スラン星人②
「スラン星人」

地球制服を狙いながら、騙しの手口を使ったスラン星人は、平成版バルタン星人のようでもありました。
世が平成の時代となって、ウルトラマンティガが始まって以降は、ウルトラマンの設定が地球の希望という光がうんだものや怪獣を懐柔してしまうという慈悲の心のウルトラマンというのがHEROとなっていたため、昭和という時代背景が生んだ名作宇宙人バルタンは、過去のものになりそうでもありました。
ウルトラマンコスモスの映画版に出てきたバルタン星人ベーシカルバージョンは痛快でもありましたけど、それが基本形というものでもなかったでしょう。
時代が平成となってもバルタン星人をどこかでやりたいという想いは、制作サイドに大きく秘められていたと思います。

ウルトラマンマックスは、ウルトラシリーズ第1期に回帰する部分もあってその時代の怪獣たちを復活させる反面、オリジナルの怪獣も織り交ぜていました。
スラン星人はオリジナル宇宙人でしたけど、見た目が細く鋭くなりながらもう一つインパクトがないバルタン星人をどこかで感じさせる宇宙人でした。
高速移動によって残像を生み出し、それに惑わされた相手を破壊光線や手から出す反重力光線で攻撃することを得意としていたようですが、その戦法が多種でバリエーションに飛んだものではなく、外見的にも均一感があって、バルタン星人をほ彷彿させるものではありませんでした。
目を惹かれたのは、高速移動に長けていたところで、この能力だけはウルトラマンマックスを上回っていたことで、幻惑し、苦戦を強いらせたことでした。
この局面をどう打開していくのかに注目させられましたけど、マクシウムソードで残像を打ち消してしまったことの演出は痛快でした。
逆に言えば、ウルトラマンマックスを幻惑させただけで決めてに欠けてしまったしまったことがスラン星人のインパクトを奪っていたように見えましたね。

どの宇宙人、怪獣も見た目のインパクトが必要かと言えばそうでありませんが、制作する方がバルタン星人を意識していたならば、バルタン星人を思い切り彷彿させるものがあってもよかったと思いますね。
スラン星人①

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