フルムーンレクト④
「フルムーンレクト」

慈愛のウルトラマンとされたウルトラマンコスモスは、それまで登場したことのない蒼い姿をしたルナモードがメインの姿であるウルトラマンでした。
ウルトラマンとか仮面ライダーに代表される特撮HEROは、怪獣や怪人を武力や超能力で打ち倒すことに見応え感と面白さがあったと思いますし、それに間違いはなかったと思います。
あくまで、画面の向こう側の作られたものですから、当然のように現実のものとは違った世界のものですが、よりリアリティを追求してたことは、特撮の世界の基本であり、魅力の根幹です。
ウルトラマンコスモス自体はリアルに見ていたわけではないですが、見返してみると、どこか現実と特撮の世界が区別されているようで混在してる要素も多かったです。
ウルトラマンや仮面ライダーを見て、それを真似るというのは昔も今も同じようなものですが、それを区別させるのは番組制作者ではなく、保護者の役目であるはずです。
それが保護者が責任を果たさず、番組自体に影響が出て、こうした慈愛のウルトラマンが出てきてしまったことは、現実と特撮という空想の世界の区別がなされない世の中になってしまったという想いが強くありました。

そういう声を無視して、単に慈愛のウルトラマンというのは面白い感じがするコンセプトでもあります。
ウルトラマンコスモスは様々なモードを用い、場合によっては武力に訴えることを主としたモードも後に出てきましたが、慈愛、、、これが蒼い姿であることの結びつきに面白味があったと思います。
ウルトラマンと言えば基本的に体色は銀であったところ、燃え盛る闘志も持ち合わせ、それが赤の要素となっていたことにより、攻撃用の超能力が発揮されることに魅力がありました。
ここを反転させた設定のウルトラマンがウルトラマンコスモスですから、主だった姿のルナモードが蒼い姿であったことは、設定も体色も能力もそれまでとは反転した設定であったということです。
その蒼に象徴される慈愛の武器が、怪獣を懐柔させるが如く使われたフルムーンレクトでした。
フルムーンレクト⑤
フルムーンレクト⑥
フルムーンレクト⑦
フルムーンレクト⑧
フルムーンレクト⑩
これは攻撃用ではなく、両手を斜め上に揚げた後、右の手のひらを前に突き出して放ち、相手の高ぶる感情を鎮静化させて大人しくさせる興奮抑制光線ということでした。

これって、地球の弟のようである月のまだわからない未知の力を感じさせていたと思います。
地球と月は、引力や重力関係があるように、もともと武力に秀でた超能力戦士であったウルトラマンコスモスだったからこその決め技だったという具合に考えますね。
闘って武力を発揮させることで怪獣を倒すこのみならず、怪獣を大人しくさせて沈静化させることも超能力者の役目だとしたら、ウルトラマンコスモス(ルナモード)の登場は非常に面白味があったということです。
従来の光の国からやってきたウルトラ戦士と違い、M78星雲の使者ではなかったところにウルトラマンコスモスの斬新さがあったということになるかもしれません。

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