「ドリゴラス」
円谷プロがTVに怪獣を登場させて10年目くらいに作られた記念作品がファイヤーマンでした。
ウルトラシリーズで言うならウルトラマンタロウの時と同一ですけど、ウルトラシリーズもウルトラマンタロウを迎えるまでに。ウルトラ戦士の敵となる怪獣や侵略宇宙人には様々な設定を施しましたね。
ウルトラマンAの時は、敵が怪獣よりも強い超獣という設定でしたけど、個人的には異次元人との戦いだったという感じですね。
それも多分ヤプールが倒されるまで、という感じで、それ以降は特にケバケバしさが先に立ってしまい、当初の面白味は消えつつありました。
それが後のウルトラマンタロウに大きく影響し、予算的な問題もあったでしょうけど、どうも怪獣の設定としては手抜感がでていました。
海獣も時代と共に見る目も変わっていくため、その時代のテイストを取り入れなければならないものと思いますが、それは常に変化を求められている者とは違うと思います。
ウルトラQや初代ウルトラマンの怪獣が興味深く面白かったのは、デザイン設定共に良さは低くても面白いものを作ろうとする制作サイドの熱意が好比例しては寧していたこと、それと怪獣は太古の昔生息していたとされる恐竜の突然変異体であるという基本を全くそらさなかったことが非常に大きいと思います。
仮面ライダーの敵である改造人間も同様ですけど、そいうことだから時として行われることがある原点回帰というのは大事なことだろうともいますね。
自分の田舎では放映がなかったのか、放映していても見るタイミングが合わなかったのか、ファイヤーマンに登場した怪獣はその原点を踏まえていて結構気を惹かれました。
ドリゴンにしてもドリゴラスにしても恐竜然としているその姿には、気を惹かれました。
世にレンタルビデオが出、それがDVDになって、気になっていたファイヤーマンを見たのですが、期待通りというかいい意味での懐かしさを感じましたね。
ウルトラ第1期とウルトラ第2期の良いところが合わさった印象がありましたけど、ユニークで可愛い感じがありました。
3本角がドリゴンで、1本角がドリゴラス、夫婦怪獣だったかどうかはどうでもいいことなので覚えてませんけど、雄だったドリゴラスは角が少なかったことが逆に目立つ要素になっていたようにも感じましたね、
ドリゴラスは口から橙色の光線を吐いていましたけど、これは火炎のようにも感じましたし、1本角から発射していた白色の光線は雷を受けての電撃のようにも見えました。
これが身体全体のバランスと相まって、本当にオーソドックスな恐竜型の怪獣のような印象が持てました。
主人公のファイヤーマンは地底人が派遣したマグマ超人ということでしたから、こういうことからも番組的にはいろんな条件を満たして、見応えのある怪獣となっていたことには思わず感心しましたね。
コメント