ロボフォー
「戦闘円盤 ロボフォー」

アンドロイドが宇宙を支配するというモチーフは、宇宙空間という点を思えばウルトラシリーズにあり得ることだと思いますけど、アンドロイドはいわば人造人間。
人造人間が世の中を征服するという考え方は、仮面ライダー初期のショッカーの考え方でもありました。
ショッカーの場合は改造人間でしたけど、ウルトラシリーズとライダーシリーズは昭和の生んだ2大HEROでしたから、一方が宇宙を舞台とし、もう一方があくまで地球を舞台としていましたが、お互いがお互いのモチーフを踏まえ合うのは、領域不可分ではないのですから当然のようにアリです。
人造人間自体もウルトラシリーズ外のモチーフでしたけど、宇宙に浮かぶ様々な惑星の住人の中には想像以上の進化した科学力を持ち、人造人間を作り出すどころか行き過ぎてその人造人間が他の人造人間を作り、その中で知能を持ってしまって生き物を蔑視し、凌駕しようとすることがあったとしても、あり得る話だったのかもしれません。
ウルトラマン80に登場したファンタス星人がそれだったらしく、ファンタス星人のアンドロイド(人造人間)版が生き物を蔑視した挙句、その惑星どころか惑星の外まで出てしまう事態に陥っていました。
そこで移動用でもあり、攻撃用でもあったUFOがロボットでもあるロボフォーとなっていたわけですが、UGMを圧倒し、ウルトラマン80をも大苦戦させていました。

ロボフォーは基本的にUFOだったと思いますが、歴代のロボットたちに中には円盤内臓型の強力ロボットもありましたがロボフォーは攻撃能力が第一義であったUFOだったと思います。
アンドロイドたちがまるで知能を得たような行動でしたけど、そうであればロボフォーにもその知能、人工知能を装填して活動させた方が強力だったかもしれません。
人工物はやっぱり天然ものに敗れ去るという筋道が、困難があっても実現するという意味において、ロボフォーの登場は意外と効果があったかもしれません。
ロボフォー③