ワナゲクワカタ②
「ワナゲクワガタ」

ワナゲクワガタ登場時の話には、デストロンの科学力を証明した発明がありました。
ギラードガンマーという猛毒白色ガスで、通常の防御マスクも役に立たないという強烈ガスでした。
ただ、通常のガスよりは質量が高かったらしく、折からの風に乗せて全国に泳がすことが出来なかったらしく、そのため日本各地にポイントを置いて作戦を展開する必要があったため、強烈な指揮者を必要としました。
そこでショッカー・ゲルショッカーの大幹部であったゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍という仮面ライダー1号・2号に倒された大幹部を蘇生させていました。
幹部と言ってもかなり強烈な個性とメカが内蔵された改造人間だったために、通常の改造人間を蘇生させる以上に厄介だったはずです。
シオマネキングやドクダリアン、ウニドグマ、イモリゲスといった何故かショッカー改造人間も蘇生させており、ゲルショッカーや仮面ライダーV3に倒されたデストロン改造人間が蘇生させられなかったのは、倒されたはずの大幹部蘇生のために手が回らなかったと言うことかもしれません。
そしてギラードガンマーという毒ガスを発明したのは、当然に解毒剤を開発しておいたのは自らに火の粉が被らない、万一影響してしまった時の防御策として当然のことでしたが、それほど強烈で通常の防御マスクも役に立たないガスを個室に密閉させるものとしてペトンガラスという強固なガラスを開発していたことです。
この強固なペトンガラスの前に仮面ライダーV3は脚力強化という特訓を強いられていました。
これだけの開発と作戦の前に、大幹部の中でもリーダー格であったドクトルGの足回り役としてこれも配下の改造人間のリーダーとなるべき、ワナゲクワガタも金属製の輪を投げつけ、遠隔操作ができる上に締め付けコントロールも出来る改造人間でしたけど、武器兵器の開発と倒された改造人間の素性の前に肝心のリーダー格改造人間の更なる製造まで手が回らなかった印象がありました。
ワナゲクワカタ④
金属製の輪であり遠隔操作可能な上、強弱も付けられるとしても肝心の仮面ライダーV3に通用しなければ意味がないような気がしました。
ショッカーのミミズ男もこれと似たような殺人リングを武器とし、仮面ライダー新1号にライダーパワーを使わせるまで善戦していましたけど、少なくともワナゲクワガタも自らの能力発揮によって仮面ライダーV3を苦戦させていなければいけませんでした。
4大幹部の復活と新兵器の開発は、いくら高い科学力を誇ったデストロン科学陣と言えど重荷になっていたのは確かなことで、再生と開発の数の多さの前に前線が混乱していたのかもしれません。
輪投げということがヒントになって開発されたワナゲクワガタは、V3キックまで行かない仮面ライダーV3の蹴り込みで倒されていましたけど、仮面ライダーV3の脚力強化特訓がこんなところで役に立っていたということでもありますが、機械合成改造人間の行き詰まりだったと言うことかもしれません。
ワナゲクワカタ