ラゴン④
「ラゴン(巨大化)」

ラゴンはウルトラに出てきましたね。
太古の昔、地球上には爬虫類に分類される生物が多く、それは地殻変動がまだ盛んであってなかなか生物が定着しないような時代に棲息はしていたと思われます。
地殻変動は地上だけではなく、海底でも起こっており、哺乳類も魚類も定着する以前はそうした自然の変動にもついていけた生物と言えば爬虫類となります。
それだけ生命力も強く、自然環境の大きな変化にもついていけた柔軟性がそうさせたということになりますけど、地上に生きたものもいれば海底に生きたものもいたことでしょう。
何億年も前から変わりゆく自然環境に伴って、身体も変化し続けてきたいわば海底原人がラゴンということになります。
海底、それも深海に生きた原人ですから、多分陽の光には無縁であり、暗い深海でラゴンたちが生き長らえてきたものの一つに音が考えられます。
多分、すごく敏感な生物であり、音にも当然のように敏感であったのは、音楽が好きというより自分たちが敏感であり続けた音が、こんなにも心をくすぐるものなのかとある種驚きのような感覚で聞き入ってしまったことが、ラゴンは音楽好きと捕らえられたのではないでしょうか。

そんなラゴンも、人類木星製開発用の原爆が打ち上げに失敗してその影響で巨大化してしまった姿が初代ウルトラマンの時に登場したラゴン(巨大化)でした。
いわば、被爆してしまったわけで、かのゴジラは水爆実験の影響でしたけど、被爆という意味ではラゴンも同じでした。
被爆してしまうということは、生物にとっては身も心も変わってしまうものらしく、あの音楽や音が好きだったラゴンはそこにはおらず、刺激しなければ暴れもしなかったラゴンは、とにかく暴れまわっていましたね。
気が振れてしまったようなあの暴れ方は、精神錯乱状態でもあり、被爆の怖さを現わしていたと思いますね。

それでもラゴンは深海に生きていた海底原人ですから、信じられない位の水圧にも耐えていたところからすると、身体自体は非常に丈夫であり、しかも怪力の持ち主でしたから、こうなると人間の手に負えるものじゃなくなっていました。
まだ、爆発していなかった原爆の一つを身体にぶら下げていた状態でしたから、初代ウルトラマンもかなり手を焼いていましたけど、こういうシチュエーションでなくても初代ウルトラマンにとってはかなりの強敵ではなかったかと思いますね。
スぺシウム光線で倒されたことになってますけど、よく見てみるとスペシウム光線での衝撃に押されて崖から海に転落していたのであって、生死は不明ですよね。

怪光線を吐いたり、それまで持ってなかった能力を見せたりしていましたけど、木星開発になぜ原爆が必要なのかは置いといても、放射能を浴びてしまうことの怖さを現わした怪獣がラゴン(巨大化)だったのではないでしょうか。
ラゴン⑤
ラゴン①

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