チグリス星人④
「チグリス星人」

仮面ライダー放映開始から半年、変身ブームが世の中を席巻し、同時に特撮HERO番組が乱立した時期でもありました。
放送局と番組制作プロダクションで、番組の色合いは様々でしたけど、それでもウルトラシリーズと仮面ライダーという番組は大きな2本柱で、それを追うような番組がほとんどだったのはよく覚えてますね。
そんな中で異色の存在だったシルバー仮面。
若干遅れて始まったミラーマンと、表と裏の番組でした。
放送開始第1話の初めのほとんどが暗闇の中にいるようでしたけど、これはシルバー仮面第1話に出てくる侵略宇宙人チグリス星人とのクライマックスが最初に撮影された際、火花が本当にチグリス星人の着ぐるみに燃え移ってしまい、着ぐるみが火だるまとなって辛うじて燃え残った頭部を生かそうとした苦肉の策で演じられたシーンということでした。
でもそれがチグリス星人という存在を決めることになり、ひいては番組のイメージを引き出すことになっていきました。
チグリス星人③
両腕先がカッター状のかなり丈夫そうな器官となっていたチグリス星人は、不気味な存在で人間に擬態する能力もあって知性が高そうな侵略宇宙人でした。
一見猫か豹のように見えてしまうチグリス星人の背中の上部に突き出ているような大きなコブは、チグリス星人の脳がつまった器官であり、地球上の生物としては考えられない意味での宇宙生物がチグリス星人であるという意識付けの大きな要因となっていました。
見慣れたウルトラマンなどの登場する宇宙人とは一線を画したようなシルバー仮面に登場する宇宙人は、このチグリス星人から始まりましたけど、苦肉の策の演出だったとは言え、暗闇を使った演出はこうした宇宙人に良くハマり、まさしく侵略宇宙人というイメージがピタリとくるものでした。
カッター状のかなり丈夫そうな両出先は、チグリス星人の格闘においての主な武器でしたけど、この器官から放たれていた閃光のような弾丸は、ほんのりとした闇の中での戦いにおいて見る者の目を奪うものであり、非常に効果を感じましたね。

侵略と名のつく宇宙人とは、本来チグリス星人のように知性があって攻撃力もあり、闇という色合いが似合うものではなかったのかと思う位、感覚的にピタリと来る感じは今でもよく覚えていますね。
チグリス星人⑥

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