペラカブト」

見た目が深い帽子を本当に深くかぶってたような印象が強い改造人間でした。
左腕に装着されたプロペラがその名の通り印象的で、自分自身もプロペラになってしまうなど、プロペラに特化した改造人間でした。
肝心の生身の方はオオカブトムシでしたけど、今で言うところのコーカサスオオカブトかもしくはアトラスオオカブトというところなんでしょうね。
仮面ライダーV3放映の頃は、カブトムシと言っても今のような分類はされていませんでしたから、単にオオカブトムシといったところなんでしょうけど、これはカブトムシの中でも最強のカブトムシと言われたはずですから、そういう演出も欲しかったところです、
モチーフであるところのオオカブトムシの演出はどこかに行ってしまい、プロペラカブトに改造されてしまった人間は吸血鬼であることが実際の姿でしたね。
兄がそんな改造人間にされてしまったことを知っても健気に生きようとする妹。
妹が殺されてしまい、復讐のために改造人間になろうとした仮面ライダーV3。
それでもプロペラカブトの素体であった人間の妹は生きており、その妹を目の当たりにした風見志郎は自分の境遇と合わせてないかを重ね合わせていたのかもしれません。

しかし、プロペラカブトのされてしまった人間は、素手の手の施しようがなかったかもしれません。
気がおかしくなってしまった人が改造人間にされてしまうことは、秘密結社がショッカーの時代からよくありましたね。
デストロンもショッカーの流れを汲んだ秘密結社でしたから、また同じようなことをしようと意図していたのかもしれません。
オオカブトムシの特徴を持ち込んだはずですから、深い帽子を深くかぶったように見えたのかもしれません。
プロペラで相手を拡散し、切断することが主な能力でしたけど、物語の持っていき方の都合上吸血鬼という設定を持ち込みましたが、最強のカブトムシだったはずのオオカブトをモチーフの一つとするなら、その特徴を一つでも強力に押し出すべきだったんでしょうね。
プロペラカブト⑥