ウツボガメス
「ウツボガメス」

ウツボの獰猛さ、ウミガメの頑丈さ、その双方を持った改造人間がウツボガメスでした。
時々出てくるんですけど、暗黒結社も一つの組織であって普段に考えられる組織よりも上下関係が強いはずであるところ、ある意味上司に当たる大幹部に向かってタメ口を効く改造人間がね。
どう演出しても、これには抵抗を感じました。
ウツボガメスは逃走中のギャングが改造されてしまった果ての改造人間でしたから、そうした下地はあったんでしょうけどね。
ショッカー改造人間であったハエ男もそうでしたし、後組織となったデストロンにもサイタンクがいました。
悪党であっても儀を立てるところに、暗黒結社の存在意義みたいなものがあって組織としての強さがあったと思います。
ですが、こういう配下にいた改造人間になめた様な口の利き方をされても微動だにせず、作戦を遂行しようとした大幹部は、さすがに大幹部だったという所以があったということですね。

ウツボガメスが登場した頃は、公害問題の大きな一つの事例であった田子の浦のヘドロ問題から数年経っていました。
公害問題はこの頃大問題となっていたものの、何一つ解決に向けての動きがなかったような気がします。
ヘドロとくれば大怪獣ゴジラがシリーズ化され、ヘドラというヘドロがモチーフの怪獣が出てきてました。
特撮映画でも取り上げられたヘドロというモチーフが、いずれ仮面ライダーシリーズにも使われるかもしれないと思えたのはこの時もよりも後のことでした。
田子の浦がヘドロ問題の象徴の様に扱われていましたけど、京浜・中京・阪神・そして北九州という工業地帯や政令指定都市に隣接していた大きな工業港を有していたところにはどこでもあった公害でした。
工業地帯の在り方次第で生み出されえしまうヘドロという公害にも温度差はあったんでしょうけど、ウツボガメスはより濃度の濃いヘドロでないと主武器であった毒ガスが作り出せないと言うことで、田子の浦のヘドロに固執するようなことになっていたんでしょうね。
ウツボガメス①
このウツボガメスの吐く毒ガスは、それを浴びた者が白骨化してしまうほど強烈なものだったはずですけど、歌分ショッカー・ゲルショッカー史上初の分裂改造人間として、頭部と胴体が分離されても双方に攻撃能力があったことが目立ちました。

ただ、この分離能力はしっかり確立されたものではなかったらしく、双方の攻撃の連動性がうまく保てていなかった感があり、頭部で攻めようにもそこをつぶされ、次いで胴体の特に甲羅の部分での体当たり攻撃もライダーパンチで凌がれ、結局はライダーキックで仕留められました。
分離能力がある改造人間は、どちらかにメインの機能があり、連動性を保てて初めて効果が上がるところ、それがなかったことが惜しい気もしました。
ヘドロから生成される猛毒ガスと相まって、身体の分離作用があるウツボガメスは設定自体はよかったものの、その演出に物足りなさを感じたのは、ウツボガメスの口の悪さから感じた横柄さのためだったかもしれません。
ウツボガメス④

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