アンモナイト怪人④
「アンモナイト怪人」

2つの頭を持つなんて、まさしく怪人でしたね。
念動力を発揮する頭を持っていた方が、いわゆるアンモナイトの末裔であったような気がします。
地球上に知的生命体が登場する「ずっと前のいわば地球草創期に栄えた軟体動物がアンモナイトであり、まるで巻貝のようなその姿には、知性でなく謎の命が宿ったイメージが強くありました。
地球に大隕石が衝突したり、氷河期がやってこず、アンモナイトがキノコった状態で人類が姿を見せていたら、どんな絡みがあったのでしょう。
世界各地でアンモナイトの化石が発見されますが、そこには栄えるまで行った謎の力が働いていたのかもしれません。
まるで謎だったアンモナイトの存在は化石から推し量ることしかできませんが、ここに強力な念動力が宿っていたというのはまさしく謎を念動力に置き換えたようなものですが、アンモナイトに意思があろうとなかろうと生物然としたゴルゴム怪人として蘇ったところに、三神官の指示が聞いていたのかもしれません。
誰が相手や敵なのかわからず、三神官の指示に従うほかなかったアンモナイト怪人のこの頭には念動力を振り回したに過ぎず、相手を倒してやろうという意思はなかったものと思います。

剣聖ビルゲニアがいきなり登場して、戦いの脳を刺激する兜を与えられることがなければただ単に従順な怪人だったかもしれません。
念動力の源となっていた頭は、死んだはずの犬を生き返らせようとしたりしていたことを思うと、戦う頭を持たされたアンモナイト怪人とその頭は胴体に着けられる頭が本来のものと違っていたんでしょうね。
ゴルゴムに従順であろうとしたのが戦う頭であり、生きることに従順であった頭が念動力を宿した頭だったのでしょう。
頭のすげ替えじゃありませんが、念動力は発揮する源になった頭と戦う意思みたいなものを宿した頭とどちらの頭を有しても胴体はそれにそぐう様に動いていたわけですから、やっぱり怪人と呼ぶにはふさわしかったかもしれませんね。
アンモナイト怪人②
アンモナイト怪人③