蜘蛛男②

蜘蛛男

仮面ライダーは第1話から見てたわけではないので、きっと自分の記憶にあるのは第13話くらいに登場したトカゲロンの時に再登場した再生蜘蛛男なんでしょうね。

新しい機軸を打ち出そうとしたHEROの登場の際には、制作サイドに費用的な面での壁が立ちふさがっていたんでしょうね。
企画者と脚本家、それに呼応するスタッフに熱意はあれど、前例のない新HEROはその熱意が上手く成功につながるとは限らないですから、スポンサーサイドからは限られた費用と制約の多い環境でうまくやってくれと言うのは当然だったかもしれません。
主人公である仮面ライダーの造形自体が様々な工夫と素材で作られていながら、再利用するしてもかなり手を入れなければならなかった背景がありますから、もう一人の主役であった改造人間も同様の条件下にあったことは想像に難くありません。
特撮HERO番組は戦闘シーンがメインですから、仮面ライダーやショッカーの改造人間の着ぐるみは劣化か激しく、それ相応の手当が必要だったでしょう。
けれど、そういう状況・・・モノや金がなくてもいいものが作れるという気概みたいなものが、番組自体の大きな味を醸し出して、有無を言わせぬ味わいがありました。
仮面ライダーは暗黒組織ショッカーによって作り出された改造人間でしたけど、脳改造前にショッカー科学陣が事件を施したことによる隙を突くかのように組織を造反した科学者が脱出させてしまったことによるHEROでした。
脳改造が施され、ショッカーの言いなりになっていたとしたら仮面ライダーもバッタの改造人間でしたから、もっとオドロオドロしたような姿になっていたかもしれません。
この仮面ライダーよりも前に創出されていたのが蜘蛛男だったと思います。
仮面ライダーに作り出される天才科学者拉致という隠密活動を任務としていた蜘蛛男は、闇夜で蠢く蜘蛛のようにショッカーを造反した科学者とアジトを抜け出した本郷猛を秘密裏に探り出し、人知れぬ能力で葬り去ろうとしていました。

ショッカー自体がナチスの残党が結社した暗黒組織であり、人体改造をメインとした改造人間輩出により、まるで生体兵器のように世界を暗闇で支配しようとしていた組織でしたから、まさしく秘密結社の賜物のような改造人間が蜘蛛男だったという気がしています。
メカが内蔵されていたというより、蜘蛛の特性を大きく飛躍出来るように生物改造と移植が行われた改造人間と言った感じで、ショッカー初期の改造人間は皆この蜘蛛男のような感じでした。
一方、メカをも取り込んだのが仮面ライダーだったわけで、ショッカーの改造人間も蜘蛛男タイプと仮面ライダータイプの二つに分類されそうです。
人知れず、改造人間を主役とした暗黒世界を作り出すことで世界征服を狙っていたショッカーは、蜘蛛男タイプの改造人間による血を表だって流さない志向を持っていたのかもしれませんね。
蜘蛛男④

蜘蛛男を見るにつけ、少ない予算と限られた環境でどう怪奇性を出すかに苦心していたかが見て取れます。
こうした厳しい条件の中で番組を作り出すことは、ショッカーという暗黒組織の設定、あり方も実は物凄く理に適っていて、怖いもの見たさに顔を覆った手の指の間からTVを見ようとする子供心をくすぐって、好奇心に応えようとしたものだったと思います。
敵型改造人間の傾向は、こうした暗黒結社の性格が如実に出るみたいでしたから、制作サイドとしては必死だっただけでしょうけど、蜘蛛男の輩出により仮面ライダーという番組は成功に向けての第1歩が切れていたとみるべきなんでしょうね。
蜘蛛男⑨


仮面ライダー 怪人シリーズ 蜘蛛男

新品価格
¥4,800から
(2017/2/18 23:43時点)



RAH リアルアクションヒーローズ 仮面ライダー旧1号 アルティメット究極版『仮面ライダー』1/6スケール ABS&ATBC-PVC製 塗装済み 可動フィギュア

新品価格
¥19,278から
(2017/2/18 23:44時点)



RAH リアルアクションヒーローズ DX 仮面ライダー旧1号 Ver.3.5 & サイクロン号 1/6スケール ABS&ATBC-PVC製 塗装済み可動フィギュア

新品価格
¥138,000から
(2017/2/18 23:44時点)