ハサミジャガー

「ハサミジャガー」

旺盛だった仮面ライダーも98話にしてゲルショッカー壊滅ということで幕を閉じました。
知名度も人気も仮面ライダーV3だとする向きが多いみたいですけど、自分の周囲は変身大ブームに席巻されたものが多かったせいか、仮面ライダー1号、2号に拘るものが多かったですね。
だから余計に、この時時点の仮面ライダー3号はどんなものかということに耳目が集まっていました。
そこで登場してきたのが仮面ライダーV3だったんですけど、妙に明るく、デザインそのものの変化についていけなかったんです。
だから、さすがに仮面ライダーV3は序盤はリアルタイムで見てたんですけど、最後までは見てなかったんですよ。
だけど新組織デストロンの輩出する改造人間とはどんなものかと思ってた時、ハサミジャガーの姿を初めて見た時は唸るものがありましたね。
ショッカーが動植物単体、ゲルショッカーが2つ以上の動植物合成、そしてデストロンが機械と動植物の合成・・・素晴らしい発想だと思うんですけど、うまく演出して最後まで辿っていければ尚よかったと思うんですけどね。

機械・道具と言ったって、動植物+人間との合成ですから特殊能力を初めとした特徴をうまく表現しないといけない苦しさはあったと思うんです。
そこがうまくいかなくなったから途中で路線変更となったということもあると思うんです。
それだけにデストロン改造人間は特に初期に明細改造人間が多いですね。

ハサミジャガーはハサミの一本が左腕先、もう一本が右腕先という塩梅で、背中にメインのメカがあったせいか、肩口から動力を注ぎ込むようにパイプらしきものが見えてます。
これって火を噴く特殊能力の他に、両腕先を合わせて一つの巨大ハサミとなるメインの武器に溶解液を滴らせる意味があったと思うんです。
ハサミジャガーのハサミは切断する能力以上に溶かす能力に優れていた・・・
デストロンの活動現場の目撃人は、抹殺しようととしてましたけど、第1話において蓋が半分開いたマンホールを覗き込んだ人が、伸びてきたハサミジャガーのハサミに触れられただけで溶けていったのが印象的でした。
しかも、風見志郎の家族はハサミで切断ということではなく、一つのハサミの刃で突き殺されていましたね。
こういうことって、ハサミジャガーへの当然のように湧いてくる先入観を変えてくることなんだと思います。
仮面ライダーV3との戦いでは、両腕をクロスさせることで切断を図るような場面が見られましたけど、これが本来のハサミジャガーの戦う姿でありながら、その巨大ハサミをいろんな意味で活用するようなエッセンスがたまらない感じもしてました。
ハサミジャガー⑧

東京全滅作戦がデストロンの最初の作戦でありながら、その作戦はカメバズーカありきの作戦でした。
そののカメバズーカを生かすも殺すもハサミジャガー次第だったと思うんですけど、そうとは思えない存在感がありました。

仮面ライダーV3の物語はデストロンの暗黒組織としての始まりでもあるわけですが、ショッカー、ゲルショッカーの流れを汲んでいたような影の存在感は重要だったと思うんです。
それを生かしたのはハサミジャガーであり、機械合成改造人間とはこういうものだと訴えかけてるところが大きかったんですね。
ハサミジャガー⑥


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