バッドバアロン②
「気球船超獣 バッドバアロン」

ラッパのような口からの突風と右手の長い鞭がバットバアロンの武器とされていますが、何といっても超獣に変形する前の気球状態の時、気球に乗らされた人間の魂を吸い取ってしまうことが最大の武器だったと思います。
人間の魂を吸い取るなどまるで妖怪ですが、妖怪であろうと超獣であろうと、正体がなんであるか分かるはずもない化け物には違いありません。
化け物のような存在が怪獣になってしまったのがバットバアロンという超獣であり、気球から超獣という姿に巨大化した中で、厄介だったのはバットバアロンの体内には人間の魂があったということで、正面から圧倒すれば魂も消滅し、魂を吸い取られた人間は死んでしまいます。
魂を吸い取られた人間は気の抜けた老人状態になってしまうものの、肉体まで死んでしまったわけではないですから、吸い取られた魂を元に戻せば生気を取り戻すわけです。
バットバアロンを向こうに回したウルトラマンAは、得意のメタリウム光線を打ち込んで倒すわけにはいかないことは分かっていたからこその苦戦fだったはずです。
だからバットバアロンの体の切断をすることで、サーキュラーギロチンでバットバアロンの腹部以外のところを切断し、吸い取られた魂の開放を見届けてからバーチカルギロチンで完全に仕留める方法を取ったのでしょう。
力いっぱいのパンチをバットバアロンの腹部下に打ち込むことで、魂を吐き出させる方法もありましたが、最も無防備な人間の芯は魂状態ですから、それでは魂を傷つけてしまうこともあったわけです。
切断技に長けたウルトラマンAだからこそ、こういう方法も取れたのでしょう。
バッドバアロン①