マグマ星人
「マグマ星人」

番組通しての敵が宿敵という構図は、それまで見られませんでした。
ウルトラマンAでヤプールがその構図にハマりそうだったんですけど、途中でヤプールは倒され、怨念が陰で糸を引くような形でウルトラマンAという番組の最後まで走ってしまいましたが、やっぱりヤプールは最後の最期で倒されることを期待してました。
しかもヤプールはウルトラマンAの敵ではありましたが、宿敵でなく、これはウルトラ戦士の設定そのものがそういう設定をし難くしていたんでしょうね。
だから、ウルトラマンレオが始まるということを知った時は、あのウルトラセブンがまた見られるんだということとウルトラマンレオにとっての宿敵たる宇宙人が出てくるという期待が湧きました。
まだ情報量が少ない時代ですから、その少ない情報にも食いついていたということですね。
ブラックギラスとレッドギラスという強力双子怪獣に大苦戦を強いられ、挙句の果てには足を折られてしまい、ウルトラセブンは変身不能となって早速見られなくなってしまいましたが、マグマ星人の演出はある意味、見事だったと思いますね。
ウルトラマンレオの第1話と2話に限っては。
口と目のあたりが露出していたマグマ星人は、その黒いレザースーツのような井出たちが、悪辣かつ辛辣で、阿漕な真似が得意の侵略宇宙人を上手い具合に演出していましたね。
ブラックギラスとレッドギラスという強力双子怪獣に大苦戦していたウルトラセブンの窮地に、美味しいとこ取りをするかのように雷鳴響く黒雲の中から登場してきたマグマ星人は、設定上宇宙拳法の使い手であったということでしたけど、拳法家であっても実戦経験のなかったウルトラマンレオに終始圧倒されていたところからすると、戦闘能力が高いのではなく、悪知恵を回すタイプの侵略宇宙人であったようです。
ウルトラマンレオに圧倒されながら、なんとかそこから逃れようとした際に口笛でブラックギラスとレッドギラスを呼び寄せようとした際に、ウルトラセブンに抑え込まれようとしたブラックギラスとレッドギラスとの間で首占めにしていたウルトラセブンをサーベルから発射した怪光線で吹っ飛ばしたところを見ると、潜在的に高いものを持っていたかもしれません。
宇宙に浮かぶ様々な惑星を侵略、破滅に追い込んでいたのは実際にはブラックギラスとレッドギラスという強力双子怪獣の破壊活動によるところが大きいですけど、それもマグマ星人の悪辣な悪知恵が無ければそこまで行ってなかったかもしれませんね。
マグマ星人⑦
滅ぼされた惑星の中にウルトラマンレオの母星があり、そこから難を逃れて地球にやってきていたウルトラマンレオにとっては、いずれ戦わなければいけない敵であり、それはまさしく宿敵だったと思います。
しかも、ウルトラマンレオの弟アストラまでもが、マグマ星人の手に落ちていたことを思うと、余計に宿敵としてのマグマ星人の立場はウルトラマンレオという番組のにおいて大事な位置にあったと思っていました。
どういう具合か分かりませんけど、ブラックギラスとレッドギラスという強力双子怪獣を育て上げ、操っていられたことにマグマ星人は溺れてしまい、自らを高める努力を怠ってしまった宇宙人であるとも言えるかもしれません。
だから、マグマ星人に期待するところは大きく、ウルトラマンレオは努力と鍛錬の結果、ブラックギラスとレッドギラスは倒せましたけど、マグマ星人は逃亡したのですから、その後どうなるんだろうというものがありました。
結局、このマグマ星人とは別個体の宇宙人が後に出てきましたけど、このマグマ星人を活かせなかったのは、非常に惜しいことをしたなと思うんです。
いわば中途半端な形で物語が進んでしまったことは、番組自体の設定はよかったのに、様々なアレンジを変えていったことと相まって、マグマ星人の再登場を果たせなかったということになってしまったんでしょうけど、それでも惜しいことをしたなという想いは今でもついて回りますね。
マグマ星人③

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